2014-05-22

2014.05.19(月)ぷいぷい『最新号の美味しんぼ』について



2014.05.12(月)『美味しんぼ・大阪瓦礫処理について』の3番組まとめ に
先週の「ちちんぷいぷい」の報道を文字にしてありますが、5/19放映分も文字にしとく。

山本浩之:
先週もこの月曜日にお伝えしました。『美味しんぼ』騒動、編集部の見解は?とあります。

東京電力福島第一原子力発電所の事故による"健康影響の描写が議論を呼んだ"人気漫画『美味しんぼ』

これは連載する「週刊ビッグコミックスピリッツ」の最新号の表紙が向かって右側の
この中に『美味しんぼ』が連載されているんですが、先週の発売号では…

(略)

山本:
そして、今日発売の最新号では、ご覧のようになっております。

漫画の中で、登場人物が
福島の未来は、日本の未来だこれからの日本を考えるのにまず福島が前提になる」
「福島の人たちに、危ない所から逃げる勇気を持ってほしい
と語る場面が描かれ、
そして漫画のあとにですね、10ページの特集記事を組んでおりました。
その中には自治体からの批判、福島県、大阪市などのですね、
批判や有識者13人の賛否両論を掲載した上で、編集部の見解としては、こちらです。

「批判を真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直す」と。
「さまざまな意見が私たちの未来を見定めるための穏当な議論へつながる一助となることを切に願う」
というふうにあります。
ただ、このあと、こちらご覧いただきましょうか。

『美味しんぼ』はですね、以前からの予定通り暫く休載すると。
これ別に今回の問題があったから休載するわけではなくって、
こういう「福島の真実」というタイトルでずっと後編をやっておりまして、今回が、
今週号がそれでお終いだという事だったので、少しまた休んでと、今までにもあったそうなんですね。
予定通り休載するんだそうです。
一方、今回波紋を広げた表現の中には、福島だけでなく大阪に住む人たちの事も描かれていましたね。
さっきも少し触れましたけれども、これさっき出たものと全く同じです。

岐阜環境医学研究所の松井所長の言葉として、
「大阪で受入た瓦礫を処理して、この焼却場の近くに住んでいる1,000人の内800人が
鼻血や眼、喉、皮膚などに不快な症状を訴えた」

太平サブロー:お母さんたちが調査したんですね。

山本:
はい、そうなんですよ、お母さんたちが調査した。
この表現に対して、大阪府と大阪市は極めて不適切と抗議していましたが、
今日の発売号での編集部の見解を受けて、今日ですね、先ほど橋下大阪市長が会見で
コメントしております。その模様をちょっとご覧いただきましょう。

ナレーター:
この問題は、先週号のビッグコミックスピリッツに掲載された『美味しんぼ』に 
実在する研究者名で震災瓦礫を焼却した大阪の焼却場周辺で、1,000人中、およそ800人が
鼻血や眼などに症状を訴えているなどと紹介。
大阪府と市が抗議文を出していたものです。
これに対し、小学館は今日発売の最新号で、抗議文や専門家の見方を掲載した上で

編集部の見解として「多くの方が不快な思いをされた事に責任を痛感している」としました。

VTR

橋下:
もう十分じゃないですか。
あとはもう読者の皆さんでご判断してもらったら良いだけですからねぇ。
主張は主張、作者のね。
しかし、根拠がない主張だったというところでね、
で、我々は根拠があればきちっと対応しますと。


ナレーター:
橋下市長は、行政として表現を制限するつもりはないとし、小学館の対応に一定の理解を示しました。


山本:
これはねぇ、表現はまぁ自由ですからねぇ、
「表現はどんどんしてください。そこに根拠がなかったら、私たちはモノ言いますよ」
っていう事を言ってて、今回の小学館の対応については一定の理解を
一定のっていうか、相当理解をしているような状況ですけれども。
さまざまな議論を巻き起こした漫画『美味しんぼ』、一連の動きについて、
専門家に話を聞いてきました。
関西大学社会学部黒田教授メディア論が専攻です。
この黒田先生の答えですが、こちらです。

まず、作者・雁屋哲氏の表現方法については、どういうふうにご覧になりますかと、聞いたところ
フィクション、創り出す物とノンフィクション、実際にある物、これを混ぜた表現は、
物語に現実味を持たせる意味でも大切ですが、
この『美味しんぼ』自体がまさにそういう漫画ですよねぇ。
大切ですが、言葉のニュアンスや引用するデータの客観性など
もう少し配慮が必要だったと思いますと、いう事を仰いました。


それから、出版している小学館の対応については、いかがですかと聞いたところ、
「漫画の本編の中にも賛否両論入れる事で、中立性を保つ事も必要だったかもしれません」
中立性が必要だと。
影響力の大きい漫画だという事を出版前にもう少し考えるべきだったと思います」


それから、一連の騒動についていかがでしょうかと伺ったところ、
「インターネットの発達により、ニュースに対して人々の感情が爆発するスピードが加速していて
そのため、メディアも一般の人々も物事に急いで白黒をつけてしまいがちです」と。
「原発事故の発生以降、健康被害を訴える人が居るのは事実です。
小学館だけでなく、ほかのメディアも改めてさまざまなデータを検証する必要があると思います」

こういったお答えが返ってきたんです。

サブロー:
正直、国が発表して問題ないですよって、大臣がお魚やお野菜食べてはるニュースを
100流されても、こういう事が一本入ると、せっかく時間掛けて白なった事が、
うっすらグレーっぽく感じるのは事実ですわ。

山本:そうですね。

サブロー:
だから、ここのところの発表の仕方て、ほんと神経尖らさなあかんとこだったのかもしれませんよね。

山本:
あーそうですね。
先週も言ったかもしれませんけれども、全量検査っていうのね、福島県でやってて、
畑で採れたお米や野菜などもやってる
で、安全性が確認された物が流通してると。

サブロー:してます。

山本:
それがまぁ、お墨付け得たもんですから、だからそれはもうきちんと、それは食べれば良いわけです。
私も食べてますけど。

サブロー:
僕ら実際男なんで、スーパーに買いもん行ってね、そんなん見ながら買ってない。
だけど、そんな人間からしてたら、こういう事によって、うっすら白ーくなってたんが、
またなんか色付きそうな気がする。

山本:
それがね、「福島の真実」という、これは後編の部分で今週号で完結したわけですけど、
前編が掲載され始めたのは、去年の夏頃からなんです。
1月ですか、夏からではなくて、えー去年の1月からなんだそうです。
私も少し今見たんですけれども、凄くさすが食をテーマにした漫画だけあって、
きちんと向かい合ってるんですよ、その頃描かれたものって。
それは、正しく福島の現実をまさに知ろうという、そういう意図で始めているんですが、
何故かあの先週お伝えしたようなねぇ、内容のように凄く極端な意見。

サブロー:絵もリアルでしたよねぇ、鼻血を描いていたり。

山本:あれ見せられると、あれ何がほんまなんやろなっていうふうに受取れかねないかなあと思います。

たむらけんじ:何もない何もない安全ですよ、安全ですよ、ばっかり言われるのも怖いのは怖いですよね。

サブロー:ある種ね。

たむら:事実であるんやったら事実やっぱり伝えて欲しいっていう部分は、僕らにはありますよね。

山本:なるほど、なるほど。

たむら:風評被害て一番駄目な事で、それは駄目ですけど。

サブロー:
だからそうやって何の問題もありませんよってお墨付きがあった食品売ってる、
分かってる、けれども、何かちょっとこういった事が知らされると、
これってどやろって思うのが心理やと思います。

山本:
じゃあ、もう一度繰り返しになりますけど、去年ぐらいまでは、こうした報道っていうのは、
各社ニュースの中で結構やってたんです。
だからその今言った全量検査にしても。
ただ、そうですねぇ、去年の秋ぐらいから殆どそういうニュースも見なくなりましたから、
ご存じない方には、本当に安全なのかって、今たむけんが言った通りです。
分からないんだという。
でも、もう一度確認しておきますけれど、全量検査というの、きちんとしてます。
で、その上で、安全性が確認された物は市場に流通されています。
だから、それに乗っかって、これは福島県産のお米です、
それから農産物です、言われた物に関しては食べて大丈夫なんです。
それは基準値よりもはるかに低い物。
自然由来の物ですからね。
そういったものを、そうですね、これを教訓として、小学館だけじゃなくって、
テレビも、それから新聞も、きちっとこの福島の今どうなのかっていう事を取材する必要が
継続的にしなきゃいけないなっていうのは、私はこれを見て感じた事なんですけどねぇ。

井筒和幸:
でも、フィクションをね、あの、でもじゃないか。
だからですけど、フィクションを作る僕らからすればね、やっぱり岐阜の研究所の松井先生とかに、
本当に、本当は取材陣やマスコミが「本当に言いなさったんですか」とか、
そういう事をやっぱりちゃんと、もっかいこう報道…

サブロー:確認して欲しいですね。

井筒:
確認していって欲しいねえ。
だから、この話が、細かい話が全部そのなんかどっか沈んでしまうんですねぇ。
それでまたその言い過ぎだとか、いや表現の自由だとか、そこへ話がねぇ、
持って行くのは良くないと思うなあ。

石田英司:
僕も監督の意見に賛成です。
言論の自由の以前にね、取材のコンセスの問題です、これ。あのー稚拙かどうか…

井筒:
みんなこれ聞き直す事ぐらいは、きょうび、みんなこんな情報社会なんだから、
平気で行けば良いのに、こういう意見出て来ないですねぇ。

山本:
この松井所長にも、今週も先週も取材は求めてます。
それは「ちちんぷいぷい」だけではなくって、全国のメディアが殺到してるんだと思います。
もう少し詳しく言うと、先週の本番までに、松井所長への取材待ちが10番目でした。
だから、回って来ない。

井筒:だから、回って来ないにしろ、どこかの局でも良いですよ。

山本:きちっと知りたいですね。

たむら:井戸川前町長は、この発言を撤回するつもりはないっていう事は言ってはりましたよね。

石田:だから、ご本人の意見やから、それはそれで良いんです、良いんですよ。

山本:
だから、そこは小学館も、それから『美味しんぼ』の雁屋さんも、
別に勝手に井戸川さんの名前を借りて、書いたわけじゃないんですよ。
井戸川さんの、この主張をこういう言葉にしているわけですけど。
ただ、本当に福島県、これ全体を括ってしまってるんですね。
井戸川前町長の言い分としては。
それはやっぱり事実に反するんじゃないかなっていうふうに思いますね。

石田:
意見は意見として、別に言う権利はある。
ただそれに対して、その作品内でちょっとこう、なんか反証じゃないけども、して欲しい気はするんですよね。
言いっぱなしになってるから、これが。

たむら:描くほうばっかりになってしまってるからね。

山本:『美味しんぼ』ほどの食をテーマにする漫画家ね。

サブロー:
荒木田先生の話なんて、福島の故郷に持つ人にしたら、残酷な言葉ですよね。
だから、そこをそのまま載せてしまって良いのか否かいうところは、ちょっと、
もうちょっと待って欲しかった気はしますよ、あの言葉は。

山本:
まっ、井戸川さん、荒木田さんのコメントなんかは、そういうふうに、ねぇ、
感じ取ってしまいますけれどねぇ。
まぁでも、ほんとにあのー何が正しくて、何が違うんだろうっていう事も含めて
福島は、ちょっと騒動もされなくなってしまってるっていうのはね。
私は繰り返しこれ訴え続けたい。

井筒:
今日のニュースでしたかね、早速出てましたけど、18歳以下の甲状腺癌と認められた人数は、
結構増えてますねぇ。
これは一番分かり易いニュースだと思うんですよね。

山本:それもね、だから本当に何によって…

井筒:
まぁでもそれは多分、あのボーンと一斉に1号機、2号機、4号機まで、いったあとのですね、
一番大量にドーンて出た時の多分、影響かも分からないですねぇ。

山本:それがもし…

井筒:
それがどんどん三年間これ出続けてるわけでもないんだけど、
そりゃ漏れ、こぼれて色々出てますでしょう。

山本:
あ、監督、でもそれは公平にいうと、だからといって、その後のその低線量被曝、緩やかな、
これは大丈夫だとも言い切れないですよね。

井筒:言い切れないですよねぇ。だから…

山本:それもしっかりと調べないといけないですね。

サブロー:検証して欲しいですよね。

井筒:そういう事ですよね。

山本:
そうですね。
それから改めて、これ福島の現実っていうのは、日本の現実ですから、
もう私たちが100年、500年、1000年、2000年ずっと住めるようにね、
安心して住めるようになるためには、きちっと取材をして、正しく知らなきゃいけないと。

井筒:
僕はね、もうちょっとね、関西のテレビのほうがね、やれると思うから。
関東のテレビはねぇ、もうね、東京電力や何とかさんの色んな影響があってねえ、
もう福島の今の現状なんてね、なかなか報道しないんですよ、実は。
毎日こんな本当はね、今こういう状態ですよ、こういう状態ですよっていうのをね、
一週間置きにでもねぇ、福島ニュースっていうの、ちゃんとコーナー設けてやって欲しいな、
っていうか、それが一番ねぇ、事だと思うんだ。そこへ…

サブロー:関東やらないん…

井筒:
いや、むしろね、もう見え聞こえしないんですよ。
うーん、だって1号機の中が、2号機の中が、3号機がどうなってるか、
これ誰か知ってますか。
あのメルトダウンしたあとのね。
いや、それがどれほどこぼれてね、それで凍土でこうガツーとなんか囲い作ったら、
地下水がこう流れるだろうとか、だろう、だろうみたいな事ばっかりよう言われても、
ほんとにそんなの、あの水、これ混ざるん違うのっつって。
またそれが海へ流れてんの、流れ出るの、いつの事、いつ止まるのよみたいな事は、
とても不思議なんですよ。

山本:
だから、それは私たち自身もそうだし、子や孫、子孫にもそうだし、
もう全て影響する事でもありますので、やっぱり今一度きちっと報道もしなければいけないなって
いうふうに思いました。


以上です。


ヤマヒロが何度もテレビで訴えてる「福島県産の米や農産物は全量検査している」
「驚くほど数値が低い、自然由来の安全な物しか市場に流出していない」

産地を偽って市場に出回ってたりする事については論外やけど、
基準値そのものに疑問を持ってる人のほうが多いと思うんやけどな?
勿論、放射能なんか全然気にしない、むしろ体にええねん!て人は別にして、
危機感持って食材を選んでる人は、産地だけに拘ってるわけではないと思う。

2012.04.01に設定された新基準値
100Bq/kgが基準になってるから、99Bq/kgの食品もNDの食品も同等になってしまうからなあ。
もし、同じ値段で99Bqと5Bqの食品が並んでたら、どっち買う人が多い?

結局、議論の争点が違えば「正しい情報」として報道されてる事でも、疑問が出るのは当然。
「市場に出回ってるのは安全」ていうのと、「100Bq/kgは安全」ていうのは
切り離して考えんとあかんのんちゃう?
特にヤマヒロは福島の事を思てますアピールしまくってんねんから、
全ての人に100Bqが安全にはならんて事を考えなあかんと思うけどな?
そもそも福島以外の人だけが産地に拘ってると思てるんやろか?

美味しんぼの件でも同じやと思う。
「鼻血が出た(体調変化の)事実」ていうのと「因果関係」とは別に議論が必要やと思うで?
因果関係はない、分からんからいうて、事実まで曲げたら「正しい情報」にはならんやろ。












2014-05-21

2014.5.17(土)辛坊治郎 ズーム!そこまで言うか!『美味しんぼ・大阪瓦礫受入』について



辛坊治郎 ズーム!そこまで言うか! (動画2:25~)で、『美味しんぼ』について
大阪瓦礫受入の鼻血についてデマと罵りまくってたんで、文字にしとく。
辛坊以外の相槌とかはカットしてます。


辛坊治郎:
震災瓦礫を大阪に運んで来て大阪で焼却したら、その近所の人が鼻血出たみたいな話があるじゃないですか。
でー、これ少なくともこの一点に関して、私の知見を述べさせていただくと、
まぁー!一言で言うと、デマです。
完璧なデマです。
一片の真実もないデマです。
こんなに酷いデマはないというぐらいのデマです。
これもう科学的100%立証するのが可能なぐらいのデマです。
だって全く放射線量上がってないんだもん。
それもね、燃やしたのが岩手県の震災瓦礫だよ
福島の原発の周りのね、廃材燃やしたとかっつんだったらともかくさぁ、
岩手って、間に宮城があって、その南が福島だよ。
岩手の震災瓦礫を大阪で焼却して、その焼却灰の周りの放射線量が全く上がってないのに
鼻血出るか?
科学的にそんな事があり得るか?
つまり、これ完全なデマなんですけど、完全なデマなんだけど、
多分これね、小学館じゃなくて、ビッグコミックスピリッツじゃなくて、美味しんぼじゃなかったら、
ニュースにもなってないよね。
だって、宇宙人襲来と同じだもの。
この番組よく宇宙人襲来するよね。

宇宙人襲来と同じで、一片の事実もないっていうか、完全なデマ
で、完全なデマをこれだけのやっぱりメジャーな、ある意味メディア、
漫画とかいうメジャーなメディアが載せて良いのかっていうと、それ駄目だろうっていう、
非常に話がシンプルなんだよ。
これをね、なんか朝日新聞や毎日新聞の書き方見てると、凄い擁護して書いてんの。
「いや、確かに、その鼻血が出る事はともかくとして、
でもやっぱり福島で起きてる事はちゃんと見なきゃいけない」
そうなんだよ、福島で起きてる事をちゃんと見る為に、
この手のデマほんとに迷惑だね
一片の真実もない迷惑垂れ流される事によって、
本当に起きてる事が見えてこないっていう恐ろしさがあるわけですよ。
で、これ今回の『美味しんぼ』全部読んでるわけじゃないから、どこまで描いてあるか分かんないけど、
現実問題として心配な事もあってね、あのー震災直後に、震災直後に、
北西方向に風が吹いてる中で、1号機と3号機が爆発して、相当放射線レベルが上がった地域があって、
そこの放射線レベルが上がった地域のところの被曝してて、例えば妊婦さんであるとか、
妊婦さんの場合は、まぁまぁアレなんだけど、あの小さい子供が甲状腺に将来障害が出ないか、
出るかっていうと、今のところWHOは多分大丈夫だろうっていうような見解を出してるとはいいながら、
やっぱり継続して調べていかないと、あの震災直後の一週間の、あの辺の放射線レベルの上がり方は
尋常な上がり方じゃないから、チェルノブイリのケースでいうと、
四年目ぐらいに、急にやっぱり子供たちの甲状腺癌が出始めると。
それは、被曝してから四年ぐらいで、要するに一番最初放射線で傷ついたものが癌化して、
それが実際に癌として検診出来るようになるまでに、4~5年掛かると。
だから、あの辺に住んでた子供たちに関していうと、継続してケアしなきゃいけないし、
今後、その手の甲状腺癌が絶対起きないという可能性は、これは否定出来ないと思う。
だから、継続して検査をして、もしそういう事があったら、しっかりと。
甲状腺癌の場合は治療をすれば、あとはここ喉のところに跡が残るんだけども、
でもまぁ死なないで済むから。
ただ、そういうケアは必要で。
じゃ、全体に福島の放射線量はどうかっていうと、
やはり今の福島第一原発に近いところは、そこに24時間365日住み続けた時の年間の被曝量は、
やっぱりかなりの被曝量になるので。
全然何も死んだ人が、
特に、一部とんでもない事を言う、逆の方向でとんでもない事を言う人たちの中には、
「一人も死んでないんだー」みたいな事を言う人が居るけれども、
それは今んとこずっと避難してるから
だけど、今後継続して癌にならないかって事になると、それは誰もならないとは言えないんだけど、
その辺を真面目に考えなきゃいけないのに、
この岩手県の震災瓦礫を大阪で燃やして、その周りに住んでる人が
放射線の影響で鼻血が出たみたいな、全く荒唐無稽なデマが飛ぶと、
本当に福島で何が起きてるのかという事の追究は出来なくなっちゃうっていう。
そういう意味において、今のこの小学館の対応だとか、
小学館のビッグコミックスピリッツの編集部の対応は、あまりに不誠実だね。
お前ら、デマ飛ばした責任取れよと。ねっ。
まともな状況の問題のかい、あの、思考が出来ないだろ。
考えるヒントにもならないっていうか、逆方向になっちゃうと。

じゃあ、ちゃんと考えるには、どうしたら良いのかというと、
ちゃーんと、この作者も勉強しろと、放射線に関していうと。
で、どうやって勉強したら良いのかというと、『放射線の真実』っていう私が書いた本があるから。
この『放射線の真実』ってやつは、痛恨の本でね。


これはですね、私とですね、京都大学放射線研究所の人と二人の対談を編集部の人が
書き取って出版したんです。
だから、私基本的に自分は、の原稿は、自分で書く原稿は、どんな単文でもどんな週刊誌の連載でも
報知の800字の原稿でも全部自分で書くんですが、
ただこの対談の文字化したやつに関しては、私が書かないわけですよ。
これ、編集者の人が居て、ライターの人が居て、二人の対談を聞きながら本にするわけですよ。
ところが、あのそのライターの人が親切で、言葉で聞いても分からないような事を
ちょっとずつ、ちょっとずつ拡大して、色んなとこで調べた事を書いてるところが
付け加わってて、若干、若干基本的な間違いがあるのよ。
で、初版が出た時に、ワーッと思ってゲラチェックしたはずなんだけど、チェックしきれなかったっていう、
若干の間違いはあるんだけど、大筋、放射線というのは、どういうもんで、
どんな人体に影響を与えるかというところに関しては、完璧に合ってるっていうか、
多分、今日本でこれ以上分かり易い本はないと思う。
でー、よく売れたら、初版で間違ってるところは重版で直そうと思ったら、
売れなかったから重版しなかった。

一部間違ってる、劣化ウランの解説みたいなところの、これ違うよっていうのが自分でね、
ゲラっていうか、実際出た本で、おい、ちょっと間違ってるよっていうのがあったんだけど、
ただ、大筋の文脈には関係ないから。

でー、放射線に関していうと、これもうほんとに残念な話なんだけれども、
残念な話なんだけれど、放射線、それも急性の放射線が人体に与える影響、
それから、一定以上被曝した時に、人間に何が起こるかに関していうと、
広島、長崎の原爆のあと、アメリカが日本にやって来て、研究所作って徹底的に調べた。
でー、その本の中にも出て来るんだけど、胎児にね、精神遅滞等などが出る放射線量っていうのは、
どれくらいなのかっていうのは、爆心からどの距離に居て、どんな形で、どんな体勢で被曝をして、
胎児の推定放射線量がこのぐらいで、この線を超えると、
精神遅滞等の影響が出始めるっていう放射線量なんかが、ものっ凄い細かいデータが出てる。
だから、広島、長崎で、アメリカはある意味、原爆の人体実験をやったわけですよ。
ねぇ、人体実験をやって、その人体実験のデータっていうのが詳細に出てて、
放射線が人体に与える影響っていうのは、ここが研究の基本になってる。
で、それで絶対に大丈夫だろうと、世界のどの学者も、まず絶対大丈夫だよねっていうのが、
年、100mSv、100mSvトータルまでは大丈夫だと。
100mSvトータル、人生トータルで100mSv
で、実は放射線の高い地域では、5mSvとか6mSv年間被曝する地域も、元々自然放射能だよね。
そういうとこだったら、一生生きてると500mSvとか600mSvとかって自然放射能だけで被曝するんだけど、
そういう特殊な地域はともかくとして、まっ、そういう自然放射線以外に、
人口放射線で、トータルで、人生トータルで100mSvまでは、
何か癌の発生等の率が上がるというデータは、どこにもないっていうの、これもう学者の常識なんです。

で、今1mSvってのが言われてんのは、人間の寿命っていうのは、まっ、100年を見ましょうと。
そうすると、1mSvの放射線の所に100年住み続けても、トータルで100mSvにしかならないから、
1mSv以下に関しては、人体に与える影響は、過去の研究データからいうと、まず絶対ないと。
だから、今1mSv。
これが3mSv、4mSv、年間になったからっていって癌になるかどうっていうと、
これ大論争があって、年間そのぐらいのレベルじゃ大丈夫だよって言う人も居れば、
でもやっぱりトータルで100mSv、人生トータルで100mSvだから、100分の1で、
年間1mSvっていうのを超えないようにしましょうねって、
ここの原則は譲れないよって言う人たちも居るって、議論になるんだけど、
今回の岩手の瓦礫を大阪で燃やして、その灰の周りに住んだって、放射線のレベルは上がってないわけで、
そんなもんで鼻血が出るってのは、急性被曝だからね、あり得ないんだよ。
だから、この手のデマを流して、平気で居られる編集者っていうのは、俺は許せないのよ。
これほんとに福島の人たちも怒ってるよ、これ。



以上です。

ほんまに、そこまで言うかっ!やな。

宣伝してた『放射の真実』の本、辛坊は宣伝してるわりには、『放射の真実』言うてたなw
もう既に知ってる人は多いと思うけど、対談した相手は京都大学原子炉実験所の高橋千太郎。
高橋千太郎といえば、これまた有名で動画見た人も多いと思うけど、
2011.10.01、放医研の御用学者、島田義也の講演会に対して、京大生が抗議してた事。
動画⇒さよなら御用学者!10・1反原発熊取現地行動その4/5

ここまでボロクソに言われるような高橋と対談して、しかも辛坊やろ。
誰が買うねんw


辛坊は、ちゃんと読んでないんか?
漫画の中でも「放射線だけの影響と断定はできませんが」て書いてるし、



編集部も「因果関係について断定するものではありません」て書いてる。




瓦礫焼却と鼻血などの体調変化との因果関係は「分かりません」
分からんけど、体調変化があったのは事実。

辛坊は、このせいで「福島で何が起きてるのか追究は出来なくなる」て言うてるけど
したらええやん。
少なくとも一般人と違て、ラジオやテレビをバンバン利用出来る立場の人間や。
追究して事実を公表すればええやん。

福島の事をさも考えてますみたいな事言うてる割には、
甲状腺癌になっても喉に跡が残るだけで「まぁ死なないで済む」て発言もどうかと思うで?

たかが漫画の描写に
「宇宙人襲来と同じ完全なデマ」とか、何度もデマデマて罵倒する辛坊も滑稽やで?

この手のデマを流して、平気で居られる編集者は、俺は許せない」て、
辛坊の暴言は許されるんか?


科学的に100%立証するのが可能なぐらいのデマ」とまで言うなら、
是非やってもらいたい。



※参照

『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解


16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果


以下、『美味しんぼ』についての文字起こし

2014.05.12(月)『美味しんぼ・大阪瓦礫処理について』の3番組まとめ

2014.05.14(水)スーパーニュースアンカー『美味しんぼ』について

2014.05.17(土)たかじん胸いっぱい「美味しんぼ」について

・2014.05.18(日)たかじん委員会『美味しんぼ』について



価格:1,512円
(2014/5/20 19:23時点)


2014-05-20

2014.05.18(日)たかじん委員会『美味しんぼ』について



もう見飽きたってぐらい日々報道されてますが、
委員会でも取上げてた『美味しんぼ』についての部分だけ文字にしました。


たかじん委員会、今日のテーマ『わかりやすいのは池上さんだけじゃない!
長谷川幸洋さんに最近のニュースをもっとわかりやすく教えてもらおうSP』


ナレーター:
人気グルメ漫画『美味しんぼ』のある描写が物議を醸している。
問題の描写は、主人公の新聞記者らが東京電力福島第一原発の取材後、
鼻血を出し疲労感に見舞われ、
福島県双葉町前町長、井戸川克隆氏に
「被曝したからですよ。福島では同じ症状の人が大勢居ますよ。言わないだけです」
と明かされるというもの。
一方で、主人公を診察した医師が

「福島の放射線とこの鼻血とは関連付ける医学的知見がありません」
と、話す場面もあるが。
この漫画が掲載された週刊ビッグコミックスピリッツが発売された直後から、ネット上では

「これはさすがに福島県民として抗議の意を示したい。僕は、この三年間鼻血なんて出た事ないですが」

福島県に住む男性のこのツイートは、その後1万回以上リツイートされ、ネット上を騒がせ、
発行元の小学館にも批判や抗議が殺到

福島県双葉町も「県産農産物は買えない」
「福島方面への旅行は中止したい」といった電話が町役場に寄せられているとし、
「復興を進める福島県全体にとって許し難い風評被害を生じさせている」などとする抗議文を送っている。

ここで、漫画の中で双葉町の井戸川前町長が口にする「被曝」という言葉について、
長谷川さんに分かり易く解説いただきましょう。


長谷川幸洋:
今の「被ばく」の「ばく」が平仮名になってましたけど、実は二つありまして、
原爆で被爆する時は火偏の「爆」なんですよ。 
で、今問題になってる福島の話は、内部、お腹の、体の中に入った内部被曝なんで、
これは日偏の「曝」なんですね。
内部被曝っていうのは、やっぱり体がだるいとか、いうのは広島や長崎の経験でも
これまでも指摘されてきましたから、私はあながち否定は出来ないなと思います。


ナレーター:
また、これらの描写以外にも東日本大震災の瓦礫を受入れた大阪市此花区の焼却場近くの住民が
鼻血などの症状を訴えたとする描写があり、松井大阪府知事と橋下大阪市長が
連名で小学館に抗議文を提出。
此花区や医師会に確認したところ、そのような事実はないと協調し、
具体的根拠の開示を求め、場合によっては法的措置も講じるとしている。

美味しんぼの作者である雁屋哲氏は、こうした抗議に対して
「編集部に電話を掛けたり、抗議文を送ったりするのはお門違いです。
描いた内容についての責任は全て私にあります」
と、コメントし、問題の描写に関しては、
「私は自分が福島を二年掛けて取材をして、しっかりとすくい取った真実を
ありのままに描く事がどうして批判されなければならないのか分からない」と反論しているが。

そこで皆さんに質問です。 
漫画『美味しんぼ』の描写には問題があると思いますか?問題はないと思いますか?



◆問題ナシ
山口もえ:作家の覚悟を感じます
金 美齢:現実離れでオーバー
須田慎一郎:国や自治体はきちんと向き合うべき


◆問題アリ
竹田恒泰:脱原発派の恥
宮崎哲弥:仮説には 提示の仕方がある
桂ざこば:偏った取材では?
津川雅彦:売りたいが為の悪ふざけ
加藤清隆:福島を助けるフリをして実は痛めつける


山本浩之:
問題があるという人のほうがこの中には多いんですが、中には問題なしと。
なんかね、聞くところによるとオーストラリアに住んでるとか。

加藤清隆:シドニーに居るんですよ。

山本:ねぇ、シドニーに。それで二年間取材ってのはどう…

加藤:シドニーで(バキューン)でしたね。

山本:えっ、何すか。

加藤:シドニーでも(バキューン)

山本:個人的に…

加藤:行った事、会った事ありますよ。

山本:え、そうですか。

山口もえ:じゃあ、どういう意図があって今回わざわざこういう漫画を描いたと思われますか。

竹田恒泰:
多分、勘違いだと思うんですよね。
そもそも、この雁屋哲ってのは(バキューン)して、例えばですね、
この前の朝鮮人の強制連行があったって話も堂々と漫画で描いてるんですけど、
日本のね、韓国統治の時に朝鮮語を禁止した、
朝鮮語教育を禁止したっていうふうに堂々と描いてるんですけど、
これは嘘だって事をみんな知ってるわけですよ。
で、だ(バキューン)なんですよ、基本は。

山本:この漫画の問題があるところっていうのは…

金 美齢:だから騒げば…

山本:
あれフィクションと、お読みになった事があるかどうか分かりません。
フィクションとノンフィクションが混在してる漫画なんですよね。

山口:そうですねぇ。お店は実際にあったりしますもんね。

宮崎哲弥:漫画にはね、最近の漫画には割とよくあるスタイルですね。

山本:うん、そういう漫画の中で、ああいうまぁ、言ってみたら元双葉町の町長が登場したり。

ざこば:
記者の人のね、取材をしようとしてね、右と左とまぁ両方探すのか
俺は左や思うから左の取材ばっかり続けていくのか
その極左という左やなくね、俺の神経のほうの取材を受けていくのか、
いっぺんその反対も聞いてみようと思うのか、どうなんですの。

須田慎一郎:
それ凄く良い指摘でね、恐らくね、ストーリーはもう最初から決まってるはずなんですよ。
要するに、こういう形で描いていこう、こういう方向性に沿った情報を集めて来い、
取材結果を求めて来いっていうのが今回でいう取材のところじゃないかなと思いますけどね。

ざこば:ほな、あきまへんがな。

須田:もう出来レースみたいなんですよ。

竹田:
ただ、一応両論描いた形になってるとこが憎いんですよ。
医者の見解を、ほら描いたじゃんっていうふうに逃げられる。

金:いやだけどねぇ…

竹田:週刊誌の手法なんですよ。

金:
いやいやいや、だからねぇ、漫画っていうのはねぇ、読んでもらう為に誇張して
色んな事を描くわけじゃないですか。
こういうような描き方のほうがインパクトがあるというふうに、作者は当然思ってるわけだから。
だけども、それに振り回される、その読者っての、私は一切漫画読まない人間だからね、
どういう漫画なのかさっぱり分かんないんだけど…

山本:
放射線に関しては私も専門家に聞いたら、今まで確認されたのは当時23Bqというのが最高なんですって。
だけど、放射線浴びた事によって鼻血が出るっていう、直接のね、
その数値ってのは、500Bq浴びないと

加藤:100とか1,000とかね、とんでもない。しかも一時的にですよ。

山本:最低500なんです。

加藤:一時的な…

山本:一時的に最低500なんですよ。だから…

加藤:累積じゃなくて…

山本:だからそれはねぇ、ちょっとかけ離れすぎてます。

竹田:
ちょっとこの問題、正確に整理したいんですけども、これ低線量被曝の問題なんですよ。
あのーえっと年間で100mSv、これより上はですね、医学的に問題があると分かってるんです。
ただ、100mSv以下、ここに健康的被害があるかないかは、
今ここにね、仮説にはって、宮崎さん仰ってますけど…

宮崎:提示の仕方がある…

竹田:
これもうあの議論百出で影響があるという意見、影響がないという意見、
色々あるわけなんですよ。
で、私はどちらかっていうと、本来は低線量被曝は体に影響があるという立場に立ってるわけですね。
で、脱原発の立場を言ってるんですけど、それにしてもこれは酷すぎると思ったんで、
これね、「脱原発派の恥」って書いた。
だ、こういうのが居ると迷惑なんですよ。
脱原発言う人がね、まともな事言ってれば良いのに、こういう滅茶苦茶な事を言うと、
これで足引っ張られると迷惑
ほ、ほんと、いい、もう、いい迷惑なんです。

宮崎:
長谷川さんはさぁ、どちらかというと問題なしのほうのご意見だと思うんですが、
どういう点に注目されてますか。

山本:じゃポイントいきましょうか。長谷川さんが注目するポイントはこちら。

長谷川:
はい、私はもうこれ。

皆さん、これ声出して読んでもらいたいと思うんですけど
「発言に責任を持てなどと言われたら、自由な言論はない」と書きましたけど、
この番組がないですよ。
そこまで言って委員会なんだから、そこまで言って委員会なんだから。

金:私は自分の発言に責任をいつも持ってます。

加藤:それは暴論、君の言うのは暴論だって…

長谷川:それがまず、それがまず一点。

金:それ違う、長谷川さん、私違う。

長谷川:最後まで、最後まで…

山本:最後まで聞いてから。

長谷川:
それが一点と、それから先ほどから言ってるその因果関係、鼻血と低線量被曝の因果関係、
これ実は分かりません。
分からない。
でも、要するに分からない事を調べていくっていうのが基本的には科学者の立場でありまして、
今日持って来たんだけど、ここに児玉先生っていう東大のアイソトープの先生なんですけども、

この先生が言ってんのは、チェルノブイリの時でも子供の甲状腺癌が、
はっきり因果関係が分かるのに20年掛かってんですよ、20年。
でも、だからといって、これは因果関係ないと言えるのか、っていうのは科学者の態度ではない。
そうではなくて、あるかもしれないと思って考えていくっていう事であるので、
まぁ私は、あるかないか分かりませんし、
でもまぁ、こういう意見がね、出て来るっていうのが自由な言論そのものだと思います。

津川:長谷川さん…

宮崎:長谷川さん、ちょっと良いですか、

津川雅彦:…それ間違い。発言に責任を持つから自由な言論はあるんだよ。

山本:そりゃそうですね。

須田:そうですね。

長谷川:僕はねぇ…

津川:発言して責任を持たなきゃ駄目。

長谷川:いや、津川さん、敢えて言うけど、勿論責任は持つよ…

津川:勿論

長谷川:
持つけども、間違っても良いんです。
間違った言論以外は許されないって事はないですよ。

加藤:いやいや悪質な今回の場合は…

長谷川:いやいや、それは、それは価値判断ですよ。

加藤:風説の流布ですよ。

宮崎:ちょちょちょっと良い、長谷川さん。

津川:責任ってのはねぇ、違う。

宮崎:あのねぇ、長谷川さんね、私もね…

津川:間違っても良いなんて責任はあるか。

宮崎:
そこに書かれてる文言自体は原則としては賛成しますけど、つまり表現の自由の問題ですよねぇ。
表現の自由って、私は少なくとも一度は、どのような言説であったとしても、
言論の自由市場に出して、それによって判定を淘汰されるなり、
正しい言説によって淘汰されるような、そういう仕組みを作るっていう、担保し続けるという事は、
自由社会にとって、とても重要な事だと思いますが、
だからといって、じゃあその猥褻物についてどんなものを解禁しても良いという事にはなりませんよねぇ。
例えば、名誉毀損に関してもそうですよねぇ。
それとは別に犯罪をね、実際の犯罪を誘発するような言説というのも基本的に許されない。
許されないって事前規制があるというわけではなくて、出版社なりの自粛規制の中で、
或いは作者の自粛規制の中で、そういう事が実現されるべきだと。
そこの中にね、公衆衛生上の風評というものを誘発惹起する可能性があるものって、
私は入ってると思う。この点については、どう思われますか。

長谷川:
今回もね、風評をまき散らすっていう事を意見出ましたね。
環境大臣、それから福島県知事、それから行政関係者、全部政府、或いは行政府の関係者なんですよ。

宮崎:私は、公権力はねぇ、これに対して…

長谷川:
この人たちは、風説がまき散らすって、なんで言うか、
この人たちは、自分たちがやろうと思ってる政策を実現したいという目標があるんですよ。

加藤:何、言いたい事言ってんだよ。

宮崎:いやいや、それは分かる。

加藤:間違って答えただけですよ。

宮崎:
私は、公権力が、そういう事を出すのはどうかなと思ったけど、
こうやって私たちが批判をする、なんていうのか、こう正常化を行い…

金:もうちょっとね、もうちょっと簡単に分かり易く…

宮崎:あーじゃあ、どうぞどうぞ、簡単に言って。

金:
言論は自由です。何を言っても良い。
でも、言う人は自分の発言に責任を持ってください。
例えば、三宅さんが「民主党に一度やらせてみよう」って仰った。
でも、あの体たらくになった時に、三宅さんは反省したんです。
「自分は間違いました」と、ねっ、これなんですよ。ねっ。

津川:我々だって自分の責任を持ってるから喋るんだよ。

長谷川:この人もちゃんとブログの中で言ってるじゃないですか。

金:いやだから、あなたのその言葉は間違いだって言ってんの。

津川:間違い、それ。

金:言論は自由です。何をね、誰が…

加藤:
いや、長谷川くんね、一つどうしても言いたいのは、そもそも福島復興してもらいたいっていうのが
当事者も全国民の願いなわけでしょ。
しかし、それにこれは釘を刺す、水を差すのが今回の漫画ですよ。
それをなんで擁護しなきゃいけないの。

山本:
一つ言えるのは、この『美味しんぼ』によって、さっき風評っていう言葉が出ましたが、
あのーなんだろう、それによってもろ影響を受ける人っていうのは沢山居るわけですよね。
でー、その行政の施策とか、復興立て直しとかって、今施策よりも、
実際に土にまみれて農産物を作ってる人たち、米の全量全袋検査なんてのは一袋10秒もあれば、
全部検知できるんです、放射能が幾らなのかっていう。
だから、それに基づいて、もう本当に驚くほど低い値それしか市場に出回ってません
だから、うちは福島の米を食べてます。
だし、メディアを通じてずっと言い続けてる
何故かっていうと、安全な物しか流通してないからなんです。

宮崎:
山本さんね、ちょっとちょっと聞いて。
ヤマヒロさんね、それで言うと、同じ小学館です、ビッグコミックって雑誌が出てるんですよ。
ここにね「そばもん」という漫画があります。
山本おさむさんという方が書かれたものなんですが…

山本:読んでますよ。

宮崎:
今仰った事が全部出てる、今のお米の話が。
つまり、同じ出版社でも全く違った見解で、見解。
私はねぇ、少なくとも、これをお読みになった方は、「そばもん」のほうも是非読んでくださいと。

山本:あーそういう事ね、そういう事ね。ほなまぁ、それ読んだらよう分かると思いますよ。

加藤:…そんなわけないじゃない。

宮崎:いや、そんな相殺するなんて、判断の材料渡すんだから良いじゃないですか。

加藤:それはそれ、何言ってんだよ。


長谷川:
だから結局ね、僕は読者を一番信頼してんですよ。
読者は、ちゃんとこれはオーバー、現実離れでオーバーだなと思えば、ちゃんとそのように見てるし、
いや、これは一辺の真実を含んでるなと思えば、読者はちゃんと分かってますよ。

山本:そうだけど、長谷川さん…

津川:長谷川さんの言いたいのは、読者が一番バカだって事でしょ。

長谷川:いやいや、そうじゃない。

山本:違う、違う、違う。

津川:いや、そうじゃない。

長谷川:読者が一番正しいって事ですよ。

山本:だけど、長谷川さん、美味しんぼと…

津川:信じてるバカが居るって事でしょ。

山本:「美味しんぼ」と「そばもん」は残念ながらですよ、今の…

宮崎:同じ雑誌じゃないんで。

山本:…でもないし、今の時点では…

宮崎:影響力が違うと言いたいわけですね、その通りです。

山本:そう、そう、影響力が全然違うんですよ。それを考えた時にね…

金:安心してください。ああいうね…

津川:美味しんぼ見て、影響されてる人が居るから問題になってるわけでしょ。

山本:いやいや、それ居るから問題なんですよ。

金:いやだからね、福島の応援をしようとしてる人はね、あの漫画に影響はされません

長谷川:うん、そう。

金:安心してください。だから問題ない。

山本:あのー、ていうか、そういう事よりも、きちっと正しく怖がるっていう事が大切で…

津川:そうそうそうそう。

山本:でしょ。

須田:いや、だからね、だからね…

山本:それをそれを言わなきゃ駄目じゃないすか。

須田:
要するにね、今回の漫画で、なんか煽られてね、要するに不安に思ったというよりも、
恐らくネット上見たりなんかしてるとね、鼻血か出たって言ってる人も居るし、
或いは、家畜が死んだっていう事も言ってる人も居る。
恐らくそれは、低線量被曝とは関係ないんだけども、やっぱり不安てのがもの凄くあるわけですよ。

山本:漠然とした不安でしょ。その人たちの…

須田:ええ、それを吸い遂げたような…

加藤:それを風評って言うんじゃないですか。

須田:だからそれを吸い上げるような話になってるから…

山本:そうなんです。

須田:きちんと説明をすべきなんですよ、国も政府も

津川:
鼻の粘膜が弱くてねぇ、鼻血ブルブル出し、毎日のように鼻血出してるヤツ居ますよ。
それと関係ないじゃない。

須田:だから、そういう説明すべきなんですよ。

山本:明日、発売だという事ですけれど。

竹田:だから、第二の「はだしのゲン」になんないようにしないとね。



以上です。

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なんで長谷川に「おしえてもらおう」なんやろな?
武田先生に出演してもろたほうが良かったのに、都合悪かったんか?w

ヤマヒロは500Bq以上でないと鼻血が出えへん言うてたけど、
ベクレルとシーベルトがゴッチャになってるんちゃう?
いつも全量全袋検査で驚くほど低い数値て言うてるけど、「美味しんぼ」に関係なく
食べへん人は食べへんし、食べる人は食べるやろ。
不検出(5Bq/kg未満)を選びたい人も居れば、何ベクレルでも食べて応援!の人も居るように、
消費者の自由や。
ちなみに、福島県産玄米H25年産の検査結果が「ふくしまの恵み安全対策協議会」で公表され、
福島県産米の99%が25Bq/kg未満らしい。

2008年では、日常食中のCs-137全国の年間平均値

また、2014.04.01現在の日本の全て、又は一部食品を輸入停止・他の食品に付き
証明書を要求してる諸外国・地域の規制措置

安全であっても、諸外国が規制してるように、日本国民も自己判断で選択するのは自由。
「放射脳」扱いされて批判される筋合いはない。


津川の「発言に責任を持つから自由な言論はある」て言うてた事や
金の「自分の発言には責任持ってる」て言うてた事も
そもそも、この人らの言う「責任」て何?
あとで「間違てたわ!すんまへん!」てのが責任の取り方か?
芸能ネタとか、どーでもええ事なら、「すんまへん」でもええやろけど
健康に関わる事は謝罪では済まされへんちゃう?

「影響力が大きい」からって、ヤマヒロも言うてたけど、一般人からしたら、
アンタらも十分、影響力あるやろ。
自分らは正しいってスタンスは強いし、自分と考えが違えば罵る。
いかにも福島の事を誰よりも思てるみたいな発言して作者を批判してるけど、
ほな、こういうふうに漫画でもええから事実を言うて欲しいって思てる福島県民は無視か?
風評被害を懸念したり、鼻血なんか出えへん言うてる福島県民の立場のみ尊重して、
危険やから、心配やからって避難した人や体調変化で苦しんでる人の気持ちは
なんで無視すんの?
「美味しんぼ」批判してる人らは、「漫画でもええから表現してほしい」って思てる人らを
批判してるのと同じ事になるんちゃうんか?

竹田の「バキューン」の部分、雁屋の事を「反日左翼」とか「中国人」とか言うたんかな?知らんけど。
テレビでは流せん発言してもカットすれば許されるのも言論の自由やもんなw
雁屋が反日であろうと、左翼であろうと関係ない。
脱原発派の恥」て、竹田は脱原発派の代表か?w
確かに、脱原発派の邪魔者は存在する。
お前らのせいで、放射能防御してる人間まで批判されるのは迷惑!とかな、うちも思う。
けど、「10~20mSv被曝するCT」と福一事故による放射能と比較してる竹田も恥やで?
今や素人でも知ってるような放射能の種類の違い、内部被曝と外部被曝の違い。
脱原発言う人がまともな事言ってれば良いのに」は竹田にも当てはまるやろ。

そもそも鼻血が出る人も居れば、出えへん人が居るのは当たり前。
鼻血ばっかりが取り上げられてるのも問題やけど、
「全員が鼻血出さんと被曝て認定しません」て言うてるのと同じやろ!
一体、何人が健康被害を訴えたら、「被曝した証明」になるんやろな?




※以下、『美味しんぼ』についての文字起こし

2014.05.12(月)『美味しんぼ・大阪瓦礫処理について』の3番組まとめ

2014.05.14(水)スーパーニュースアンカー『美味しんぼ』について

2014.05.17(土)たかじん胸いっぱい「美味しんぼ」について



2014-05-19

2014.05.17(土)たかじん胸いっぱい「美味しんぼ」について


『美味しんぼ』については、各番組が取り上げてて、
2014.05.14(水)スーパーニュースアンカー そして3番組まとめ で文字にしてるように、
色んな番組で取り上げすぎてるんやけど、
胸いっぱいの取り上げ方が、珍しくwほぼうちと同じ感想やった。

たかじん胸いっぱい「関西人が選ぶ!えらいこっちゃニュース」で
3位になった『美味しんぼ』の部分のみ文字にしときます。


ナレーター:
第3位はこちらのニュース、「美味しんぼ」福島での鼻血描写が問題化
週刊ビッグコミックスピリッツに掲載中の漫画『美味しんぼ』で、
主人公が福島第一原発を取材に訪れたが、後日疲労感を訴え、鼻血を出す場面が描写された。

漫画の中で診察した医師は、
「福島の放射線とこの鼻血とは関連付ける医学的知見がありません」
と答える場面があるものの、
井戸川前双葉町長は「私も鼻血が出る。福島では同じ症状の人が大勢居る」
などと発言している場面も。
この問題に対して、街の声は賛否両論。

街の声A:
この本を見た時に、僕はちょっと衝撃でしたねぇ。
やっぱり怖かったです、子供目線で。
これ子供に見せれるかなっていったら見せれない。
事実かどうかも分かんないし。

街の声B:
やっぱり生の声として、あるその漫画家が世に訴えてはる事やから、
それはそれで、やっぱり尊重して聞いてあげなあかんのんちゃうかなあと思いますけど。


ナレーター:
また、今週号には、東日本大震災の瓦礫を受入た大阪市で、
住民およそ800人が鼻血などの症状を引き起こしていると描写。
この内容に、橋下市長が反発。


―VTR

橋下:
非常に根拠が薄弱だって事で、作者の為にもならないんじゃないでしょうかねぇ。
いくら漫画の世界だといっても、あそこまでやるのは行き過ぎかなというふうに思いますね。
事実に基づいた主張であればね、それは表現の自由の範囲だと思いますから、
まぁその根拠というか、そういうところをしっかり出してくださいという…


ナレーター:「関西人が選ぶ!えらいこっちゃニュース」は、前半戦はこちらの話題がランクイン

(略)

松尾貴文:
こちらに美味しんぼの鼻血の描写に対する反応、あちらこちらからありました。

なんでこんな事が騒ぎになんのかなっと思うような内容でもあるんですが、
色々な方たちがお話されてます。
作者の雁屋哲さんは、
「私は、自分が福島を二年掛けて取材をして、しっかりとすくい取った真実を
ありのままに書く事がどうして批判されなければいけないのか分からない」
というふうに感想所管を述べていらっしゃいますが、
ほかの反応でございますね。
福島県「総じて本県への風評被害を助長するものとして断固容認できず極めて遺憾」
まぁまぁ物語の中やから許されるかどうかというぐらいのところでしょうけど、
やっぱりそれを不快に感じる人は居るという事ですね。
そして、橋下大阪市長は、
「漫画なので基本的には自由だが、根拠のない話だと表現の自由の範疇外。
取材が甘すぎるのではないか。作者の為にもならない」
というふうにね、一応まぁまぁ聞かれたから答えてるというような感じのコメントなんでしようかね。
でー、色合いがちょっと変わりますが、ダウンタウンの松本人志さん、
「最近は、みんな直ぐに抗議をする。政治なら分かるけど、作品は違う。
作者の物でみんなで作るものではない
外部の人間がストーリーを変えろというのはおかしい
それも好きで読んでる人たちがお客さんなわけですからね。

八木早希:はい、皆さん、この反応いかがですか。

有馬晴海:
永田町の反応が出てないんですけど、総じて大臣は「そんな事はないです」って言ってるんですけど、
この事故、原発の事故が起こった2011年は、民主政権だったんですね。
事故が起こった時に、実は「現地で鼻血を出してる」っていう話は出てたんです。
その時に自民党の、野党の自民党が大臣に対して「そういう話があるがほんとかー」って
攻め込んでたのに、今度、自民党政権になった自民党の大臣が「そんな事ありません」って
「あるだろう」って言ってた人が、今度は打ち消してるっていうね、ちょっとねぇ、
そういうところにちぐはぐさが出ますねぇ。

松尾:
こういう曖昧な事をね、その作者が、まぁ勿論、あぁ曖昧って言ってしまうと、
雁屋さんに失礼かも分かりませんけども、これぐらいの、そのつまりは科学的な根拠とか、
或いはその客観的な事実っていう形で、有意の数字で統計上出てるものではない事を
ご本人が聞いたり、或いは自分が感じたっていう事で、物語を作るのは良いけれども、
それによって責められてるっていうところ。
で、ここで政治家の皆さんが何故そういうふうに、過剰に反応するかっていうと、
やっぱりちゃんとした情報を最初からストレートに、ねぇ、そのディスクロージャーしてくれてないから、
こそ、こういうようなお話が出て来た時に、「それはない」って躍起になって権力の皆さんが
慌てなきゃいけない。

蟹瀬誠一:
だからね、これはやっぱり作者の意見てね、ほんとに僕は尊重したほうが良いと思う。
僕は子供の時にねぇ、四日市に住んでたんですよ。
で、四日市はもう公害の場所でね、四日市喘息ってのがあって、みんな咳出るようになった。
だけど、この咳の原因が「あの工場から出てる煙のせいだ」って言っても、
そんなわけないだろー」って、みんな否定したわけですよ。
だから、元々被害者と加害者になるわけだから、今回だってその東電のほうが加害者なわけだからね、
これ因果関係っていうのは、加害者が証明しなきゃいけないの。
これをみんな寄ってたかってね、「お前、証拠もないのにこんな事書いてるのはおかしい」
っていう事がおかしい

遙洋子:攻撃する矛先が違いますよね。

松尾:
それに、作者の雁屋さんは、福島を誹謗中傷したり、風評被害をばら撒こうと思って
やってるんじゃなくて、全体、この国全体の為の事を思って、
こうでなきゃいけないんじゃないかって問題提起として描いてるわけで、
こういうその作品の内容に関しては、
やっぱり勝手に読んだ人が評価すべきであってね、
読者でもない人がね、こうやって周りでワラワラ、なんか難癖だけを付けるっていうのが。

蟹瀬:とにかくね、臭い物には蓋をするっていう姿が、もうこっから浮かんでくるよね。

遙:
これ、福島の方にとっても損だなあと思うのは、近い将来ではね、風評被害っていうのは、
損かもしれないですけど、遠い将来で見た時に、
福島の事は書かんほうがええぞ、触ったらあかんぞ、抗議来るぞっ」ってなった時に、
みんなで蓋をしがちになる。
そうなってくると、本当に危ない土地になりますよね、みんなが触れられないっていう。

松尾:
つまりね、日本の国の中で、何かしらその汚れっていう、恐るべき、
忌むべきものみたいな感じのタイジョウとして福島が扱われない為にもね、色んな話があったら、
「こんな話があるけど、どうや」ってったら、またそれに反論したら良いんですよ。
こうやって盛り上げてったほうが良いと思うんですけどねぇ。

有馬:
結局ね、因果が分からないんですよね。
さっきの喘息の話ありましたけども、例えば癌が、今世の中の人って半数が癌にかかる事になってんですね。、
ところがそれが、もし福島だけが6割、7割に掛かった時に、じゃその人は、
原発なのかっていう話になると、それも分からないっていう話になって、
結局、言い分ていうのは、お互いがその自分の主張したいほうの話で
闘ってるというだけにしか過ぎないんですよね。

北野誠:
だから結局ね、前双葉町の町長もこの漫画の中に出て来られ、自分の体験を言ってるわけで、
それを石原さんが「いやいや鼻血なんか出ないよ」って言っても
「俺出たんやもん」って言われたら、それはもうしょうがない事やから、
まぁあとは、それを皆さんがどう判断するかしかないと思うんすよね。

蟹瀬:
だからね、ほんと遙さんね、僕さっき良い事言ったと思うんだけれども、
ここは蓋を被せ、蓋を被せしていくと、本当の事がちっとも分からなくなってくる
本当のリスクって何なのかっていう事がちっとも我々に伝わらなくなっていっちゃうんですよね。

北野:だから洋子ちゃん、初めて印象上がりましたよね。

遙:初めてやんねぇ。

八木:この作者はですね、ブログで。
松尾:
このように仰ってます。
「次週号ではもっとはっきりとした事を言っているので、鼻血如きで騒いでいる人たちは
もう発狂するかもしれません」

北野:これもねぇ、雁屋さんもね、ここでね、煽らんでええと思うんですよ、僕は。

松尾:もうね、この人、なにくそって思う人ですから。

北野:分かるんですよ、分かるんです。そやけど、こういう煽り方もしないでええと思うんすよね。

遙:
現地の方っていうのは、触れんといてくれって、こういう仰る方と、
もっと触れてくれ、もっと被害って出てるんだから、もっともっと脚光そこに当ててくれって、
それでもっと国の問題として取上げて欲しいって声もあるはずなんですよね。

松尾:
そうなんですよね。もう忘れてくださいなんてね、多分、多分です、ごめんなさい、
こんなん言うたらなんですけど、僕の知り合いの東北の人たちは、
やっぱり忘れ去られるのが嫌だと、こういう事があったんだって事をみんな強く、
喉元過ぎれば熱さ忘れる国民性だって言われますけど、
そのおかげで自民党だって、まぁ殆どの政党がみんな選挙の時には、
ねぇ、「原発をなくしましょう」言うてて、今よそに売りに行ってますからね。
そうなって行ってんのも、やっぱりそれをボヤーっと、
「ああそうなもんかな」って思ってしまってるこの国民性もね、やっぱり弱点の一つだと思いますよ。

遙:
そうですね。怒る時はしっかり怒らなあかん時の、怒るきっかけを自ら蓋しかねないような
クレームにならない事を願いますね。

八木:そうですね。

蟹瀬:本当に良い事言うわ。

松尾:ねぇ。


以上です。

有馬が言うてた民主党政権時代に、自民党が指摘してた事について、
武田邦彦教授もブログ「自治体の首長は国会議員が怖い?・・・鼻血の記録」でアップされてますが
以下に、動画もリンクしときますので、ご覧になってない方は是非どうぞ。

2011年12月2日参議院「東日本大震災復興特別委員会」
長谷川岳議員の参考人、宍戸隆子議員の発言

2012年03月14日参議院「予算委員会」熊谷大議員の質疑 (体調変化については31:50~)

2012年03月22日参議院「文教科学委員会」で、熊谷大議員の質疑 (体調変化については20:30~)

2012年04月25日参議院「憲法審査会」山谷えり子議員 井戸川町長の鼻血についての質疑

2012年06月14日参議院「東日本大震災復興特別委員会」森まさ子議員 法案趣旨説明(1:30~)

2012年02月28日衆議院「予算委員会」永岡桂子議員の質疑 (食品の規制値について)
 

蟹瀬が言うてた四日市喘息、これ以外にもイタイイタイ病、水俣病、アスベスト、薬害エイズなど、
結果的には、因果関係を認め、謝罪するまでどれほどの年月が掛かったか。
これらの件と福島第一原発事故を同列に考えるのはおかしいていう声もあるけど、
勿論、それぞれに違いはあるのは確かやけど、問題はこれらを教訓に出来てない事。
「直ちに健康に影響はない」の解釈どおり「いずれ影響ある」て揚げ足取りたくなる言葉。
上記の議員たちが発言した時は、「そのとおり!」て思た人も多かったと思う。
自民党だけやなくて、他党も食品規制値についてや放射能に関して質疑してた事も記憶にある。
風評被害が起こらんようにする事は大事やと思うけど、
その対策の為に事実を曲げるのは正しくないわな。


※「ワイドナショー」松本人志の発言の動画
「美味しんぼ」問題に持論「作品はみんなで作るもんじゃない」

2014-05-17

2014.05.12(月)『美味しんぼ・大阪瓦礫処理について』の3番組まとめ


5/14(水)放送、アンカー『美味しんぼ』について の前に、各局が取り上げてましたが、
どの番組も内容はほぼ同じでした。
ただ、コメンテーターの発言に呆れる部分があったのでアップしておきます。
(重複する内容は適当にカットしてます)


◆2014.05.12(月)放送「ちちんぷいぷい」より
(略)
山本浩之:大阪府と大阪市が事実と異なるとして発行元の小学館に早速抗議致しました。

ナレーター:問題の記載があるのは、今日発売のビッグコミックスピリッツの『美味しんぼ』

漫画の中で研究者が大阪で受入た瓦礫を処理する焼却場の近くに住む住民1,000程を調査したところ、
鼻血や眼、喉、皮膚などに不快な症状を訴える人がおよそ800人も居たと述べる場面が描かれています。


大阪市は去年9月まで岩手県の震災瓦礫1万5,000tを焼却処理しましたが、

漫画にある被害は確認していないとして、今月9日、小学館に対し削除、訂正を求めていました。
今日の発売を受け、大阪府の松井知事は・・・

―VTR

松井:
ああいう表現をされている事実は、この大阪にはありませんし、
表現の自由ですから、事実であればね、そのそういうふうに、あーこう漫画に描かれる事に
抗議はしませんけど、事実じゃない事で、いらんそういう混乱を起こすような事は
やめていただきたい、こう思ってます。


ナレーター:大阪府と市は、改めて小学館に抗議文を送ると共に、根拠を示すように求めています。

山本:
はい、というのが今日掲載された内容と、それに対する大阪府と大阪市の、
これ抗議文は、松井知事と橋下市長連名で為されています。
一緒にまぁ抗議したという事なんですが、そもそもこの『美味しんぼ』という漫画
どういう漫画なのか。

ビッグコミックスピリッツに1983年から連載中の漫画です。
1987年には、第32回小学館漫画賞青年漫画一般部門を受賞をしております。
内容はといいますと、東西新聞という新聞社で働く文化部社員の山岡士郎と栗田ゆう子、これ同僚です。
のちに山岡さんと結婚をして、もうちょっと詳しくいくと双子の子供まで出来てるんですけどね。
この二人が主人公です。

で、「食」をテーマとしまして、毎回さまざまなストーリーが展開されると。
特徴と致しましては、この主人公の山岡士郎と実の父、海原雄山との親子の確執。
これものちに和解してます。

ただ、今日発売のビッグコミックスピリッツにも、この和解についての気づきもありますけれども。
ベースにしたフィクションでありながら、ここ大事ですね、実在する料理人や生産者などが
登場するノンフィクション、事実関係も織り交ぜながら、これまでずっとストーリーが展開されて来ました。

リンゴ:
お店とか料理人の方は、ほんま今現在健在でお仕事されてる方、
その本持って行ったら、それが食べれてほんまに美味しかったりするんですよ。

山本:
ええ、ええ、その料理人の技であるとかね、そういった事も紹介もしている漫画で
非常にまぁグルメとか食について色々と知りたいなあと思う人にとっては、
なかなか情景の深い漫画という。
(略)
さぁ、今回は、今日発売のビッグコミックスピリッツの『美味しんぼ』の中で描かれた実在する三人、
三人は実在するんです。今から紹介する。
この人たちの発言というのは波紋を広げています。
まずお一人目。

福島県双葉郡双葉町前町長の井戸川克隆さん。
「私が思うに、福島に鼻血が出たり、酷い疲労感で苦しむ人が大勢居るのは被曝したからですよ。
だから私は、前町長として双葉町の町民に福島県内には住むなと言っているんです」

これ漫画の内容そのままです。
お二人目。

岐阜県環境医学研究所の松井英介所長は、
「大阪で受入た瓦礫を処理する焼却場の近くに住む住民1,000人程を対象に、
お母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響とは断定出来ませんが
眼や呼吸器系の症状が出ています。
鼻血、眼、喉や皮膚などに不快な症状を訴える人がおよそ800人」

住民1,000人程の調査で800人もこういう症状があったのですと。
三人目。

福島大学行政政策学院、荒木田岳准教授は、
「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて出来ないと私は思います」

と、いう三人の発言というか、それがこのままこの漫画にはね、記述されているわけですよね。
これに対して福島県は、風評の拡大を懸念し、今日、県のホームページで反論しております。

更には、この福島県の対応について、詳しく見ていきたいというふうに思いますけれども、
『美味しんぼにおいて、作中に登場する個人の見解が恰も福島の現状そのものであるような
印象を読者に与えかねない表現があり、県内外の多くの皆さまに不安と困惑を生じさせており、
県としても大変危惧しております。
県では、これまで全ての県民を対象とした県民の皆さまの健康面への不安に答える取組を
実施して参りました。
また、県産の農林水産物については、農地等の除染、米の全袋検査などの
徹底したモニタリング検査などにより、安全性の確保と正しい理解の向上に取組み、云々、
ようやく本県への風評も和らぎつつある状況に至ったところです』

これは私もかつて福島県を取材した時にですね、全袋検査ってありますけど、
それまではね、抜き取り調査だったんです、検査だったんです。
それだったら信頼性が高まらないという事で、この米の一袋、機械を通すと十数秒で、
一袋に付き十数秒で全袋検査完了致します。
放射線測定値、例えばベクレルなのかって事が分かります。

太平サブロー:それ計れるんですか。

山本:
計れるんです。
日本国内で色んなメーカーがそれを作っておりますその機械を、
例えば関西だったら京都の島津製作所が
二本松のJAとかですね、各地にその機械を置いております。
この検査っていうのは、実際に徹底して行われております。
で、
このような中、週刊ビッグコミックスピリッツの『美味しんぼ』の表現は、
福島県民、そして本県を応援いただいている国内外の方々の心情を全く顧みず、
深く傷付けるものであり、云々、断固容認出来ず、極めて遺憾であります。

と、福島県としては、こういうふうにですね、
ホームグループ上で意見を述べられているわけなんですよね。
はい、更に参りましょうか。
専門家に話を聞きました。放射線医学総合研究所、千葉県にありますけれども、
『美味しんぼ』内の見解について、どういうふうに思われますか。
こういうお答えです。

「放射線の影響で、血小板減少による鼻血という症状が出始めるのは
一度に500mSv以上という放射線を浴びた場合であり、
福島で鼻血が出るような直接的な身体的影響が出る事は考えられません

これ一度に500mSvってのは、大変な数値です。
因みに調べたところ、今回のこの事故でですね、一般住民で10mSv以上は71人
一番高い人でも23mSvの女性だったというのが分かっているわけです。
これ鼻血が出るには、一度に500mSv以上浴びなきゃいけないわけになってきまして、
考えられないという事ですね。

「ただ、長期に渡る環境の変化などのストレスにより、体調を崩すという例は、
チェルノブイリの事故でも報告されています。
被災地のメンタルストレスに関しては、今後注意すべき問題だというふうに思います」

と、いうふうに専門家は答えてくれました。
で、当事者である小学館の広報室は、なんていうふうに言ってるかといいますと、

「美味しんぼ内の表現に関しては、原作者の雁屋哲氏が関係者の方々に、実際に取材し、
発言された事実を掲載しております。
現在いただいた抗議文を含めて、対応策を協議中です。
詳しくは、来週発売の誌面において、有識者の見解やご批判を踏まえた特集記事を
掲載する予定です」

と、こう言われたら買わなしゃあないなと思いますけどねぇ。
(略)

リンゴ:
私もちょっとニュースで読んだ時は、原作者の雁屋さんがもう小学館に言わず、
自分とこに言いに来てくれっ的な事を仰ってたんですね。
だから、多分ご本人は、絶対的な取材の自信かあると思うんですよ。
この『美味しんぼ』はフィクションとノンフィクションが混ざってるところがあるんで、
それを今まで…

小宮一慶:誤解を生みやすいよね。

リンゴ:
誤解を生みやすいんですけども、その雁屋さんという人の一つの表現の作品として見るんであれば、
それは表現の自由だと思うんですよ。
ただ、とってもナーバスな問題なんで。

山本:
でも、どうでしょうねぇ、小宮さん。
フィクションとノンフィクションが混在してる中で、そういうふうに書かれると…

小宮:
まぁ、ほんとだーと思っちゃう事もあってね。
それから、さっきの大阪の話ですけど、1,000人調査したら800人ぐらいに影響が出てると。
で、大阪府は事実が確認出来てないのか
事実を否定してるのかをはっきりして欲しいと思うんですよ。
つまり、自分たちが調査した結果、そんな事はなかったですよと言うのは事実の否定ですよね。
でも、事実が確認出来ないっていうのは、あるかもしれないけど、
今のところ分かってませんという事で、僕はその違いは凄く大きいんじゃないかなあと思う。
だから、府としてはやっぱりそれを調べるべきだと思いますけどね。
こういう事が出てる以上。

石田英司:
震災瓦礫受入る時にライン引いてんですね、これぐらいの放射線量以下の物にしますよ。
それは、間違って口に入っても大丈夫なぐらいの放射線量やったんで、
そういう意味では、ちょっと考えにくいですよね、こんな影響出るいうの。

山本:
岩手県宮古市の瓦礫を引受けてると。
大阪府と大阪市がその決定に至るまでに、東京都がこれ受入れてたんです。
その当時から東京都のホームページには、毎日受入れるその瓦礫の放射線量をオープンにしてました。
非常に低い値です。
これもう全然自然由来の数値
で、それプラス、その当時大阪府知事だった橋下徹さんと電話で確認をしました、宮古から電話して。
そうしましたら、大阪がその決定に至るかどうかっていうのは、
環境省が設けた、今石田さん仰ったように、その基準、
非常に厳しい基準をクリアしてるかどうか、その上で決定を下しますという事で。

石田:環境省の基準より更に大阪は厳しくしたんじゃなかったですかねぇ。

山本:
だから、環境省の基準に沿った形で、それを大阪府が受け入れるかどうかっていう。
まず最初は環境省がどういうふうに答えを出すかと。

小宮:
ただ、こういうふうに出たら、やっぱりその福島じゃないけど、風評的なものありますよね。
信じる人も出て来る。

リンゴ:
ただ、その800人がね、じゃあどうなんだって話になると思うんですよ。
調べた期間もあって、例えばそのアレルギー的なものが出やすい時期であるとか、
そういうのを含めたら、皮膚とかにも炎症起きるし、
喉もおかしくなるしーって事もあるわけじゃないですか。
その800人が嘘吐いたみたいになると、またこれややこしなるし、限定されないわけだから。

石田:
だからやっぱり三人の専門家がやっぱり見解を言ってるだけなんです、自分たちの。
それ自体はだからきっと、見解言っただけや言われたら通っちゃうぐらいの。

小宮:
だからね、STAP細胞と一緒で、結局事実を確認しない限り、どっちが本当に正しいか
分からないと思うんですね。

石田:
これ見解を書くけども、でもこれドキュメンタリになっちゃってますねん、実は、この部分がね。
じゃあ、僕がこの三人の見解だけをニュースで流したら、どうなるかいう事ですわ。
絶対おかしいと、つまり反論も放送せーやというふうに絶対なりますから。
それは誰が怒られるかいうたら、放送した僕であるけども、
その編集権持ってる毎日放送なんですよ。
だから、この原作者の方が小学館に言わんとっていうのは、おかしくて、
編集権ていうのは、だからこれは小学館に言われるべき事なんですよ。
これを、言うたら、売るかどうかちゅうのは小学館が決める事ですから、止める事も出来ます。

サブロー:
これ出すと風評被害とか、やっぱりかなりのところに迷惑がいくっという事を
覚悟の上で書かれて、多分小学館も合意した。
で、来週のそのアレを見てくれ、多分これを見て、いわゆる最終的判断は
しないといけないのかなっていう気がしてるんです。

たむけん:これがほんまに事実やったら僕らは知りたいですが。

山本:
あのー、私自身も取材をして来た事が、これ根底から覆される事になるので、
今までテレビ等を通じて発言して来た事違ってたっていう事になりますから、
教えてもらいたいなっていう事になりますしねぇ。
まぁいずれにしても、来週号を待ちたいというふうに思いますけれども、
ただ、心配されるのは、このままこの風評というか…

小宮:一人歩きしていくとね。

サブロー:冷静に見る、我々もね。

山本:ええ、正しく事実を受け入れたいというふうに思います。


以上です。


◆2014.05.12(月)放送「ANNスーパーJチャンネル」より
(略)


―VTR

橋下:
ほんとに鼻血が出るとか、体調不良が多いという事であれば、
行政として、しっかり対応しなきゃいけないんで、あのー事実出してくれればね、
こちらもしっかり対応したいと思ってます。



ナレーター:
先週号では、原発を訪れた主人公が鼻血を出すシーンなどが描かれていて、
福島県や福島県双葉町も「断固容認出来ない。風評被害を生じさせている」として、抗議している。
これに対し、小学館は
議論を今一度深める一助となる事を願って作者が採用したものであり、
編集部もこれを重視して掲載させていただきました」
また、『美味しんぼ』の原作者、雁屋 哲氏は「責任は全て私にある」とした上で、こう反論。

「私は、自分が福島を二年掛けて取材をして、しっかりとすくい取った真実を
ありのままに書く事がどうして批判されなければいけないのか分からない。
私は真実しか書けない」


―VTR

橋下:
今回のちょっと放射能に関しては、やっぱりちょっと専門領域が違うので、
非常に残念ですねぇ。
あれだけ緻密な取材をされてる方にしては
ちょっとあのー取材が甘すぎるんじゃないのかなあと思います。


ナレーター:
雁屋氏も福島の真実編が最終回を迎える来週号以降に本格的な反論は行う、としている。


―スタジオ

渡辺宜嗣:小学館の見解がここにあります。

鼻血や疲労感と放射線の影響を関連づける発言については
その因果関係を断定するものではなく行政や報道の在り方について
議論を今一度深める一助となる事を願って掲載した」と。
更に寄せられた批判・意見を真摯に受け止めて、今後の誌面作りに生かすという事も
コメントしてるんですが。

大谷昭宏:
私もかつての『美味しんぼ』を随分愛読してた、良い漫画だと思うんですけども、
私、3.11の災害の時に、これの最大の敵はですね、二つの風だと、
風評被害と夫婦だというふうに申し上げた覚えがあるんですけども、
今回の件は明らかに私は風評被害に繋がっていくと思うんですね。
これは議論を今一度深める一助と書いてますけども、
これはもう誤解を深めるだけだと思うんですね。
個人的に、そういう体験した方いらっしゃるかもしれないと思うんですね。
でも、それは普遍化出来るもんなのかどうなのか。
それでその本人がこれはもう明らかに放射能の影響なんだという事を確信するデータが、
根拠があったのかと。
当然、これ医学的、科学的知見に基づかなければいけないわけですね。
特に私は、大阪が是非とも瓦礫引受けて、協力してあげて欲しいという事を
言い続けたわけですから、それが誌面上800人が周辺で被害が出てると、
一体何の根拠があって、
大阪ではそんな話は一つも出てないわけですよ。
そこはやっぱりきちんと誤解を解かないと、とんでもないような風評被害を
一層加速させてしまうと思うんですね。

以上です。


◆2014.05.12(月)放送「FNNスーパーニュース」より
―VTR

橋下:
フィクションなのか事実なのか、よく分からないようなあの表現の中でね、
やっぱり根拠に基づかずに、ちょっといくら漫画の世界だといっても、
あそこまでやるのは行き過ぎかなというふうに思いますね。

ナレーター:と、大阪市の橋下市長が言及した有名漫画。

―VTR

橋下:まぁ『美味しんぼ』ってのは、僕も楽しく読まさせてもらってましたから。


ナレーター:
小学館が出版するビッグコミックスピリッツに連載中の漫画『美味しんぼ』の
原発を巡る表現が波紋を広げています。
その発端は、先月28日発売号に掲載されたこちら

この回では、福島第一原発を取材した主人公がその後、疲れを訴え鼻血を流します。

更に、双葉町の井戸川克隆前町長が実名で登場し、福島では同じ症状の人が大勢居ると訴えたのです。

―VTR(5月9日)

石原環境相:
描写するものが何を意図して、また何を訴えようとしてるのか、私には全く理解出来ないんですけど、
風評被害を惹起するような事があっては、私は決していけないのではないかと、
あってはならない事だと思います。

(略)

ナレーター:
一方、原作者の雁屋哲氏は自らのブログで、
「取材をしてしっかりすくい取った真実を
ありのままに描く事がどうして批判されなければならないのか」と主張しています。
そして、最新号が発売された今日、その波紋は更に拡大。
漫画の中で、井戸川前町長は、
「鼻血や疲労で苦しむ人が大勢居るのは被曝が原因」とし、
「双葉町民に福島県内には住むな」と主張。
最後は、主人公らが「福島の復興は難しい、これが真実」と結んでいます。
漫画の中で実名で登場した井戸川氏は今日・・・

―VTR(埼玉・加須市)

記者:鼻血がよく出るような症状があってという事ですか。

井戸川克隆前町長:
昨日と今朝は出ませんけど、殆どですね、出るんですね、朝が特に。
ふっとこう息抜くような時には、出るんだな、タラッと出る感じするんですね。


ナレーター:
同じ症状の人が大勢居るとする根拠は、井戸川氏本人のFacebookに寄せられる声だと言います。
一方、今も福島県内の仮設住宅に暮らす被災者からは
『美味しんぼ』や井戸川氏に批判の声が。

―VTR(仮設住宅に暮らす人は)

仮設住民A:あんな事言うヤツはどうかしてるよ。考えらねぇ事だよ。

記者:知ってる方で鼻血が出るとか、お父さん自身はそういう症状あったりしますか。

仮設住民A:ない

仮設住民B:風評被害はあるべなぁ。


ナレーター:一方でこんな声も・・


仮設住民C:井戸川さんが住まないのが当たり前だなんて言ってたわな。私もそう思うなあ。

(略)

ナレーター:
福島県は今日、今回の問題について、
「本県への風評被害を助長するもので断固容認出来ず極めて遺憾」とコメントしています。
この問題は、福島以外にも拡大。

最新号では、大阪の震災瓦礫焼却場周辺の住民にも鼻血や眼などの体調不良を
訴える人が大勢居るとしているのです。
これに、大阪府と市は、内容の訂正を求めたにも拘わらず、対応してもらえなかったと
今日付で小学館に抗議。
今回の問題について、小学館ビッグコミックスピリッツ編集部は、
「鼻血や疲労感と放射線の影響を関連付ける発言が出て参りますが、
その因果関係について断定するものではありません」とコメントしています。


安藤優子:
はい、今、最後にご覧いただいた小学館のビッグコミックスピリッツの編集部が
発表したコメントなんですが、ご覧いただいたコメントについて、
こういうふうに描かれているんですねぇ。

これはこうした漫画を掲載した作者の意図についてなんですが、
こう書かれています。
低線量放射線の影響についての検証や行政や報道の在り方について、
議論を今一度深める一助となる事を願って作者がこのような漫画を採用したと
このようにしているんですねぇ。
ただ、表現の中で大勢居るという表現があるんですけど、
やはり極めてデリケートな問題なので、一体どのように、
どのぐらい深い取材をしたのかという事、やっぱりはっきりと明らかにする必要性があると思います。



以上です。

橋下「事実出してくれればこちらもしっかり対応したい」てwww
2013.2.1~2.10に寄せられた体調変化レポートと共に陳情書を提出されてるし、
この事は、2013/02/22(金)大阪市会 民生保健委員会 加藤仁子議員の質疑にて
加藤議員が取り上げてる。
体調変化と瓦礫焼却との因果関係は別問題で、体調変化があった事実、
それが焼却期間に集中した事実、橋下は無視し続けた。
因果関係がないから、体調変化もなかった事にするのは間違てるやろ。
少なくとも橋下は、
「体調変化の報告は受けたが、因果関係は全くない」て発言と共に、因果関係がない証明もすべき。

田村、山本、大谷も知らんかったとは言わせん。

大阪おかんの会さんは、2012年12月20日(木)に記者会見までしてる。
 緊急記者会見・試験焼却期間に寄せられた体調変化の報告

小宮氏曰くの「大阪府は事実が確認出来てないのか事実を否定してるのか」やな。

放射能との因果関係が分からん事と、体調変化があった事実と切り離さな。
実際に、体調変化があった人を批判するのは事実を曲げてる。
「自分は鼻血なんか出えへん!」とか叩く人て何なん?
しかも左翼扱いw
反原発派の中には、脱原発派の足を引っ張ってるて作者批判してる人も居るしな。
たかが漫画で、政治家、著名人までもう色んな人が見解を述べてるのは
作者が意図した「議論を今一度深める一助」には、一応なってるでな?
まぁ、議論ていうより「罵り合い」やけどな。

大阪おかんの会さんの5/16付けブログには、「報道関係各位」として
5月16日記者会見を欠席するにあたり』というコメントを出されてる。

嫌がらせを受けた事も書かれてるけど、よっぽど困る人が居るていう証明やな。
数値的に因果関係がはっきりしてる被曝やなくて、因果関係が分からん部分について
ちょっとでも可能性があるなら防御したいと思うのは本能やからしゃーない。
その「ちょっとでも可能性がある」は、個人によって判断は違う。
その個々人の判断にまでイチャモンつけられても困るわな。

「そんな話は聞いた事はない」とか言うてる人も多いけど、
一体、その人はどれだけ大勢の人間と接触してきたんやろな?
「そんな話が出来る空気やない」が現実やと思うけどな?

家族間でも放射能に関しては喧嘩、離縁にまで発展するレベルやからな。




※以下参照

◆『美味しんぼ』原作者・雁屋哲氏のブログより
・2011-08-23「福島について

・2011-11-05「ご無沙汰しました

・2011-12-08「緊急のお願い

・2011-12-24「福島報告1

・2011-12-31「福島報告2

・2014-05-04「反論は、最後の回まで,お待ち下さい

・2014-05-09「取材などについて




◆ビッグコミックスピリッツ編集部 スピリッツ24号掲載の「美味しんぼ」に関しまして


◆井戸川 克隆前町長のFacebook




◆平成2012.08.30(木) 瓦礫受入について大阪市住民説明会