2014-05-19

2014.05.17(土)たかじん胸いっぱい「美味しんぼ」について


『美味しんぼ』については、各番組が取り上げてて、
2014.05.14(水)スーパーニュースアンカー そして3番組まとめ で文字にしてるように、
色んな番組で取り上げすぎてるんやけど、
胸いっぱいの取り上げ方が、珍しくwほぼうちと同じ感想やった。

たかじん胸いっぱい「関西人が選ぶ!えらいこっちゃニュース」で
3位になった『美味しんぼ』の部分のみ文字にしときます。


ナレーター:
第3位はこちらのニュース、「美味しんぼ」福島での鼻血描写が問題化
週刊ビッグコミックスピリッツに掲載中の漫画『美味しんぼ』で、
主人公が福島第一原発を取材に訪れたが、後日疲労感を訴え、鼻血を出す場面が描写された。

漫画の中で診察した医師は、
「福島の放射線とこの鼻血とは関連付ける医学的知見がありません」
と答える場面があるものの、
井戸川前双葉町長は「私も鼻血が出る。福島では同じ症状の人が大勢居る」
などと発言している場面も。
この問題に対して、街の声は賛否両論。

街の声A:
この本を見た時に、僕はちょっと衝撃でしたねぇ。
やっぱり怖かったです、子供目線で。
これ子供に見せれるかなっていったら見せれない。
事実かどうかも分かんないし。

街の声B:
やっぱり生の声として、あるその漫画家が世に訴えてはる事やから、
それはそれで、やっぱり尊重して聞いてあげなあかんのんちゃうかなあと思いますけど。


ナレーター:
また、今週号には、東日本大震災の瓦礫を受入た大阪市で、
住民およそ800人が鼻血などの症状を引き起こしていると描写。
この内容に、橋下市長が反発。


―VTR

橋下:
非常に根拠が薄弱だって事で、作者の為にもならないんじゃないでしょうかねぇ。
いくら漫画の世界だといっても、あそこまでやるのは行き過ぎかなというふうに思いますね。
事実に基づいた主張であればね、それは表現の自由の範囲だと思いますから、
まぁその根拠というか、そういうところをしっかり出してくださいという…


ナレーター:「関西人が選ぶ!えらいこっちゃニュース」は、前半戦はこちらの話題がランクイン

(略)

松尾貴文:
こちらに美味しんぼの鼻血の描写に対する反応、あちらこちらからありました。

なんでこんな事が騒ぎになんのかなっと思うような内容でもあるんですが、
色々な方たちがお話されてます。
作者の雁屋哲さんは、
「私は、自分が福島を二年掛けて取材をして、しっかりとすくい取った真実を
ありのままに書く事がどうして批判されなければいけないのか分からない」
というふうに感想所管を述べていらっしゃいますが、
ほかの反応でございますね。
福島県「総じて本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず極めて遺憾」
まぁまぁ物語の中やから許されるかどうかというぐらいのところでしょうけど、
やっぱりそれを不快に感じる人は居るという事ですね。
そして、橋下大阪市長は、
「漫画なので基本的には自由だが、根拠のない話だと表現の自由の範疇外。
取材が甘すぎるのではないか。作者の為にもならない」
というふうにね、一応まぁまぁ聞かれたから答えてるというような感じのコメントなんでしようかね。
でー、色合いがちょっと変わりますが、ダウンタウンの松本人志さん、
「最近は、みんな直ぐに抗議をする。政治なら分かるけど、作品は違う。
作者の物でみんなで作るものではない
外部の人間がストーリーを変えろというのはおかしい
それも好きで読んでる人たちがお客さんなわけですからね。

八木早希:はい、皆さん、この反応いかがですか。

有馬晴海:
永田町の反応が出てないんですけど、総じて大臣は「そんな事はないです」って言ってるんですけど、
この事故、原発の事故が起こった2011年は、民主政権だったんですね。
事故が起こった時に、実は「現地で鼻血を出してる」っていう話は出てたんです。
その時に自民党の、野党の自民党が大臣に対して「そういう話があるがほんとかー」って
攻め込んでたのに、今度、自民党政権になった自民党の大臣が「そんな事ありません」って
「あるだろう」って言ってた人が、今度は打ち消してるっていうね、ちょっとねぇ、
そういうところにちぐはぐさが出ますねぇ。

松尾:
こういう曖昧な事をね、その作者が、まぁ勿論、あぁ曖昧って言ってしまうと、
雁屋さんに失礼かも分かりませんけども、これぐらいの、そのつまりは科学的な根拠とか、
或いはその客観的な事実っていう形で、有意の数字で統計上出てるものではない事を
ご本人が聞いたり、或いは自分が感じたっていう事で、物語を作るのは良いけれども、
それによって責められてるっていうところ。
で、ここで政治家の皆さんが何故そういうふうに、過剰に反応するかっていうと、
やっぱりちゃんとした情報を最初からストレートに、ねぇ、そのディスクロージャーしてくれてないから、
こそ、こういうようなお話が出て来た時に、「それはない」って躍起になって権力の皆さんが
慌てなきゃいけない。

蟹瀬誠一:
だからね、これはやっぱり作者の意見てね、ほんとに僕は尊重したほうが良いと思う。
僕は子供の時にねぇ、四日市に住んでたんですよ。
で、四日市はもう公害の場所でね、四日市喘息ってのがあって、みんな咳出るようになった。
だけど、この咳の原因が「あの工場から出てる煙のせいだ」って言っても、
そんなわけないだろー」って、みんな否定したわけですよ。
だから、元々被害者と加害者になるわけだから、今回だってその東電のほうが加害者なわけだからね、
これ因果関係っていうのは、加害者が証明しなきゃいけないの。
これをみんな寄ってたかってね、「お前、証拠もないのにこんな事書いてるのはおかしい」
っていう事がおかしい

遙洋子:攻撃する矛先が違いますよね。

松尾:
それに、作者の雁屋さんは、福島を誹謗中傷したり、風評被害をばら撒こうと思って
やってるんじゃなくて、全体、この国全体の為の事を思って、
こうでなきゃいけないんじゃないかって問題提起として描いてるわけで、
こういうその作品の内容に関しては、
やっぱり勝手に読んだ人が評価すべきであってね、
読者でもない人がね、こうやって周りでワラワラ、なんか難癖だけを付けるっていうのが。

蟹瀬:とにかくね、臭い物には蓋をするっていう姿が、もうこっから浮かんでくるよね。

遙:
これ、福島の方にとっても損だなあと思うのは、近い将来ではね、風評被害っていうのは、
損かもしれないですけど、遠い将来で見た時に、
福島の事は書かんほうがええぞ、触ったらあかんぞ、抗議来るぞっ」ってなった時に、
みんなで蓋をしがちになる。
そうなってくると、本当に危ない土地になりますよね、みんなが触れられないっていう。

松尾:
つまりね、日本の国の中で、何かしらその汚れっていう、恐るべき、
忌むべきものみたいな感じのタイジョウとして福島が扱われない為にもね、色んな話があったら、
「こんな話があるけど、どうや」ってったら、またそれに反論したら良いんですよ。
こうやって盛り上げてったほうが良いと思うんですけどねぇ。

有馬:
結局ね、因果が分からないんですよね。
さっきの喘息の話ありましたけども、例えば癌が、今世の中の人って半数が癌にかかる事になってんですね。、
ところがそれが、もし福島だけが6割、7割に掛かった時に、じゃその人は、
原発なのかっていう話になると、それも分からないっていう話になって、
結局、言い分ていうのは、お互いがその自分の主張したいほうの話で
闘ってるというだけにしか過ぎないんですよね。

北野誠:
だから結局ね、前双葉町の町長もこの漫画の中に出て来られ、自分の体験を言ってるわけで、
それを石原さんが「いやいや鼻血なんか出ないよ」って言っても
「俺出たんやもん」って言われたら、それはもうしょうがない事やから、
まぁあとは、それを皆さんがどう判断するかしかないと思うんすよね。

蟹瀬:
だからね、ほんと遙さんね、僕さっき良い事言ったと思うんだけれども、
ここは蓋を被せ、蓋を被せしていくと、本当の事がちっとも分からなくなってくる
本当のリスクって何なのかっていう事がちっとも我々に伝わらなくなっていっちゃうんですよね。

北野:だから洋子ちゃん、初めて印象上がりましたよね。

遙:初めてやんねぇ。

八木:この作者はですね、ブログで。
松尾:
このように仰ってます。
「次週号ではもっとはっきりとした事を言っているので、鼻血如きで騒いでいる人たちは
もう発狂するかもしれません」

北野:これもねぇ、雁屋さんもね、ここでね、煽らんでええと思うんですよ、僕は。

松尾:もうね、この人、なにくそって思う人ですから。

北野:分かるんですよ、分かるんです。そやけど、こういう煽り方もしないでええと思うんすよね。

遙:
現地の方っていうのは、触れんといてくれって、こういう仰る方と、
もっと触れてくれ、もっと被害って出てるんだから、もっともっと脚光そこに当ててくれって、
それでもっと国の問題として取上げて欲しいって声もあるはずなんですよね。

松尾:
そうなんですよね。もう忘れてくださいなんてね、多分、多分です、ごめんなさい、
こんなん言うたらなんですけど、僕の知り合いの東北の人たちは、
やっぱり忘れ去られるのが嫌だと、こういう事があったんだって事をみんな強く、
喉元過ぎれば熱さ忘れる国民性だって言われますけど、
そのおかげで自民党だって、まぁ殆どの政党がみんな選挙の時には、
ねぇ、「原発をなくしましょう」言うてて、今よそに売りに行ってますからね。
そうなって行ってんのも、やっぱりそれをボヤーっと、
「ああそうなもんかな」って思ってしまってるこの国民性もね、やっぱり弱点の一つだと思いますよ。

遙:
そうですね。怒る時はしっかり怒らなあかん時の、怒るきっかけを自ら蓋しかねないような
クレームにならない事を願いますね。

八木:そうですね。

蟹瀬:本当に良い事言うわ。

松尾:ねぇ。


以上です。

有馬が言うてた民主党政権時代に、自民党が指摘してた事について、
武田邦彦教授もブログ「自治体の首長は国会議員が怖い?・・・鼻血の記録」でアップされてますが
以下に、動画もリンクしときますので、ご覧になってない方は是非どうぞ。

2011年12月2日参議院「東日本大震災復興特別委員会」
長谷川岳議員の参考人、宍戸隆子議員の発言

2012年03月14日参議院「予算委員会」熊谷大議員の質疑 (体調変化については31:50~)

2012年03月22日参議院「文教科学委員会」で、熊谷大議員の質疑 (体調変化については20:30~)

2012年04月25日参議院「憲法審査会」山谷えり子議員 井戸川町長の鼻血についての質疑

2012年06月14日参議院「東日本大震災復興特別委員会」森まさ子議員 法案趣旨説明(1:30~)

2012年02月28日衆議院「予算委員会」永岡桂子議員の質疑 (食品の規制値について)
 

蟹瀬が言うてた四日市喘息、これ以外にもイタイイタイ病、水俣病、アスベスト、薬害エイズなど、
結果的には、因果関係を認め、謝罪するまでどれほどの年月が掛かったか。
これらの件と福島第一原発事故を同列に考えるのはおかしいていう声もあるけど、
勿論、それぞれに違いはあるのは確かやけど、問題はこれらを教訓に出来てない事。
「直ちに健康に影響はない」の解釈どおり「いずれ影響ある」て揚げ足取りたくなる言葉。
上記の議員たちが発言した時は、「そのとおり!」て思た人も多かったと思う。
自民党だけやなくて、他党も食品規制値についてや放射能に関して質疑してた事も記憶にある。
風評被害が起こらんようにする事は大事やと思うけど、
その対策の為に事実を曲げるのは正しくないわな。


※「ワイドナショー」松本人志の発言の動画
「美味しんぼ」問題に持論「作品はみんなで作るもんじゃない」

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