2014-11-22

2014年6月~10月福島県空間放射線量調査報告


7/11(金)環境調査「真実に目を瞑るしか無いのか」の調査結果に続いて、
2014年6月~10月に調査した結果をMUさんが知らせてくれました。
公表されている数値の追確認という事で、空間放射線量の測定結果を
分かり易く図で示してくれてます。


※11/29(土)追記:MUさんのHPのほうが詳細も書かれてあり、分かり易いのでリンクしておきます。



以下は、メールの一部をそのまま引用しておきます。
地上10cm程度の測定では、いずれも公表値を大きく上回りました。
除染が済んだとして開通した国道6号線では、
除染どころか走行車内で15μを測定しました。
当然カウンターはピ――――と鳴り続ける始末。
除染はし切れないと実感しました。
すぐには死なないからと、ここを開通させちゃダメだろぉ、と同乗者と一致。

また、福島市西部の測定でも高止まりのうえ、除染作業中の横の畑では
農産物を売っている。
作業員は側溝の落ち葉を谷に捨てている。
カーブ脇の土溜りでは針が振り切れ、5μも出るずさんな作業だった。
福島駅前の落ち葉溜りで2μをカウント。
それが強風に舞っている。
除染の効果はどうしたのか、その事実を知らせていない、知ろうとしない。
と、どうしようも無い始末。


※クリックで拡大します


以下は「福島市内西部」で、数値誤差の参考に3種のカウンター写真です



以下もメールの一部をそのまま引用です
国道6号線は検問も無く、注意喚起は簡単な立て看板のみ。
一般車の走行は全くの無防備です。
歩行、自転車、バイクは走行禁止。窓は閉める。それだけです。

農作物は基準値以下・・、落ち葉は高数値。
これは不自然ではないですか??


以上が報告してもらった内容です。

国道6号線が開通した事によって放射能が拡散されるのは確実ですね。
地元の方たちの不便さなどの声を受けての通行制限解除らしいから、
ずっと封鎖しとくべきとか言うのは風評被害になるんやろね?
目に見えへんから測定するしかない。
けど、公表されてる数値で安心するか、信用せずに自分なりに防御するかは
もう個人の判断でしかない。
気にならん人は全然気にせーへんのは放射能だけ違うけどね。

埃も見えたら食べれんようになるで?
ケースに入れてない食品とか、スーパーでもいっぱい販売してるけど、
あれ、ほんのちょっと薄暗くしてライト照らすと超埃が舞い上がってる。
特に冬は厚手の服とか着るから、衣類の埃とか諸々。
そんなん言うてたら、何も食べられへんやんwなんやけどね、
けど、あれ目で見たら、やっぱし食えんよーになったorz

放射性物質も黄砂みたいに色が付いてたら、誰も嘘は吐けへんようになるやろうし、
無関心な人も意識するのにな。
口蹄疫の時みたいに、通行する車に目に見えんウイルスを洗浄してたように
対応してもらいたいけど、6号線開通を喜んでる人、復興の兆しと受けとってる人も居るから
封じ込めるっていうのは、差別になるんやろか?




※以下参照

◆MUさんのサイト「秦野環境保全フォーラム」内の「福島第一原発事故 空間放射線量測定記


福島県放射能測定マップ

◆原子力規制委員会 放射線モニタリング情報

◆農林水産省 農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果





2014-09-11

2014.09.08(月) 報道ステーション「SPEEDI 縮小の理由は…」


9/8(月)報ステで、SPEEDIの解体・縮小案についてやってたんで文字にしとく。


古舘伊知郎:次は、このニュースです。

武内絵美:
原発事故と自殺の因果関係が初めて認められた判決を受けて、
亡くなった渡邉はま子さんの自宅を今日、東京電力の担当者が訪れて謝罪をしました。
こうした東電の対応は今後、ほかの自殺者遺族にどのような影響があるんでしょうか。


―2014.9.8(月) 福島・川俣町山木屋地区
東電 福島原子力補償相談室 近藤通隆:
私ども原子力発電所の事故によりまして、渡邉様の大切な奥様の尊い命を奪う結果になりまして、
私ども本当に大変申し訳なく心より深くお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。

ナレーター:
今日、東京電力は3年前の7月、自ら命を絶った渡邉はま子さんが暮らしていた家であり、
最後の場所となった川俣町山木屋地区の自宅を訪れ謝罪した。


渡邉幹夫さん:
皆さまがお出で下さっても、はま子は帰って来ません。それが何よりの残念です。
ただ、はま子も皆さんの本当に誠意ある謝罪の言葉を頂き、成仏できると思っております。


ナレーター:
訪れたのは福島原子力補償相談室長ら4人。
場所は渡邉さん自身からの要望に応える形で、今は避難指示解除準備区域で生活する事の出来ない自宅となった。


記者:東電に言いたっていうのは、どんな事?

渡邉幹夫さん:
国でも支援している原発政策、これはやっぱ全部をやっぱり廃炉にすべきだと自分は思いますね。
こんな福島の、この悲惨な事故また二度と起こさない為にも。


ナレーター:
東電は福島地裁からの4,900万円の賠償判決に対し既に控訴しないと発表をしている。
判決を受入れ遺族に謝罪した東電
この姿勢の転換は、ほかの自殺者遺族にも大きな影響があると担当弁護士は指摘する。



渡邉幹夫さんの代理人・広田次男弁護士:
これが、東電が控訴を断念せざるを得なかった、という形で、(判決が)確定したっていう事は、
極めて大きな意味を持つと。
(仕事上の損失だけでなく)故郷を失うという事は、非常に大きな意味合いを持ってるんだという事が
この裁判によって確定したわけでありますから、(福島県内の震災関連で)56人ともいわれております自殺者の方、
この中の未提訴の(遺族の)人々に対して、非常に大きな励ましになる事は言うまでもない。


古舘:
渡邉さんご夫妻は、ずっと長く川俣町の山木屋にお住まいだったんですね。
さぁそして、あの時、風はどう吹いていたか。


浪江町民:分かってれば、それはやっぱり放射能あるほうには行かないですよ。


古舘:
改めて、これをご覧ください。2011年の3月の15日ですね。SPEEDIです。


この時、2号炉方向から北西の風に乗って放射性物質が飛散されて行きました。
双葉町方向から更に北西
浪江町、果てはこのあとですね、飯舘村方向伊達市に至るまで、北西の風に乗って放射性物質が飛んで行った
ここで考えられるのは本来、逃げるべき人が逃げられずにいた
そして、被曝してしまったという多くの現実があるわけです。
そういう中で、この住民の被曝をとにかくこのようにさせないという事に予測システムSPEEDIという事は、
存在価値があるわけですが、あの時、公開されたのはずっとあとでした。
このSPEEDIが解体寸前になっています。
どうしてでしょうか。

ナレーター:
この図形、覚えている方も多いのではないか。

3年前の原発事故直後、大量の放射性物質が放出された3月15日

SPEEDIが出していた拡散予測だ。


北西方向に向かっている
これは、その後、実際の放射線量を測定したデータ。予測とほぼ重なる。


しかし当時、SPEEDIの予測は公開されず住民の避難に活用出来なかったとして問題となった。
なぜ公開しなかったのか


政府事故調査委員会でこの件も調査した吉岡教授。

九州大学副学長・大学院比較社会文化研究院 吉岡 斉教授:
防災よりも、パニックを起こさないほうが重要というような、そういう本末転倒の意識
やはり行政としてあるんだと思います。


―2014.9.3 ドイツ・オッフェンバッハ

ナレーター:日本政府とは違い、ドイツ気象庁は福島の事故後独自の拡散予測をインターネットで公開し続けていた。


ドイツ気象庁・放射能測定担当・トーマスシュタインコップ博士:
(放射性物質の拡散が)日本周辺で収まらないのがはっきり分かりますね。

我々はこれで16日後まで予測する事が出来ます。


ナレーター:事故から4カ月後、放射性物質の放出量が落ち着いてきた為公開をやめた。


トーマスシュタインコップ博士:日本から非常に多くの反応がありました。



ナレーター:
ドイツ気象庁に日本から届いた1万を超えるメール、その殆どが何故やめるのかというものだったという。

事故から3年目の今年2月末
全国からSPEEDI担当者が集められ会合が開かれた。
内部取材は拒否されたが、この席でSPEEDIの解体・縮小案が初めて示されたのである。


この時の内容を規制委員会が我々に明かしたのは、会議から3カ月も経ってからだった。


具体的には、事故に備え担当者が24時間泊まり込んでいた体制をやめる。
場所をとっていた大型コンピューターは小型化。
原発の地元自治体や関係省庁と繋いでいた専用回線は廃止するなどの縮小案だ。


これは、規制委がSPEEDIそのものに対する不信感を表したものだった。



―2012.12.20(木)原子力規制委員会 原子力災害事前対策等に関する検討チーム 第4回会合
原子力規制委員会 担当委員 更田豊志:
秋葉原で買って来る数万円のノートパソコンで、十分出来る計算をですね、
専用回線で流すっていう発想は、もう捨てるべきだと思ってまして。



ナレーター:
そして、10日前に出されたSPEEDIの来年度予算要求額は1億6,000万円
3年前の10億円と比べ大幅削減となった。

なぜ縮小させるのか


―2012.10.17(水)原子力規制委員会 第5回会議
更田豊志委員:まぁ要するに使えなかったと。で、これは私は誰だって使えないと思ってるんです。


ナレーター:
当時の政権は、放射性物質がどれだけ外部に放出されたか分からなかった為、
本来の予測計算が出来なかった事を理由に、避難に活用しなかったとしている。

しかし、放射性物質の流れる方向だけでも分かれば利用価値はあると政府事故調は報告している。
だが、規制委員会は今後、予測は住民避難の判断に使わないと結論付けた。
今後は実際に測定した放射線量を元に、避難の指示を出すとした。


吉岡 斉教授:
役に立つというふうに、私たちが報告したにも拘わらず、
「役に立たない」と簡単に根拠もなしに覆すというのは、良くないと思います。


ナレーター:
規制委は既に、政府の公文書からSPEEDIや放射能拡散予測という言葉を次々に消している

3年前SPEEDIを隠した政府は、今度も国民の知らぬうちにSPEEDIを葬り去ろうとしているのではないか。

冒頭で紹介した3月15日の予測図が残した教訓は何だったのか。

3年前、原発事故直後のSPEEDIの予測図。

3月11日から放出量を1Bqと仮定したいわゆる単位放出による予測が行われていた。

大量の放射性物質が放出された15日

それまで南向きだった拡散方向が午後から北西方向へと変わった。

この時、浪江町の多くの住民は北西方向に避難していた。

これが、実際の放射線量を測った図

線量が最も高いこの赤い部分に、浪江町の多くの住民が避難していた津島地区がある。


浪江町の住民:
なんか、外で、活性化センターの外で、おにぎりを握ったり、待ったりしてね、
そして、ズラーっと並んで、1個貰うのにズラーっと並んでね、そして貰って、
まぁ内部も外部も(放射線に)当たったと私は思ってます、今はね。


ナレーター:
住民は、知らされていれば逃げていたと振り返った。
SPEEDIの開発者茅野氏に話を聞いた。


日本原子力研究開発機構 茅野政道氏:
日本の場合ですと、地形が複雑なわけですよね。
住民付近と上空で風の流れが違って、全く違う方向に煙が流れたりですね、
そういう意味で、その計算シミュレーションというのは、それなりに意味があって、
重要だというふうに思ってます。


ナレーター:茅野氏は予測と実測の両方が必要だと考えている。更に…

茅野政道氏:
甲状腺による内部被爆の問題
これは、対策を放射性物質が飛来する前に取らないといけませんから、
それは例え、単位放出(1Bq)の計算であってもですね、来るか来ないかっていう事が分かるわけで、
なんで、そういう意味では、単位放出の計算であっても非常に重要だというふに思いますね。



ナレーター:
アメリカやフランス、ドイツ、韓国など海外の多くの国でもSPEEDIのようなシステムを運用している。
ドイツでは予測を重視している。


トーマス・シュタインコップ博士:
放射性物質の放出はあくまでも予測だ。
重要なのは、「いつ汚染された空気が広がるか」だ
(つまりどの地域に飛ぶかであって)放出量は、あとでいつでも訂正出来る。

ナレーター:アメリカの予測システムの専門家は…


アメリカ コーネル大学 エドウィン・ライマン博士:
(実測値の)線量が急上昇してから初めて町長が避難指示を出しても
住民はどこに避難したら良いか分からず「遅すぎた」という事になりかねない


ナレーター:
一方、予測を避難に活用しないと決めた日本政府
更に、疑問もある。
政府は、SPEEDIの計算プログラムの公開を検討しているのだ。
将来は、民間企業が予測を流す可能性がある。
つまり、予測の公表は民間に任せて国は放棄するのか。

吉岡 斉教授:
SPEEDIというのは、結局は防災に役立てるというような事が前提であって、
防災というのは、行政が主導でやるべきであって、
民間に開放するのは、それ自体は悪い事じゃないんだけれども、
避難指示や避難命令に繋げないという、そこが無責任ですね。


―スタジオ

古舘:
恵村さん、これはある見方をすれば再稼働に向けて新しい安全神話なのかと、
そういう疑いを持つんですけれども。

恵村順一郎:
ええ、全くその通りだと思いますねぇ。
SPEEDI神話が実測神話に変わるだけだと思うんですね。
震災直後にSPEEDIが上手く活用出来なかったのというのは、SPEEDIが悪いって事じゃないと思うんです。
使う側がですね、SPEEDIを使いこなせなかったという事だと思うんですよね。
災害時って情報は、いっつも足らないわけです。
実測値を測るモニタリングポストを増やしたとしてもですね、
データが常にいつもきちんと入って来るとは限らないわけだし、
それから、実際に放射能が汚染されたという事が分かってから避難したんでは遅いわけですよね。

政府は、原発再稼働させるって言ってますけども、だとするとですね、このSPEEDIも、それから実測もですね、
共に国民の安全を守る、命を守る為に重要なツールなんですよね。
ツールってのは、多いほうがいいわけです。
大事な事は、このSPEEDIにしても、実測にしてもですね、得られたデータをどう判断して
その結果をどういうふうに自治体や住民の方にお伝えしてですね、
実際の判断に使っていただくかという事で、その手順を普段からしっかり自治体や、それから住民の方ですね、
共有しておくという事が大事だし、定期的に訓練しておく事が大事だし、
それから、人材をですね、やっぱり判断する、育てておくって事がとても大事だと思います。


古舘:
恵村さん、これですと、恰もこの原発事故は起きないという前提に立ってるような気がしてきて、
もし起きないというんであれば、新規制基準に則れば安全だというんであれば、
そもそもが、この福島第一原発で起きた事故の原因をきちっと、
今は津波による破損というふうになってますが、そもそも地震破損説
津波が来る前に、一部機材が壊れたのではないか、1号機。
この疑念は払われてませんから、そこの原因をはっきりさせる事で新基準に行き、
そしてっていうなら分かるんですが、根本が今まだ証明されてませんね。

恵村:
そうですね、原因も分からないままでの再稼働。
これはもういかにも時期尚早だと思いますし、
今回の件も避難に責任持たないといってるに等しいと思うんですよね。
避難計画にも国はきちんと関わらないという事ですから、これで再稼働っていうのは本当に出来んのか。
やってはいけないと思いますけどね。


以上です。



惠村の発言はごもっともなんやけど、「当時の政権」とか「SPEEDIを隠した政府」とか、
番組のスタンスがなw
ハッキリと「当時の民主党政権」とか、「SPEEDIを隠した民主党」て報道できんか?w

既に8/25(月)にもSPEEDIの縮小や予算減は報じられてる。(一部抜粋)

SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)について
原子力規制委員会は来年度予算を半額以下に大幅減額する方針を固めた。
放射性物質の広がりを即座に予測するには技術的な限界があるため、
代わりに放射線量を実測するシステムを強化する。

実測システムの強化は、改定指針が周辺のモニタリングポストなどの値をもとに、
原発30キロ圏内の緊急時の避難を判断する方針に転換したのを踏まえた。
大量の放射性物質が放出されるおそれが生じた時点で、
5キロ圏は放出の有無にかかわらず即避難。
5~30キロ圏は屋内退避を原則とし、実測値をもとに避難の必要性とタイミングを
地域ごとに判断する。
不確実な予測よりも迅速で的確に対応できるとの考え方が背景にある。

朝日新聞デジタル:朝日新聞より
泉田知事もTwitterで指摘してた。
当然の指摘。実測値で避難しても意味ないからな。
しかも、モニタリングポストは地域によって設置の高さがマチマチで、なんでそんな上やねん?て
かなり問題にもなってたけど、場所によっては1m高さの推計値が示されてるとこもある。
モニタリングポストで線量上がってきたから逃げなあかん!とかあり得んな。

SPEEDI解体・縮小案の詳細は分からんけど、詳細の資料は一般には公表してないんかな?
色々調べてみたけど、それらしいものがなかった。
とりあえず、報ステでは4つだけやったけど、
「24時間常駐体制を廃止」については、平時の24時間体制を廃止するって意味なんかな?
緊急時の24時間も廃止って意味なんか、よう分からんな。
平時の廃止なら、別に廃止でも問題ないと思うけどな?

「大型コンピューターの小型化」は、更田が言うように、計算も配信も普通のPCで出来るやろ。
「自治体や省庁との専用回線を廃止」は、福島県知事のFAX云々で色々問題になってたけど、
要するに、自治体に連絡取れる方法は専用回線でなくても、ほかにあれば特に問題ないか?
「被曝量モニタリングデータとの分離」は、意味が分からん。
SPEEDIとモニタリングポストのデータて、そもそも別のもんちゃうんやろか?
具体的に、何をどう縮小するんか詳細が欲しいけど、
結局、事故った時の規模、風向きとかの情報が欲しいって事や。
被曝する前に避難したいのは当然やねんから、どう飛散して行くか知らせてもらいたい。
で、緊急時は各家庭にどう知らせるか?
災害時は、通信網が遮断されるから、被害が大きいとこほど音信不通で状況が分かり難い。
で、泉田知事がよう言うてたけど、どうやって避難すんの?
円滑な避難は可能なんか?
SPEEDIをフル活用したとしても、避難指示の問題とか、避難手段とか全然解決されてない。
次にどこかで事故が起こったら、避難指示なんか待ってないかもな?
またドイツ気象庁の情報のお世話になるんやろか?
SPEEDIに膨大な税金が使われきたのに、結局役に立たずに、次は縮小しますよって
惠村の言う実測神話か。

番組では、防災基本計画の修正前と修正後について「今年1月」としてるけど、
2/26の「原子力規制委員会防災業務計画の修正について」しか見つけられず。(内容は大差なし)


「ERSS」については、2年前の9月に決まってたみたい?
平成24年9月「緊急時対策支援システム(ERSS)における運用マニュアル(内規)

今後、事故が起きたらどうするか?の課題は山積みやけど、
福島原発事故はまだ過去になってへんしな?
あの時飛散した放射能は、まだ消えてないんやけどな?



以下、参照
平成26年9月10日(水) 第23回 原子力規制委員会

平成26年1月 中央防災会議

原子力規制委員会 平成27年度概算要求

原子力規制委員会 原子力防災ネットワーク 「環境防災Nネット」

原子力規制委員会 都道府県別環境放射能水準調査結果

東京電力 報道配布資料


東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会



2014-07-22

2014.07.20(日)たかじん委員会「現場指揮者が語る唯一の公式調書 吉田調書」


『歴史を変えた極秘文書 徹底解明SP』て事で、「吉田調書」についての部分のみ文字にしとく。



山本浩之:早速それでは、最初の極秘文書から迫りたいと思います。

ナレーター:
今年5月20日、朝日新聞が1面でスクープ記事を掲載した。吉田調書入手

見出しにある吉田調書とは、一体何なのか。

それは2013年に亡くなった東京電力福島第一原発所長で、事故対応の責任者だった吉田昌郎氏が、
政府事故調査検証委員会の調べに答えた聴取結果書で、その聴取時間は29時間以上に及んだという。

そこには、国や東京電力が三年以上も伏せてきた事故対応に関する恐るべき事実が記されていた。

この調書によると、東日本大震災発生4日後の2011年3月15日朝、吉田所長の下に重大な報告が届いた。
2号機方向から衝撃音がし、原子炉圧力抑制室の圧力がゼロになったというものだった。

2号機の格納容器が破壊され、所員およそ720人が大量被曝するかもしれないという危機感に現場は包まれたという。
とはいえ、吉田氏の居た緊急時対策室内の放射線量はほとんど上昇しておらず
この時点で格納容器は破損していないと判断
吉田氏は、第二原発への撤退ではなく、高線量の場所から一時退避し、
直ぐに現場に戻れる第一原発構内での待機を命令した。

しかし、第一原発に居た所員の9割にあたるおよそ650人が10km南の第二原発へ撤退

その中には、事故対応を指揮するはずのGMと呼ばれる部課長級の社員も居たという。

吉田氏は、政府事故調の調書で、こう語っている。

「本当は私、2Fに行けと言っていないんですよ。
福島第一の近辺で所内に関わらず、線量が低いような所に一回退避して
次の指示を待てと言ったつもりなんですが。
2Fに着いたあと連絡をして、まずはGMから帰って来てという事になったわけです。」

しかし、第二原発から所員が戻って来るまでの間に、第一原発では2号機で白い湯気状のものが噴出し、

4号機で火災が発生。
放射線量は正門付近で最高値を記録した。

多くの所員が待機命令に違反した為、事故への対応が不十分になった可能性があると朝日新聞は指摘している。
更に、吉田調書には、このほかにも反省材料が凝縮されている。
「私たちは、国や東電の事故対応の検証を続けていく」と記事を締め括っている。

この朝日新聞のスクープに対して、本日のゲスト田原総一朗さんは・・・

「僕は吉田調書は公開されるべきだと思っている。
朝日がスクープした時に、何故ほかの新聞は追わなかったのか。理解に苦しむ」と疑問を呈している。
一方で、当委員会でもお馴染みの「WiLL」編集長の花田紀凱氏は・・・
「冗談ではない。朝日がスクープしたという吉田調書をどう読んでも、
命令に反して逃げ出したなどとは読めない」と指摘。
「朝日のスクープは、吉田発言を故意にねじ曲げている」と批判。

更に、「ニューヨークタイムズは、パニックに陥った作業員たちは福島原発から逃げたと書き、
韓国メディアは、福島は日本版セウォル号だったなどと書き立てた」
と、海外メディアに対しても批判の目を向けているが。


そこで皆さんに質問です。原発事故に関する隠された情報はまだまだあると思いますか?

◆まだある
山口もえ:情報がぱたっと流れなくなった
金 美齢:世の中には言ってはならないケースがある
竹田恒泰:まず吉田調書を公開すべき
宮崎哲弥:わからないが・・・
桂ざこば:所員の声を聞きたい
津川雅彦:100%公開されることなんてこの世にない
花田紀凱:情報も記憶も錯綜していただろう
加藤清隆:まだあると思うが・・・


山本:
はい、これ皆さん、一斉に出ましたけれども、まだあるというお考えなんですけど、
その中でまぁ、調書をじゃ公開すべきかどうかっていう点については、
これ、竹田さんだけがまず吉田調書を公開すべきと。

竹田恒泰:
そうですね、まだ公開されてないものって沢山あるでしょうし、
何が公開されてないかすらも分からないわけですよ。
で、今回のですね、吉田調書の話も朝日新聞はああいうふうに書きましたけれども、
花田さんがご指摘の通り、どう読んでもですね、命令に違反してみんなが逃げ惑ったとは読めないわけで、
だったら、まず吉田調書をちゃんと全部出してもらって、そこから何が読めるか。

花田紀凱:
ただね、この調書はプライバシーに配慮してですね、出さないという約束のもとに事情聴取してるわけで、
出さないっていうのは、まぁしょうがないんですよ。
それ約束して聞いてるわけだから。
だけど朝日新聞がスクープしたって書いてんでしょう、その調書を入手したと。
入手したら、全部出せよと。
なんで出さないのか。
じゃあ、全部出したらなんか都合が悪いことがあるんじゃないですかとかね、勘ぐりたくなるんです。

田原総一朗:
この問題についてね、実は吉田さんを始め、あの現場のね、作業員たちを克明に取材した門田っていう人が。

宮崎哲弥:門田隆将さんですね。

田原:
ええ、ビンゴ。
彼はその後、今月の雑誌でも、ああいう事実はなかったと、あり得なかったと。
吉田さん自身に取材して、そう言ってる。
だから朝日が報道し、それがなかったという事があるんだから、これはやっぱりね、出すべきですよ。

山本:出すべき。

田原:うん、で、あん時に…

花田:
もの凄く大混乱してる中でね、きちんとした命令を出したりですね、出さなかったり出来ないんですよ。
その時に、まぁ700人近く居てですね、700人を超す人数が重要免震棟に居て、
そこではそのトイレもないしね、満足に。
飯もないし、マスク持ってない人も居るし、作業員だけじゃなくて、
一般の広報とかなんかの女性たちも沢山居るわけですよ。
だから、どっかにその行かさなきゃいけないんだけども、
最初は確かにその、じゃあ敷地内って言ったかもしれないけど、そこじゃ、そこも危ないと。
だったら第二がまだ安全だから第二に行かせるっていうのは、これ当たり前で、
そんな事はその命令もへったくれもないんですよ。

山本:なるほど。花田さん、お書きになっているように、錯綜してるでしょうからね。

花田:
それでね、これはフクシマ50っていってね、世界で称賛されたわけですよね。
吉田所長以下の所員たち、まっ50よりもっと人数多かったんだけど。
それをその貶める事になるんだよ。
何の為にそんな事、あんな事を書かなきゃいけないのかね。

竹田:そうですね。

花田:彼らの努力があったから、今の状況で収まってるわけじゃない。

田原:
僕はねぇ、勿論これね、出すべきだと思うけど。
あの朝日の報道をほかの新聞は全く後追いしないのね。

花田:いやでも、それは田原さんね、その調書を入手しないからしょうがない。

田原:
いやだから、いやそうじゃなくて、例えば門田氏はなかったと。嘘だと。
じゃあ、門田氏を取材して書いても良いんだし、こういうとこが日本の新聞のね、問題点で。

金 美齢:
そもそもね、同じ事を言っても、聞き手によってね、解釈が違ったりする、よくあるんですよ。
それから人間の読解力ってね、非常に限界があるし、
時には意図してねじ曲げて解釈するっていう事は、往々にしてあるわけ。本当に。だか…

花田:
だから朝日新聞が自分のところの反原発という主張をその通す為に、ああいう事を発表して、
ああいうタイトルを付け、見出しを打つわけでしょ。
逃げ出したっていうのは、ちょっと酷すぎますよね、あれは。

加藤清隆:
かつて取材する記者の立場で言わせていただくと、この手の秘密文書を抜いた時は、
まず全文、今だったらネットで全文出せますけども、
或いは新聞紙面が限られてるんなら、その要旨というものを必ず載せるんですよ。
それがなくて本記だけって事は、あり得ない。
疑えば、ひょっとしたら入手してないんじゃないかという疑いすらあると僕は思う。

田原:だから、じゃあ調書出せばいいじゃない。

加藤:だから…

花田:だから出さなきゃいけない。

山本:最終的に、そういう意味で出すべきだというお考え。

田原:うん。



ナレーター:
今回の吉田調書スクープ記事に関して批判が出ている事に対し
朝日新聞社はどのような見解をお持ちなのか、当委員会が伺ったところ、広報部より回答を頂きました。

『吉田調書は福島第一原発事故に対応する現場責任者だった吉田氏が
政府事故調の聴取に対して答えた唯一の公式調書です。
吉田調書をそのまま報じるのではなく、公益性の高い部分について、
東京電力の内部資料や関係者への取材とつき合わせる作業もしています。
史上最大級の原発事故を検証し、今後の安全対策に役立てる為、
これまで公にされてこなかった吉田調書の内容を報じる事は、公益上、極めて重要だと判断しています』

竹田:
朝日新聞は叩く場所を間違ってると思うんですよ。
現場の人叩いたってしょうがないわけで、
例えば、東京電力だっておかしな事いっぱいあったわけですから、
もっともっと批判しなきゃいけない。

田原:東京電力が一番おかしいんですよ。

竹田:そうです、そうです。そこをしっかり叩かなきゃ。

花田:
それについて、僕は言いたいんだけども、今ね、東京電力の職員をね、叩いてね、
どういうメリットがあるんですかって僕は言いたいんですよ。
だってね、東京電力の社員はね、今も一生懸命やってんですよ、死ぬ思いで、劣悪な環境の中で。
で、そういう人を、何かちょっとミスがあったらね、もう新聞が一斉に叩くわけでしょ、その東電を。
なんかそれ叩いてね、なんかメリットがあるのかと。
原発ゼロっていう人に聞きたいんだけど、それだってね、今から40年ぐらいね、
廃炉にも掛かる、もし廃炉全部するとしても掛かるわけでしょ。
その時に、やるのは電力会社の人たちですよ。
電力会社の技術者ですよ。
そういう人たちをやる気をなくす。
もの凄いストレスでね、四重のストレスで、彼ら自身もね、被害者だったり家族を失ったりした人も沢山居てね、
それがですねぇ、その例えば、その福島ではね、アパートも借りられないとかね、
東電の職員だったら貸さないとかね、そういう事をやってて良いのかと、僕は思うんですよね。

山本:
隠された情報はあるかどうかっていう点に対しては、いかがですか、皆さんに改めてお聞きしたいんですけれども。

加藤:
一つだけどうしても言わせていただきたいのは、あの時の総理大臣の菅直人さんの行動について、
実際にちゃんとした検証為されてないっていう不満があるの。
何故ならば、あれ事故起きた翌日の3月12日の午前6時に首相官邸から、ヘリでもって視察に行くんですね。
視察に行って、一時間ぐらい視察して帰ってくるんですが、
視察をしたが為に、ベントって、空気を抜く作業が遅れて、それが水素爆発に繋がったとも言われてるんです。

田原:もっと言えば邪魔したわけだ、現場を。

加藤:
あの件については、まだ決着、実はついてないんですよ。
その辺の事も含めて、私はやっぱり、行政のトップであったわけだし、その辺の事も含めて、
もうちょっときちっと原因と結果を、最後には誰に責任があったのかと、はっきりさせるべきだと思います。

花田:
まぁ誰に責任っていうよりはね、とにかくあり余る電力をね、全国民で使いまくってきたわけですよ。
現在、只今だって、ここにあり余る電力を使ってるわけですよ。
だから、自分たちのね、責任っていうか、あれを棚上げしてね、
電力会社だけを責めるっていうのは、僕はおかしいと思うな。

田原:
僕はねぇ、皆さんとはちょっと違うと思うんだけど、
脱原発というのはね、多分今、日本人の90%は原発は嫌ですよね、怖い。
で、自民党を除く野党の殆どは、脱原発なんですよ。
脱原発という人が、じゃ、原発なしで代替エネルギー何でやるんだと、全く考えていない。
実は去年の「朝まで生テレビ」で、選挙の時に、全野党の論客、
或いはその、こないだの参議院選挙で全野党の党首に、ね、あなた方は脱原発と言うと、
原発に替わる代替エネルギー、何やるんだと、そのシミュレーションをどこまでやってんだ。
どっこもやってない、なんにも
どっこもやんないで脱原発ってのは、僕は無責任だと思ってる

花田:今、山本太郎辺りがね、足りてるとか言ってますけどね、これ、もの凄い電力会社の…

田原:ポンコツのもう使用済みの…

花田:一回廃炉にしたね、火力発電所なんかをまた作り直して。

田原:やってるわけだよ。いつ事故が起きるか分かんない。

金:
花田さんが仰ったようにね、現場で一生懸命働いてる人たちにね、もう少し敬意を持ってほしい。
もうちょっと感謝してほしい。

山口:
でも現場で働いてらっしゃる方には敬意を勿論表したいですけど、その、そこにいらっしゃる方たちではない、
そのトップの方たちの無責任さは、なんかちょっとしっかりしてほしい。

竹田:そうそう。

宮崎:まぁ東電本店のね、対応ってどうだったのかっていうのは。

竹田:まだ誰も責任取ってないんですね、この問題。

金:それも、それもひっくるめての検証であるって事は確かなんだけど。

花田:それはね、勿論それは100%良い事ばかりじゃなかったかもしれないけど…

山口:
なんか私は情報が、ほーんと突然ね、オリンピックが東京に決まったっていう時点ぐらいから、
何も情報が出なくなっちゃったなと思うんですけど。

田原:
それは、日本のマスコミが悪いのは、お祭が好きなんですよ。
祭を追っかけてね、例えば、この間までは集団的自衛権だった。
集団的自衛権というお祭りが来るとね、もう原発を忘れちゃうわけ。
今、集団的自衛権が一段落つくと、
今度は一体、北朝鮮から何人帰って来るのかなって、これ、お祭なんです、また。

宮崎:その前は秘密保護法がお祭だった。

竹田:塩村さんの次は野々村さんでしたからね。塩村さんの事は、誰も覚えてない。

山本:えらいもん出してくるなぁ、いきなり。




以上です。

マスコミ批判したり、祭好きとかも、うちからしたらコイツらテレビの人間も同じやけどな?
花田の言う「全国民が使いまくってきた」て、別にタダで使てきたわけちゃうやろ。
原発だけはみんな悪いってなるねんな?



・門田隆将氏ブログ「日本のメディア“偽善”と“すり替え”の罪」


・『吉田調書』—福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの

・そのとき官邸は「福山調書」