2013-08-31

2013.08.29(木)モーニングバード『福島の避難・除染政策は甘いのではないか』


8/29(木)モーニングバード「そもそも総研たまペディア」にて、
除染や避難区域についてやってたんで文字にしとく。(聞き間違い等ご指摘を!)
動画は『避難・除染政策はどうなっている?』へ

─オープニング

赤江 珠緒:
今日のそもそも総研は、こちらです。今、国が進めている福島の避難、除染政策は
甘いのではないかという指摘が出ていると言うんですが、玉川さん。

玉川 徹:
以前から私ずっと疑問なんですけども、この除染というのは、本当に効果があるんだろうかと、
いうふうな疑問。
それからもう一つは、今、避難されてる方もいらっしゃいますけど、
強制的な避難の区域と、そうじゃない区域とあるわけですよね。
で、そうじゃない区域の方は、本当に避難しなくても良い区域なのかどうか、
つまり、両方とも甘いんじゃないかと、いうふうなのを今回ちょっと迫ってみたいと思います。

─そもそも総研たまペディア

玉川:
今日のテーマ、こちらです。

そもそも、今、国が進めている福島の避難・除染政策は、
甘いのではないかというふうな事なんですね。
これ、実はですね、先週の木曜日、被災者の方々が国を提訴しました。
郡山市とかですね、福島市に住む方なんですけど、いわゆる汚染のあった場所、
そういうふうな所から避難されてる人たちなんですけども、
法律が出来たのに、支援されず一年以上放置されてるというふうな話なんですよ。
で、その法律って何だっていうとですね、これなんです。
原発事故 子ども・被災者支援法 
この「子ども」っていうところ、覚えていて下さいね。これから、キーワードになってきますからね。
その中に、目的っていうのがあるんですが、一定基準以上の放射線量の地域に居住
または居住して避難した人、特に子供に配慮して、生活支援を行うというふうな法律。
これ、議員立法で出来ました。
ところがですね、この一定基準、これがね、決まらないんですよ。
だから、法律はあるんだけど、支援が行われてないと。
おかしいじゃないかというふうな、ご尤もな訴えなんですけども、
その避難、どういうふうになってるのか、ちょっとこちらで見て頂きたいんですけども、

まずですね、このオレンジ色の所、ここは国が指定して避難指示区域
住んじゃいけない場所です。ここは、もう住まないで下さいというふうな場所。
じゃあ、この赤い所以外の所っていうのは、放射線量は十分低いのかというと、
実は、そうとも言い切れなくて、このオレンジ色の所、こういう所はですね、
年間5~20mSvというふうな地域なんですね。
場所によっては、年間20mSvというふうな場所もあるんです。
でも、こういうとこの人はですね、基本的に、さっきの法律の適用なんですけども、
法律があるのに、補償が殆どないっていう状態なんですね。
で、一方で赤い所の方は、月10万円の補償が一応出てます。
こういうふうな形になってるんですが、ここで今日の問題、今日のポイントなんですけども、

まず一つ目、支援すべきは何mSv以上の地域
つまり、さっきここで言いましたけども、ここ5~20っていう所もあるわけです。
これは、十分高いというふうに言ってる専門家の方もいらっしゃるんですよね。
じゃあ、5なのか、10なのか、20なのか、それとも1なのか、これをまず考えなきゃいけませんよと。
それからもう一つ、避難させる区域は、今のままで良いのか
ここの赤い場所、この赤い場所以外に、例えば、こういうオレンジ色の場所だって、
本当は、住むのに不適なんじゃないかと、適してないんじゃないかと、
こういうふうな部分含めて、どうも甘いんじゃないかと、今の状況はと、
いうふうなのが問題提起なんです。

今回まずですね、自治体の方に伺ってます。
浪江町、浪江町っていうのは、さっきのオレンジ色の住んじゃいけませんよっていうふうな
区域に全部入ってんですね、浪江町は。全員避難されてます。
そこの馬場町長さんに伺ってます。

ナレーター:
浪江町の人口は、およそ2万1,000人、その内福島県内に、およそ1万4,600人、
県外に、およそ6,500人と、全住人が避難生活を強いられています。

─VTR

玉川:
今避難されてる浪江町民の方々の、これからの生活というふうな事を考える際にですね、
元々の浪江町に戻れるのかどうかっていうふうな事なんですけれども、
まず、その一番大きな放射線の問題、除染ですけれども、
これは、町長はですね、除染ていうのは、最終的に可能だと、つまり1mSv以下にですね、
町全体がなるっていう事は、要するに現実的な意味として、可能だというふうにお考えですか。

浪江町 馬場 有町長:
今の除染の技術を考えればですね、まぁなかなか難しいという事なんですね。
で、私どもは1mSv以下に、とにかくして頂くように除染を続けて頂きたい。
しかしながらですね、今仰るように、現実的に、現実的に、然らば私どもが生活するのにですね、
何mSvが良いのか、政府のほうに基準の値を出して下さいという話をしてるんです。
再三やってるんですよ。
ところが、全然その返答が来ないんです。


ナレーター:
明確な基準を示さない政府に、不信感を抱く馬場町長。
町民の帰還に関する意識は、どうなのでしょうか。


馬場町長:
現在のですね、第三回目のアンケートの中では、戻りたいていう方30%です。
それから、戻りたいけれども戻れないという方が40%
完全に戻らないという方が30%ですね。
で、この戻りたいという方には、意外と高齢者の方が、やっぱり多いんですね。
望郷の念が非常に強くてですね、まぁ終の棲家はやっぱり地元、浪江町だという事を
思ってらっしゃる方がですね、非常に多いですね。


ナレーター:一方、若い町民は、高齢者とは考え方が違うようです。


馬場町長:
特に、県外に行ってる、今6,000名の方ですね、この方々は殆ど子供さん、
そして、若い方々ですので、そういう方々が新天地で、生活をしていかなくてはならないと。
それでは、お金が掛かると。
だから、移転補償という言い付けのね、ものを出して頂く賠償も、
やっぱり必要だっていう事ですよね。
ですから、私ども行政としては、そういう方々、戻れないという方々にはですね、
そういう手厚いその支援をですね、要請して、国と東京電力にはですね、
要請していきたいなというふうには思ってますけどね。

玉川:
今のところは、そういう若い方で、県外に越して、そこでもう生活していこうという人に対しては、
お金っていうのは、どうなってるんですか。

馬場町長:いや、やっぱり一律なんですよ、10万円。

玉川:月10万円だけですか。

馬場町長:そうです。


ナレーター:
どれ程の汚染から補償するのか決めようとしない国の姿勢に本音が透けて見えると語る馬場町長


馬場町長:
とにかく戻そう、戻そうという発想でね、やって来てるもんですから、
ですから、賠償も中途半端、除染の考え方も中途半端、みんな中途半端になってしまうんですね。
ところが、戻そう、戻そう、で、戻せば、戻すような意向になれば
自分たちはもう原発の事故は、もう終わり

玉川:なかった事に…

馬場町長:
なかった事にしようっていう、そういうのがですね、こう、明らかに見えますね。

玉川:ああ、そうですか。

馬場町長:
はい。
今のキャリア見てますとね、水野Twitterありましたけども、ああいうような状況ですよ。
田舎の議会が云々で、ねぇ、なんていうか、人をバカにしたようなツイートがありましたねぇ。
これはとってもね、原発の事故、あの惨状が今続いている状況、
それをほんとに、無視してるっていうか、軽視してるっていう、
まぁ、あれが本音だっていうふうに思いますよねぇ。はい。

─スタジオ

玉川:
これですね、国は、とにかく戻そう、戻そうというふうに考えてるように感じるんだと、
いう事なんですが、じゃあ、なんで戻そう、戻そうなんだろうと、
いうふうな話が次に出て来ますけども、次にお伺いしたのはですね、
実際、除染活動をされてる方です。
これ、南相馬市っていうのはですね、このちょうどこの強制的にも避難ですっていう所の
北にある自治体なんですけども、ここで除染活動されてる。
その方が、どういうふうな事を仰るか。

─VTR

玉川:
吉田さん、今まで福島のほうで除染活動されてきたっていう事なんですが、
これ具体的には、どういう除染活動なんですか。

南相馬市などで除染活動をする吉田邦博さん:
私たちが除染をしようと思ったのはですね、本当に除染が出来るかどうかという確認
まぁメインだったんですけども、やる以上はある程度成功させようという事で、
保育園の、大きな保育園を四つと、民間住宅を10軒ぐらいを除染致しました。


ナレーション:
東京電力福島第二原発に勤務していた経験を生かし、民間の除染団体を立ち上げ、
南相馬市などで独自に行ってきた吉田さん。
効果的な除染が行われた場所もありましたが、線量を下げる事が難しい場所もあったと語ります。


吉田さん:
ご存じのように屋根ですよね、屋根の種類も色々ありますので、
その種類によっては、まぁ、トタンの新しいのが一番付着してないんですけども、
錆の部分、またはコンクリートの瓦、ああいったものは殆ど落ちません

玉川:水をこう掛けて、ブラシで擦ってるような映像を時々見かけますけど、駄目なんですか。

吉田さん:
あれはもう気持ち的に、屋根が綺麗に見えるので、なくなってるように見えますが、
殆ど吸着してるので離れません


ナレーション:
除染をすれば全てが解決するわけではなく、除染が行われていない地域から
飛散してくる可能性もあります。


吉田さん:
実際に風がですね、強い時は、私の家でも洗濯物を干すとですね、
かなりの高濃度の汚染をします

玉川:それはあの除染をした場所ででも…

吉田さん:はい、私のところも家の周りは除染しましたので。

玉川:でも、その要するに外に干すと被曝するっていう事は、要するに風に乗ってどっかから来た…

吉田さん:うん、飛んで来るって事ですね。


ナレーション:更に、除染活動をしていく中で、吉田さんはある疑念を抱くようになりました。それは…


吉田さん:
地域住民を福島県外に逃がさない為の、私は口実で除染というものをスタートさせたと
私は思ってます。

玉川さん:どういう意味ですか。

吉田さん:
要は、経済が成り立たなくなるんですね。
みんな出て行っちゃうと、福島県の。
その為に、出て行かない為に除染で何とかなるよという事をまぁ見せてですね、
じゃあ近くに居ようという事で、浪江の方が南相馬に居たり、
福島市に居たり、郡山市に居たりとかっていう現象が起きてるんですよね。
でなければですね、普通だったら、もうここ帰れないよと、最初からやってしまったら、
もうとっくに散り散りになって居ないんですよ。
要は、魔法をかけたというか、除染という言葉を使って、恰も出来るようなふりをして、
魔法をかけて、福島県民福島から出さないと、
いうものだったんではないかなというふうに今は思ってます。

玉川:実際、その除染をやってみてと。

吉田さん:はい。だから、不可能です


ナレーション:吉田さんは、政府に対して住民の避難にもっとお金を使うべきだと主張します。


吉田さん:
除染なんか、くだらないお金をね、出来もしないものを恰も出来るようにしてお金を使わずに、
そういうものに、どんどん使って欲しいなあと私は思います。
一番罪のないのは、子供ですよね。
私は、子供だけが影響があると思ってはいないので、大人も影響あると当然思ってるんですけども、
ただ、大人はこの状況を作った責任があるじゃないですか。
だから、まぁ、やむを得ない。
だから、せめて罪のない子供たちぐらいは、県外に、安全な所に出したいという気持ちがあります。


─スタジオ

玉川:
完全に除染が出来るって、私たちも思ってるほうが多いんじゃないですかね。
除染をすると、なかった事に出来るんじゃないかと。
ところが、実際に除染をやってみるとですね、なかなかそう上手くはいかないよと、
多分難しいんじゃないかっていうふうな話で。
で、もう一つはですね、そういう除染に対して、あまり効果的でないんであれば、
もう既に除染だけで1兆円以上、お金使われてるんですけども、
そういうお金を避難したくても出来ない方々
お金がなくて避難出来ない方って居るんですよね。
そういうふうな方々に使ったほうが、もっと良いんじゃないかと、
いうふうな事を仰ってるんですね。

で、次にですね、今度はさっき言いました、その避難している場所っていうのは、
今の、ここですね、この赤い所だけで良いんだろうかと。
それ以外の所は、本当に住んでも安全なのか。
これ以外の所は、みんな住んでらっしゃいますから、
住んでても大丈夫なのかどうかって、ずうっと疑問だったんですね。
それに関して、北海道癌センターで、ずうっと今まで、いわゆる癌の放射線治療をやってきた
名誉院長の西尾さんって方がいらっしゃるんですけども、この方が警告してます。
放射線専門医の立場から見ると、というふうな事で、20mSv以下、今住んでる場所、
こういう場所で、生活して問題ないんでしょうかというふうな話を伺ってます。

─VTR

玉川:今、20mSv以下だったら、住んで良い事になってますよね。

北海道がんセンター 西尾正道名誉院長:その値も、とんでもない値です


ナレーション:国が定めている基準がとんでもないとは、一体どういう事なのでしょうか


西尾院長:
基本的には、今、チェルノブイリ事故のあと、ウクライナ法で規定されてるのは、
5mSv以上は、全て強制移住です。
実際に、チェルノブイリのほうでは、5mSv以上が強制移住です。
で、1~5の間、これはですね、実は移住権利ゾーンにしてんです。
移住権利ソーンていうのは、例えば80歳のご夫婦が、そこに住んでるとして、
5mSv以下だったら、まっ、それは良いだろうと、住みたいちゅったら住んでも良いよと。
移住するんだったら、サポートしますよと、国が。
そういう権利ゾーンにしてんです。
選択権を与えて権利ゾーンにしてんです。

玉川:
政府のほうでは、まぁ多分20mSv以下だったら、住んで良いっていうのは、
きっと20mSv以下だったら、まぁ、直ちにって、またそういう事言うのかもしんないけど、
直ちに影響はないと、いうふうな事で、まっ、そういう事に決めてんじゃないかと思うんですが。

西尾院長:
それはもう全くおかしい話で、五年間住んだら100mSvになりますから。
そしたら、累積で100mSvになったら、明らかに発癌性、
ICRPのデータだって、発癌性は認めてるわけで、過剰発癌は。


ナレーション:
日本政府が拠り所にしているICRP国際放射線防護委員会のデータでは、
100mSv以下の被曝による発癌リスクは、ほかの要因による影響で、
隠れてしまうほど小さいとしています。
しかし、年間20mSv以下の基準では安全とは言い切れないと西尾さんは語ります。


西尾院長:
実際に5mSv以上のところに住み続けてると、イギリスの論文で、
白血病が1mSv増える毎に、12%増加するっていう論文が、医学論文が出てます。
それに対してICRPは、一切反論しません
何故かっていうと、データがないんです、反論する。
ICRPの今の放射線防護学ってのは、広島、長崎のデータを元にして作って、
それ以来、何もちゃんとした調査も何もしないで、それだけを押し付けてるわけです。
彼らは手持ちのデータがないんです、反論するだけの。
ですから、もう全く神学論争になってんですよ。
何ともないとか、ヤバいとかっていう、ヤバイって、危ないって言う人と。
具体的な実測値のデータで、議論するっていう姿勢が、全く世界中欠けてる。

玉川:そうすると、先生は、じゃあ今は何をやったら良いと、どうすべきだというふうに思いますか。

西尾院長:
僕は、あの、少なくともね、世界的に笑われない為にはですね、
チェルノブイリと同じぐらいの基準は、せめて取って下さいと。
という事は、5mSv以上は全部強制移住です。
そいで、そこを例えば国有、買ってですね、国有化すれば良いんですよ。
除染なんかするお金あるんだったら。
そして、まとまったお金をちゃんと移住する為に、お金を使うと。
して、新しい新天地で新しい人生を始めて貰うという事です。
そしたら、そのそこに買った国有地に、全部汚染物質をそこに持ってけば良いんです。


─スタジオ

玉川:
これちょっとフォローしますと、
原発事故の前っていうのは、年間1mSv以上は駄目だったんですよ。まずね。
で、原発の事故が起きて、実際に汚染が発生して、どうなったかっていうと、
今、20mSv以下だったら住んで良い事になってんですよ。

羽鳥 慎一:20倍になりますよ、基準が。

玉川:
ええ。住んで良いんですよ。
それで、そういうふうな事に対してですね、現役のお医者さんはですね、
そりゃ、おかしいだろと。
で、世界中で20mSv以下でもね、影響があるっていうふうな論文は、いっぱい出てますよと、
いうふうな話なんですね。まず、どうですか、ここ。

松尾 貴史:
これはあの、例えば、直ぐ先に癌になるっていうような話じゃないので、
これから先10年先なのか、20年先かっていうところで、
その現象が明らかに統計的に、有意な変化を見せてきた頃には
今こうやって、担当したり暗躍したりしてる人たちは、もうその場に居ないっていう事で、
あとは野となれと思ってやってるとしたら犯罪ですよね。

高木 美保:
私は、本当に重い問題に感じてるのはね、
私は、福島県の隣の栃木県の那須町というところに住んでるんです。
で、那須町っていうのは、その福島以外に、やっぱり除染が必要な所があるんですけどもね、
でも、高線量メニューと、低線量メニューに分かれていて、
栃木のその那須町が出来るのは、低線量メニューだけなんですよ。
その、国から補助が出たりとかしてね。
で、低線量メニューっていうのは、今例が上がって、非常に効果があるか分からないとか、
指摘されている高線量メニューよりも、更に簡素化されたメニューなんです。
屋根をあんなにきれいにバーッと水で取らないしね。
それで、那須町がこれ、おかしいんじゃないかっていう事で、
国に対して低線量メニューのその効果をね、本当に自分たちで調べたんですよ。
効果がないんじゃないかっていう結論が出たので、国に持って行ったんです。
それを訴えたら、国は一定の効果があると認められるので、
このままやって下さいと言って、
でも、その根拠は示さなかったんです。

玉川:
これね、もう一つ、この話ちょっと出して下さい。次の。聞いたんですよ。

年間1~20mSvで、安全なんですかというふうな話を復興庁に、私聞きました。
そしたら、広島、長崎の原爆被爆者の疫学調査の結果から、
これさっき言ったICRPの事ですよね。
100mSv以下の被曝による発癌リスクは、ほかの要因による影響によって
隠れてしまう程、まさにこれがICRPの見解なんですけど、それを取ってますよという事ですね。
で、避難については、住民の安心を優先し、事故直後の一年目から
ICRPの示す年間20~100mSvの範囲の内、最も厳しい値だっちゅってんです。
この20mSvっていうのは。
だからこのICRPの最も厳しい値を取ってんだから良いでしょというふうな話なんですが、
これ、同じ国のですね、データにこういうのがあるんです。

これ、西尾先生から伺ったんですけど、低線量の放射線の影響について公開されてるデータ
VTRの中でも別な話がありましたけど、今度は国ですよ、日本のほう。
10mSv被曝で、全体死亡者が4%増加すると。
肝臓癌にいたってはプラス13%肺癌にいたってはプラス2%と、
いうのは、これ文部科学省の資料の中で、こういうふうな資料がありますよと。
一応これはですね、疫学調査、今現在進行形なので、まだこれ以上先の調査が必要なんだけども、
現時点でこういうふうなものが出てますと。10mSvですから。
20mSvよりも低くても、こういう事がありますよと。
これは原発作業員の方なんかに対しての疫学調査なんですけどね。

羽鳥:基準が甘いって事ですね。

玉川:ええ。

松尾:
あとは、その広島、長崎で、例えば拡散したり、残留したりした放射能の物質の質と、
今回の原発から出た物とも、違う物がありますよね

玉川:
まっ、それもあるし、それから外から浴びる放射線だけをカウントしてるんだけども、
さっき言ったように、風に舞ってる可能性もあって、そういうのは吸い込むわけですよ。
で、内部被曝っていうのは、全然影響が違うんですけども、
そういうふうなところは、勿論カウントされてないっていうふうな部分もあるんです。
で、ですね、私ですね、これ聞きました、更に、環境省について。
で、環境省はどういうふうに言ってんだと。

羽鳥:除染について

玉川:
ええ。除染とか、そういう今までの話についてですね。
これ、聞いてるんです。

さてですね、環境省に聞きました。二つの質問。
年間1mSv以下まで除染出来るんですかと。
ほんとに、除染出来るんですか。
それから、長期的目標、この年間1mSv以下にするのは、長期的な目標だって言ってるんですけども、
長期的って、どれぐらいの期間なんですか、この質問を二つしました。
で、回答、読みます。

『生活環境等の除染については、放射性物質汚染対処特措法に基づき
政府一丸となって取組みを進めているところです』
まっ、そうでしょうねぇ。
『政府全体として、復興が進むよう地元とよく相談していきます』
まっ、して下さいよ。
『その上で、環境省としても、除染等により事故由来放射性物質が、
人の健康や生活環境に及ぼす影響を低減して参ります
ちょっと待って、聞いてる話と全然違うじゃないかと。

赤江:何一つ答えてないですね。

玉川:答えてないじゃないかって言っても、これが答えです。

松尾:文字数を埋めただけじゃないですか。当り前の事を並べてるだけですよね。

玉川:ええ、だから答えてくんないんですよ。1mSv聞いても答えない

高木:具体的な根拠がないっていう事なんですよね。示されないんですよ、何時聞いても。

玉川:そうですね。だから希望、良いですよ、希望は。いずれそうなったら良いなぁは。

松尾:
別にあの、ロシアに対して何か文句があるわけじゃないんですが、
せめてロシアぐらいの基準にして下さいよって思いますね。

玉川:
まさにですね、今日の結び。
少なくともチェルノブイリの基準並みに国は補償すべきではないか。
つまり、5mSv以上はね、やっぱり住んじゃいけない場所だっていうふうに
ロシアは考えてるわけですよねぇ。
それ、日本人とロシア人、違うわけじゃないんで、これはそうだろうし、
それからやっぱり2mSv~5mSvの間でも、
まっ、お年寄りでね、もうそこにどうしても住みたいんだっていう人は別にして、
少なくとも子供は、子供をその救う為の、この法律をつくったわけですから、
そういうふうな基準を一刻も早く出して欲しいという今日のそもそも総研でした。


以上です。

この番組を見た大半の人は、「よう放送してくれた!」と支持してると思う。
確かに、取り上げた事自体はええ事やと思うけど、
なんで民主党政権の時にガンガン放送せえへんかったねん。
事故直後は、どの番組も100mSvまで安全!やったよな。
これでもかってぐらい、津波の映像を日々放映し、
肝心の原発事故に関しては、曖昧な情報ばっかりで、メルトダウンもプルトニウムも否定してた。

復興庁とか、環境省とか批判して、
法律で決まってた1mSv、玉川さんも事故前は駄目だったて言うてるけど、
その100倍でも安全てマスゴミと御用学者は大々的に報道してたくせに
ある時から1mSvと言い出して、何の訂正のお詫びも説明もなし。
(玉川個人が100て言うてたかは記憶にないけど)

せめてチェルノブイリ並とか、5mSv以上は住んだらあかんとか、そんな結びでええんか?
ほんまにそうか?それでええんか?


ICRPについては、科学的根拠がないとか
2011.12.28に放送されたNHKの『追跡!真相ファイル 「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」』は
殆どの人は見てると思う。
そも研もやけど、NHKは、時々こんなん放送してええん?てぐらい、
まともな(笑)番組内容の時もあるけど、基本的にどれも鵜呑みにせんほうがええと思てる。

2011.07.03に放送されたNHKスペシャル『シリーズ原発危機 第2回 広がる放射能汚染』
ブログにもちょっと書いたけど、文字にしてないので見てない方は
NHKスペシャル『シリーズ原発危機 第2回 広がる放射能汚染』の40:10~ぐらいから
チェルノブイリを取り上げてるんやけど、
関西ローカル?の毎日放送で2011.06.26に放映した内容と全然違うかった。
「その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~」で文字にしてるんやけど、
NHKのほうでは、チェルノブイリは国のリーターシップがあったからとか
日本と比較してるけど、
毎日放送のほうは、
ベラルーシの医師は「政府や学者は、住民の被曝は、自然放射能のせいだとか、
毎年受ける肺のレントゲン検査によるものだと主張している」て言うてる。
NHKと毎日、どっちが事実なんか知らんけど、事実なら日本と変わらんな。

玉川さんの5mSv以上は住んだらあかんようにって、尤もらしく聞こえるけど
1mSv以上って言えんかな?
外部被曝だけの数値やし。
実際、被曝に関しては曖昧な事が多い。
けど、法的は1mSvで、何mSvやとこういう可能性があって、何mSvはこういうリスクが高いとか
可能性の範囲でしかなくても、住民に説明して、その選択権を与えるしかないと思う。
新たに基準を決めるのはやめてほしい。
事故前と同じにすればええやろ。

で、維新のアホ議員が、福島県民は全員帰還させろて言うてたように
安全や!誰も死んでない!とか発言もあるし、
食品もそう。もう基準はいらん。
いつも思うんやけど、食べて応援したい人が居るんやから
どんだけベクレた食品でも、販売すればええねん。
で、汚染されてない物、ちょっと汚染されてる物、何百Bqも汚染されてる物
みんな表示して売ればええ。
安全やで、食べて応援や!の人らにベクレた表示の食品を買って貰えばええんちゃう。
実際、ほんまに買うんかよっ!やけどな。
要するに、全てを公表して、その選択権をくれって思う。
都合のええように、勝手に基準作るな!ちゅう事や。

補償対象者を減らす為に、支援せなあかん人たちを減らす為の基準なんか意味ない。
10年、20年後、民主党議員は勿論、自民党もみんな現役から退いて、
20年とか30年なら生きてる人も少ないやろ。
因果関係が明確になった頃には、誰も責任負わん。
松尾さんが言うてたように、「あとは野となれと思ってやってるとしたら犯罪」
これ、泉田知事も発言して批判受けてたけど、
ほんま、分かってやってたら犯罪。
もう、今やってる事でも犯罪や!

なんで、放射能に関しては、危機感薄い?
口蹄疫の時も、あの生ギモ(関東ではレバ刺し?)も死者が出た事もあって
その業者だけ責任負うだけやなく、販売そのものを中止したぐらいやのに
放射能は寛容ちゅうか、事の重大さに気づいてないちゅうか、
国民の安全・安心よりも優先される何かによって
国民が被害を受ければ、その責任は果たすべきやろ





2013-08-28

2013.08.21(水) 泉田知事定例記者会見・「政府・東電に皮肉」報道の全文


8/22(木)読売新聞「旧ソ連は立派」新潟知事、政府・東電に皮肉 と報道した。
東電の汚染水漏れについて
『新潟県の泉田知事は21日の記者会見で、当時の共産主義国家の事故対応を褒め
日本政府の対応力を強烈に皮肉った
知事は、今回の一連の問題について、「経営を優先して安全をないがしろにした結果、
タンクの暫定設置や必要な汚染水対策の先送りにつながった」と、まずは東電を批判
返す刀で、「本来、国が取り組むべきものを東電の責任の範囲内にした」と
国についてもばっさりと斬り捨て、政府の責任も大きいと指摘した』

以上、『』内引用。

同日放送のモーニングバード「そもそも東電の再値上げは新潟県知事のせいなのか?」
取り上げられたように、泉田知事が「感情的に批判」とか、今回は「皮肉った」て、
この記事のほうが、よっぽどかイヤミなんやけどw

で、8/21(水) 泉田知事定例記者会見(動画)  「原発関連問題について」(要旨)の
上記報道記事の元になってる部分を文字にしとく。

産経記者:(動画06:00~)
今日、弊社のほうで、県内のアンケートしました。
その中で再稼働について条件付きで容認が8自治体
何としても認めないというところが、当面ですが9自治体という事で、
その他に回答保留のところもあるんですが、大分対応というか、割れてるようなんですが、
知事として、ご所見があれば。

泉田知事:
まず冒頭、申し上げますと、再稼働の議論はしないんです、今の段階で
何故かっていうと、福島の事故の検証、総括、終わっていないからです。
これ社説ですか、主張っていうんですかね。
私の話っていうの、本社に伝わってるんですかね。

産経記者:伝わってるはずです。

泉田知事:
伝わってるのに一方的に書きますかね。
どういう事かっていうと、そもそも事故調がですね、四つあって総括してないですよね。
これ是非、産経本社に答えて頂きたいんですが、2号機はベントも出来ませんでした
今度は、どう対応するんですか、そもそも、同じ状態になったら。
つまり格納容器の圧力が下げられなかったんですよ。
で、たまたまね、破壊という形で建物全体の水蒸気爆発は逃れてるけど、
これなんでベントが出来なかったか知ってますか
無責任ですよねぇ。ねぇ。
それで金と比べろっていう事ですか。
前から言ってますけど、スペースシャトル、これ、チャレンジャー、
コロンビアの爆発事故と、それから空中分解事故がありました。
皆さん、大体分かってるでしょう、原因が。
Oリング、寒い中で上げちゃったから、原因があったから対策を講じましたってやってるわけですよ。
原発、やめなくて良いんですか。ねぇ。
一般の人がアメリカのスペースシャトル事故の事も答えられるのに、
産経新聞は、自分のところの周りにある原発が、
なんでね、ベント一つ出来なかったかっていうの説明出来なくって、
安全確保を出来ると思ってるんですか
是非、本社から回答を教えて頂きたいんですけど。
はい、そういう事です。

産経記者:
ちょっと繰り返しになると思うんですけど、知事として、知事の対応について、
刈羽村長さん「評価しない」とお答え頂いたんですけどね、それについて。

泉田知事:
今と同じです。
だから、なんでね、この事故起きたんですかと。
対処も出来なかったんでしょう。
それをどう対応するんですか。説明してないんですよね。
そういう事だと思います。で、…

産経記者:知事としては再稼働の議論をしないという事でしたので…

泉田知事:
だから、先行をね、させてくれっていう事ですよ。
原因究明と対策、なんでこの事故が起きて防げなかったのかと。
防げなかった事に対して、どう対応するのかって、一度も説明してないでしょう。
聞いた事ありますか。

産経記者:ないですね。その通りだと思います。

泉田知事:だから、それで、じゃあリスクだけ取れっていう議論をするんですか。

産経記者:今さっきの繰り返しになりますけど、再稼働については、やはり事故の…

泉田知事:
こことここが原因だったから、我々はこう対策をしましたっていうのがあれば良いですよ。
ないじゃないですか。

産経記者:それが出てきて再稼働の議論が土俵に乗るという…

泉田知事:
そうです。
何故かっていうと、今回の基準っていうのは規制基準です。
事故がある事を前提にした基準なんですよ。
事故が起きた時に、もっというと、冷却材喪失事故が起きた時にどう対応するか
アメリカに比べると日本は何もやってないですよね、まだ。
で、規制委員会の基準は、基本的には原発の性能基準だし、
今回、物資を届ける時に、このストックを30km圏の外には運べたけど、
そっから先に、運ぶ仕組もなかったでしょう。
なんで東電がね、購買部がホームセンターに買いに行かなきゃいけなかったんですか。
そこをどう改善したんですか。
ちょっと産経本社に是非ね、主張に書いて頂きたいですよ。
我々はこういうふうに改善したと思ってます』っていうの。
無責任極まりないと、私は思ってます、はい。

NHK記者:
先ほども福島事故の総括、検証という話がありましたけども、
福島第一原発で地上タンクから300tの汚染水が流れ出ていると。
未だに収束していない状況についてどうお考えなのか、
また、東電の対応について知事としてのお考えを…

泉田知事:
まずですね、やっぱり後手後手というか、その場しのぎというか、
こないだの海にですね、汚染水が流れ出ている問題もそうなんですが、
問題点は、前から指摘されてたわけですよね。
それが実施で出来なかったのは、何故なのかというと、
菅元総理が証言っていうんですかね、インタビューに答えてる通りで、
経営上ね、1,000億の投資は、負担になるんでやらないっていう事だったわけですよ。
だって、地下水がこうやって来るっていうの分かっていながら、
地下水遮蔽対策を怠ったっていう事ですよね。
その原因が、東電の経営問題にあるという事ですよ。
さっきの産経さんからの質問とも一緒で、経営優先をしてですね、
安全蔑ろにした結果が、このタンクのですね、暫定設置、
それから、本来必要な汚染水対策を先送りしたという事に、やっぱり繋がってて、
根は一緒なんじゃないんですかねぇ。

ちなみにね、チェルノブイリの時は、もっと凄い良い対応をしてるわけですよ。
私、当時、旧共産圏で、ソ連という国は、国民に情報を伝えないわね、
それから、放射能が拡散してるにも拘わらず、国際機関にも通知をしないと。
なんと、こう、情報閉鎖的で、国民の事を考えない酷い国なんだろうと思っていましたが、
これあの、汚染を防ぐ為に、地下水汚染ていうのは、必死で止める為の努力してるわけですよ。
国中から炭坑夫を集めて、地下水に溶け落ちた燃料が接触しないようにですね、
先回りして穴掘って、こう塞いじゃうっていう対応までやってるわけですよね。
地下水対策、それちゃんとやらないと、河川に流れ出て、そのあと海に行ってしまうと。
それは、国際的に大問題になるので、何としても防がなければいけないっていう事で、
国家が総力を挙げて対処したわけです。

で、国民に対してはですね、これあの、放射線管理区域っていうのは、
年間約5mSvって事にななるわけですが、それを超えるところ、
それから1から、世界標準ですよね、年間1mSv~5mSvの間については、
移住権を与えると。選択肢を与える
で、放射線管理区域に人が住み続けるなんていう事後的にですね、
基準を緩めるなんていう事はしないで、真面目に対応したという事ですから、
日本と違って、かなり立派なんじゃないんでしょうか
こないだ、今度、訴訟が起きてますよね。
子供支援法が出来ているのに、基準すら定めていないと。
人権ていう観点で考えた時に、一体真面目に対応してるんだろうかという事になるとですね、
日本は、これ政府としての取組っていうのが十分行われていないというのが、
やっぱり感想になりますよね。
で、そのボタンの掛け違いがどっから始まったのかというと、
本来は、国として取り組まないといけないものを原賠法の適用をですね、見送り
全て東電の責任範囲内にしてしまったという、最初のボタンの掛け違いが経営問題と、
それから対処、被害者に対する補償問題、全て拗らせてるという事だと思います。

もう一回言いますけど、これ基準、今度の規制基準、クリアしたって事故は起きるんですよ。
ゼロにするっていう基準じゃないから、この考え方自身は、人が作ったものに
完全ていうものはないんで、当たり前だと思うんですが、
じゃあ、起きちゃった時どうするのと。
放射能をばら撒かない為に、ちゃんと対策考えてますかと。
それでも被害を受けた人に対して、生活再建とか、補償のスキームとか作ってますかと。
何もやってないですよね。
結局、被害に遭った人に、全部しわ寄せてるわけでしょう。
生活再建の目途も立てられない
放射能がかかったら、そのまんま

で、昨日また発表ありましたが、甲状腺癌、6人また追加です、確認。
疑い事例も増えてるわけです。
ひょっとすると、チェルノブイリより早いペースで来てますよね。
県も専門家に聞いてます、新潟県も。
発災以来ですね、新潟県で甲状腺癌になった人は1人です。
福島は、今だけで確定で18倍、疑い合わせると30数倍100倍近いかもしんないですよね。
っていう形になっているわけですよねぇ。
これは、ちゃんと調査したんで明らかになりましたっていうのは、
チェルノブイリの時もそう言ってたんですよね、当時のソ連政府は。
でも、これはもう少し経つとはっきり分かるんですけど、
事故後に生まれた赤ちゃん、チェルノブイリでは甲状腺癌、確認されなかったんです。
だって、放射性プルームが通る時に生まれてなかったから。
だから、事故後に生まれた赤ちゃんの発症率と、
事故の時に、実際にもう呼吸をされてた方の発症率見て、
ソ連政府は、事故後に生まれた赤ちゃんが正常に戻った事から、認定をしたと。
5年目ぐらいですかね。
という事になるんで、もう少し経ってですよ、
マクロで意味のある数字を新規に生まれた赤ちゃんと比べてみれば、
原発事故の影響かどうかはっきりするわけです。
今の段階で、影響がないっていうふうに否定をしてしまうっていうのが、
本当に良いかどうかっていう事については、
ちょっとやはり歴史に学ぶべきではないかなあというふうに思ってます。

ちょっと長くなりましたけど、どう思うかっていう事について言えばですね、
経営と安全を天秤に掛けるっていう事が、今の事態を招いてるし、
国際的な日本の信用を落としてるんじゃないですかね。
BBCなんて、一時期トップニュースでしょう、この汚染水の問題。
日本の報道は、大雨でしたけどが、良いんですかね、こんなに差があって。
世界で日本の評判、落ちてきますよ、どんどん。
真面目に対応すべきではないかと思ってます。

NHK記者:
関連して、東京電力に常々、信頼出来るか、会社にという事ですけれども、現状を見て知事として…

泉田知事:
いや、だから同じですよ。
経営とね、安全天秤に掛けるわけですよ。
そういう仕組を作ったほうが悪いっていったら悪いのかもしれないけど、
少なくとも会社のね、信頼っていうの確保しようと思って、
良い経営をしている経営者は、まず顧客のね、信頼繋ぎ止めるっていう事、第一にしますよ。
これ、よく言われる例でですね、尊敬されるっていうか、信頼される経営の例
二つお話ししますと、こういう事があったそうです。
ロールス・ロイスっていうと世界のブランドでしょ。
ロールス・ロイスの車で、旅行してた。
それも、イギリス国内じゃなくて、外国のかなり条件の悪い道を旅行してたそうです。
そうしたらですね、故障しちゃったと。
シャフトが折れるっていうね、ディザスターで動けなくなったんで、
ロールス・ロイスに助けて欲しいと電話をしたらですね、
ヘリコプターで部材を持って来てくれて直してくれたと。
で、請求書が来ないんで、請求書、帰ってからですね、どうなりましたかって聞いたら、
「当社に限ってそのような事故が起こる事はございません」ていう返事があって、
請求書は来なかったとかですね。

それからウォルマートの例でいうとですね、普通、色んな物を買って、
そして、ほかの店で「不良品です、取替えて下さい」という事を言うと、
「領収書がありますか」って聞かれて、なければ当然替えてくれないんですよね。
これ信頼される経営っていう事で、旅行者だったんですって。
西海岸で買った物を東海岸に行って、持って行って、
それでその間に旅行中だから、なくしちゃったと、領収書。
でも「ウォルマートで買ったんです」という事を言われて、お客様の求めに応じてですね、
信頼をして、それを取替えるという事を実際にされるという事になると、
まぁ型番とか何とかで分かるのかもしれませんけど、
この会社は、自分の製品についてね、ちゃんと責任を持つんだなという事で信頼度が高まる。
だからウォルマート、世界に展開出来るわけですよ。
ていう事なんじゃないんですかねぇ。

結局、顧客の信頼を得られない会社っていうのは、支持を失うんですよ。
で、まぁ事実上、嘘を言うわけですよね。
これも何度も言ってますが、2011年3月の12日の時点で、
燃料棒の中のペレットの中にしかない放射性物質が建屋の外で検出されてるわけですよ。
メルトダウンっていうの分かってたわけです、東電は。
更にいうと3月11日の当日ですよ、当日の一番早い段階、
5時の段階で進展予測をしてるわけです、メルトダウンまでの。
メルトダウンまで一時間っていうの分かってたわけでしょ。
メルトダウン認めるのが、諸外国の報道機関は、もう基本的に翌日以降ね、
メルトダウンて書いてました日本は書かなかったけど。
で、東電が認めたのは、5月でしょ、20日過ぎ。
二カ月嘘を吐いたわけですよ。
誰が指示したんですかと。嘘吐けと。
で、その反省はしたのですか。何もやってないですよねぇ。
とても信頼出来ないんじゃないでしょうか。

NHK記者:その中で、社長との会談の見通しは立たないと…

泉田知事:今、やってます。今、返事待ちです。

記者:
今に関連して、9月議会が25日から始まりますけれども、
それまでに再会談見通し、可能性としてはどうでしょうか。

泉田知事:
東電次第だと思います。まっとうなお答えを頂ければ、直ぐ整理出来るんじゃないでしょうか。


記者:(動画35:35~)
東電の廣瀬社長との再会談の調整について、今は返事待ちと、東電の対応次第と仰ってましたけど、
知事としてですね、調整の中でここの一線は譲れないというのはありますか。

泉田知事:ありません。調整が出来れば良いと思ってます。

記者:東電のほうに県として求めてるっていうのは、どのような事がこう…

泉田知事:
議題を絞るっていう事をやってます。
ただ、ちゃんとあれですよ、誠実に答えてくれれば、どんどん話が進むのに、
かわそうとか、詭弁を弄するっていうのに近いですよねぇ。
答えないとか、質問を飛ばしてくるとか、回答飛ばしてくるとか。
原発を運転する事業者っていうのは、透明性の確保、これ当然必要ですよね。
それ以外に、ベースとして、やっぱり嘘吐かない、約束は守る、社会的責任を果たす
必要だと思いません?


以上です。
記事のように「東電を批判」とか「日本政府の対応力を強烈に皮肉った」とか、
まぁ、肯定してないんやから、批判といえば批判なんやろけど
批判されて当然やし、皮肉でも何でもなく、嘘吐いてたのは事実やろ。
枝豚の「直ちに健康に影響はない」とか、マスゴミは一斉に100mSv/年まで大丈夫とか
食べて応援!瓦礫拡散絆!とか、復興予算まで拡散してたしなー(棒
自民党政権になったから、瓦礫が急激に減ったんか(笑)知らんけど
大阪以外は、どんどん終了してるのも事実。
増税せな、国際的な信用を失墜とか言うてるけど
アーニー・ガンダーセン博士たちは、瓦礫焼却を問題視してるし、
汚染水漏れても日本は大々的に報道せえへん、ちゅうか、深刻さが低すぎる日本で
国際的信頼得られるか?
ほんま、再稼働云々以前に、事の重大さが理解出来てへんやろ。
福島原発の事故がどれほど重大な事か、原発賛成、反対以前の問題なんやけどな。
数年後に気づくんやろか?
自分や自分の大事な人を失ってからしか気づかんのか・・・
ちょっと視察するのに、防護服で完全防御してるの見て笑えるわw
日々、高線量のとこで暮らしてる人たちをどう救うん?

東電、政府は勿論、無関心な国民もオメデタイな。


2013-08-27

2013.08.22(木)モーニングバード 「そもそも東電の再値上げは新潟県知事のせいなのか?」


8/22(木)放送 モーニングバード そもそも総研たまペディア
テーマ『新潟県知事が感情的だから東電"再値上げ"なの?』を文字にしました。

動画は「再稼働の議論」思惑は交錯している、複数メディアから判断しなきゃ!


玉川徹:
今日のテーマ、こちらです。

そもそも東電の再値上げは新潟県知事のせいなのか
いやそんな事ないでしょうって思う方も随分居るんですが、
ちょっとこのような流れになりつつあると、いうふうな感じなので、ちょっとこちら見て頂けますか。

まずはですね、これ新潟柏崎刈羽原発、再稼働出来ない場合、来年1月から8.5%程度
値上げの試算が東京電力で出されているという報道は、これご存知の方多いと思うんですけど、
つまり、新潟が再稼働出来ないのであれば、値上げですよと。
まぁこの二者択一ですよというふうな論調が、まず一つあるわけですよね。
それから例えば、甘利経済再生担当大臣がこんな事仰ってます。

色々な感情論があると思うが、科学的な見地からやるべき事はやるべき
これ、再稼働に関してですけども。ここで感情論て出て来た。なんだ、感情論て。
これ、例えばこういうふうに書いてるんです。

こちら7月6日の朝日新聞
怒る知事、東電立ち往生』こういうふうな見出しが出ているわけですね。
それから、同じ日付の産経新聞、ちょっとこちら拡大して頂けますか。
新潟県知事が強く反発している
そうでしたよね、映像、そういう映像見た事あると思います。
それから、『知事は原子力規制庁や規制委員会とも感情的に対立している

どうもですね、新潟県知事が感情的になってて、
感情論で、その再稼働の話をしているので、話が進まないんだよと、いうふうな事になると、
三段論法でですね、つまり新潟県知事が感情的だから、再稼働の問題が進まなくて
結局そのままいくと、再値上げになっちゃうんじゃないですかというふうな論調
生まれつつあるんですよ。

羽鳥慎一:生まれつつあるんですか。

玉川:生まれつつある。

羽鳥:へぇー

玉川:
これはですね、そのー記者なんかの中でも、どうもその
泉田さん、変わってるよね、変人だよね」みたいな話っていうのが、広がって来てるんですよ。

羽鳥:えー

玉川:
で、これ本当に、泉田さんて、感情論で、この再稼働の話してんのかどうかと、
いうふうなのも私気になったので、行って来ました、新潟に。
で、お話伺って来ました。
本当に感情論で言ってんのというふうな事で、泉田さんはですね、
東電、国、規制委員会、それぞれに問題があるんですというふうな話をされてます。
まぁ、これちょっと見て下さい。

─VTR

玉川:原子力規制委員会、ここに対して一番言いたい事っていうのは何ですか。

泉田裕彦 新潟県知事:
まずですね、住民の安全を守る仕事をしてくれという事なんです。
原子力規制委員会はですね、何故か事業者行政だけやりたがるんですよ。
事業者に、こういう負担、こういう負担、こういう負担、
だから設備面の性能を規制すると。そこだけなんですよね。
例えば、「いざっていう時に、どういうふうに避難するの」と、
で、「被曝しないようにするには、どうしたら良いの」と、
「原子力規制委員会どうですか」っと聞くと、
所管じゃありません」て言うんです。そんな馬鹿なと。
原子力規制委員会っていうのは、原子力利用の安全に確保する事っていうのが
ちゃーんとミッションの最初に書いてあるんですよ。
でも、それは所管じゃないって言う人たちなんですよね。
つまり、住民の安全を守る気がないんじゃないかっていうところを凄く懸念してます。

ナレーター:
泉田知事の懸念とは、IAEA国際原子力機関が示す5層の防護の内、
第5層目の放射性物質放出による影響を緩和するという観点が
今の規制基準には含まれていない事です。

これで、世界最高水準の基準と言えるのか。泉田知事は疑問を投げ掛けています。
更に問題は、規制委員会だけに限りません。


玉川:国に対して一番言いたい事っていう何ですか。

泉田知事:
司令塔がないんです。
これ、国はですね、色んな所に所管が分かれてます。
だから、そこをやっぱり統合的に、いかに国民の命と安全と財産を守るのかと、
いう観点で、やっぱり体制、見直して頂きたいなというふうに思ってます。

ナレーター:そして、柏崎刈羽原発を運営する本丸、東京電力に対しては─

玉川:事業者である東京電力に対しては、一番どういう事を言いたいですか。

泉田知事:これはですね、まず嘘を吐かない

玉川:嘘吐くんですか。

泉田知事:
嘘吐くんですよ。こないだの汚染水の問題もそうでしょう。
汚染水の問題も参議院選挙終わった途端に、「実は…」と。
でも、兆候は5月ぐらいからもう分かっていたという事で、
これ嘘吐きって言わないで何を嘘吐きって言うんでしょうね。
更に驚くべき事に、廣瀬社長が汚染水、認めたあとの発言で、
311の経験を学べませんでしたっていう事を仰ってるでしょう。

─7月26日(金)記者会見
記者:東京電力の安全文化がどうなってると認識してらっしゃるんでしょうか。

東電 廣瀬社長:
今の段階で、そうした文化が、じゃあ我々大きく変わって、兼ね備えるようになったのかと、
いう事であれば、これは全くまだ、まだ出来てないというふうに判断しております。

─VTR

泉田知事:
311の経験を学べない会社が、また原発を動かしたら、また同じ事が起きるんじゃないかっていう…

玉川:まっ普通にそう思いますよね。

泉田知事:
なりますよねぇ。
で、頭の中でね、原発の安全よりも、銀行からの借金をどうしようかって考えてる人
原発運営して、本当に大丈夫だろうかと、その懸念は消えないですよね。
こういった点を考えると、まず社会の中で許容される組織として、
嘘を吐かない、約束を守る、社会的責任を果たす
これをまずやって頂きたいというふうに思ってます。

玉川:
今のままでは、やっぱり再稼働は認められないというふうな事で、
受け取っていいわけですよね、それはねっ。

泉田知事:
再稼働の議論は、やっぱり福島の検証と総括の、やっぱりあとなんじゃないかと思うんですよねぇ。

玉川:なるほど。

─スタジオ

玉川:
私は、初めてお会いしてお話伺ったんですが、非常に理路整然と語る方だなと
いうふうに、私は印象を受けましたけど、いかがですか。

羽鳥:そうですね、感情的には全く見えなかったですね。

松尾貴史:
仰ってる事は、とてもラジカルで、具体的で、分かりやすくて、本筋を抑えていて
どこを取って感情的という表現に繋がるのかは、今のところ全く理解出来ません。

高木美保:
私も、あのー、ほかの番組のインタビューでお答えになっていらっしゃる時も、
多分ご本人、気をつけてらっしゃると思うんだけど、
とにかく具体的な疑問と、具体的な解決策を自らが提示して、
これを具体化して下さいって仰っているんですよ。
だから感情ではないと思います。

玉川:
まさに、そこで、具体論として、じゃあ何があるんだというふうな事なんですが、
これ、例えばですね、フィルターベント
フィルターベントって何ですか、要するに原子炉で事故が起きて、
何らかの理由で事故が起きた時に、まっ、暴走が始まったとしますよね。
そうすると圧力が高まる。破裂しないように逃がさなきゃいけない。
その時に、福島の第一原発の事故の時には、結局、中の放射能が含まれてるまま、
出さなくちゃいけなかった。
これが今、繋がってるわけですね。
福島の、まぁ、汚染の最大の原因になってるわけですけども、
だったら、逃がす時に、フィルターを付けて、濾して、放射能を濾して、
きれいにして出しましょうっていうのが、このフィルタベントです。
で、これの設置方法についてなんですけども、
知事は、これ、こういうふうな事を言ってるんですね。
事前の了解があった、ないって問題だけじゃないんだよ、具体的な問題があるんだよ。

─VTR

玉川:フィルターベントの問題も新潟県のほうは、指摘されてますよね。
これっていうのは、どういう指摘なんですか。

泉田知事:
これはですね、中越沖地震の時に火災事故が起きました。
それ、何で起きたのという事になると、トランス、変圧器ですねぇ、
これが建屋と別の所にあったんです。
ここの色が変わってるところまで、地面だったんです。

下がったんです、これだけ。一番下がったところで1.5m、1.5m下がってるという事で、
結果として外れたんですよ、配管が。
配管が、これが外れてですね、それで火事になったという経緯があります。

ナレーター:
建屋と変圧器が離れていた為、地震による地盤沈下で配管が外れてしまい、起きた火災
しかし、今、東京電力が設置しようとしているフィルターベントは─

泉田知事:
フィルターベントもですね、今度7mぐらい離すらしいんですけど、
そんな事してですね、配管が外れたら、生の放射能が出て来ますんで。

玉川:よけい悪いですよね、出さないより。

泉田知事:
そう。で、この時は、建屋と一体化をするんで、今度は大丈夫ですという説明だったんです。
今度離してそんな事されたらですね、今までの説明、何だったんですかという事になるんで、
ちゃんと一体化して下さいねっていう、お願いをしてるわけです。

玉川:それに対しては、どうなんですか。

泉田知事:いや、だから、イエスにならないんですよ

玉川:なんで、それがイエスにならないんですか、それ。

泉田知事:ねぇ。

玉川:当たり前の指摘だと思うんですけど、東京電力、イエスって言わないんですか。

泉田知事:言わないんです。言わないんですよ。

─スタジオ

玉川:
言わないんです。

これ、中越沖地震の時に、どういう事が起きたかというと、
この沈下の度合いが違ったんですね。
で、こちらは大きく沈んでしまったので、ここ繋いでるパイプ、
まぁ、断裂する事ありますよね、当然そりゃ。
今度、フィルターベント、どういうふうにしてるか、やっぱり離してんですよ。
で、これがまた沈下したら、どうすんですかというふうな話を知事は指摘してるんです。
だったら、沈下しても大丈夫なように、建屋と一体にして下さいていうふうな事で、
そういう話で進んでたのが、結局今は、こうやって離すって事になってんですよね。
で、私も一体化したほうが、より安全じゃないかと。
あのー、東京電力はですね、ここがですね、上下左右前後、
プラスマイナス30cmの可動域を持ってるから大丈夫だ。

まぁなんかこう、動いても大丈夫なような継手があるから、大丈夫ですよって仰ってんですけども、
もっと安全にするには一体化したほうが良いんじゃないのっていうふうな話、聞きました。
そしたらですね、まぁ、東京電力としては十分対策を取ってますから良いです。
これ、知事が仰ってた通り、一体化しなくて良いっていうふうな話で、
なんでって聞いても、これしか返ってこないんですよ。十分ですって。
より安全を求めているわけですよね。
で、より安全が欲しいわけですよ。
大体、汚染水のタンク、5年壊れないってんのが、ねぇ、
もう既に壊れちゃってるっていうような状況ですから、大丈夫だって言われても、
えっ?て思うところもあるんで、だから、私、そういうふうに具体的な例を見てもですね、
冷静だなっていうふうに、私は感じたんですけどねぇ。

というふうな事で、これじゃあなんで、こういうふうな感情論とかになってんだろうなと、
いうのをですね、ちょっとあとで、これのあとでもう一回出て来ますけど、
その前にですね、元へ戻りますよ。
再稼働出来ない場合、これ、あの、私の心証としては、新潟県知事としては、
再稼働は、今のままでは出来ないっていうふうな事だろうと、私思いました。
って事は、再稼働出来ない場合は8.5%、来年上げるって事ですよね、電気料金を、東京電力は。
で、上げなきゃいけないのか、本当にと、二者択一なのかと、再稼働と値上げはと。
いうふうな事で、古賀さんに伺いました。
そしたらですね、まっ、値上げをしなくても大丈夫な方法ありますよというふうな事なんです。
えっ、なんですかと。

─VTR

玉川:
東京電力がですね、原発の再稼働が出来ないのであれば、これは値上げはしょうがないんですか。

古賀茂明:
まぁあの結論から言うと、値上げはしなくても大丈夫な方法はあると。
えー、今、東京電力が負っている借金というのをですね、カットするという、
そういう、あのー、手続きを取るんですね。
例えば、銀行はですね、今、大体4兆円ぐらい、東電にお金を貸してるんですよ。
で、今の仕組みだと、電力料金値上げしたり、或いは国が税金を入れたりですね、
そしたら、そのお金の内の一部は、銀行の借金を返済する為に
これからずっと使っていくんですね。

玉川:
つまり、値上げする分は、私たちの東京電力を存続させる為って言うけども、
銀行にお金払う為っていう形になっちゃってるっていう…

古賀:
なってますね。
それが、会社更生法とかですね、或いは民事再生法という、裁判所にですね、
持って行ってですね、手続をするんですけれども、4兆円ぐらいはですね、
今、銀行が貸してますので、例えばその、日本航空並みにですね、
9割近くカットするという事になれば、3兆6千億円ぐらいカットしますと。

玉川:大きいですよね。

古賀:大きいんですよ。

ナレーター:
古賀さんの説明は、次の通り。

東京電力がこのままでは足りなくなるというのは、電気料収入の8.5%なので、
毎年およそ4千600億円。しかし、破綻処理をして銀行に返す金額が3兆6千億円減れば
何年かは赤字が回避される事になります。


玉川:何年分ぐらいになるんですか。

古賀:もう7年以上、7年半ぐらい。

玉川:
あーそうすると、破綻処理をして銀行の債権のカットされるだけで、
七年間は値上げしなくて良いって事になるんですか。

古賀:そうです。

─スタジオ

玉川:
こういう事なんですよ。
もう2011年の5月からずっとやってる事ですけど、破綻処理をすべきだ、東京電力はね。
もう普通の会社だったら、破綻なんですから。
払うべきお金のほうが、持ってるお金よりも大きいって事は破綻なんですよ。
それをどうしても東京電力として継続させたいっていう、まぁ、民主党政権のね、当時のね、
まぁ、考えがあって存続させたが為に、色んな形で今、お金がないから、
それから、銀行からこれからお金が借りられなくなるから、だから再稼働みたいな、
そういう安全と違う話で動いている部分ていうのは、当然影響受けてんですよね。
だから、破綻処理して、もう完全に国営化したほうが良いんじゃないかというのは、
前から言ってんですけど、ここでもやっぱり再値上げの問題で、また出てくる話ではあるんですね。

で、次に、もう一つ古賀さんにお伺いしたんですけど、
これ、なんで感情論だって話しに、今なってんですかと。
ご覧なって頂いたように、理路整然と語る方です。なんで、これ感情論。
確かに、怒ってんのは怒ってんでしょうけど、なんでそれが全面に出てくんのというふうな事の
このメディアの論調に対して、古賀さんはですね、これはパターンなんだよと。
えっ、なんだ、パターンはと。

─VTR

古賀:
大きな改革を進めようという動きが出て来た時にですね、
結局、終わってみると出来ない、その葬り去るパターンていうのがあるんですよね。
で、それは何かっていうと、最初はですね、時間稼ぎをする為に
有識者会議のようなものを作ります
そこに、まっ、賛成派が多数なんだけど、反対派を少し入れます。
そこで、最初は威勢の良い議論をさせるんですね。
ところが、裏に回ってその反対派を一人ずつですね、まっ、懐柔したり、脅したり、
まぁ、アメとムチですね、脅したり何かしながら、だんだんだんだん寝返らせていく
或いは、黙らせていく
そして、最終段階で何が起きるか
まっ、大体一人ぐらいは、骨のある人が居てですね、頑張るんですが、
そうなると、この人の個人攻撃を始めます
この人は、おかしな人だという事で、色んな変な情報を流してですね、
そうすると、最後一人反対、まぁ、正しい事を言ってるんだけども、おかしな人ですという事で、
葬り去られるっていうのは、それで最後は、まっ、シャンシャンでですね、
あぁ、やっぱり元のままが良いですねという事が起きるって事ですね。
で、今あの、凄く心配してるんですけど、原発もですね、
もう絶対止めようって盛り上がったところから
もう動かすしかないねっていうふうに、今、政府が持ってってますが、
それの最終段階で、泉田さんが最後まで頑張ってると。
でも、今、みんなでですね、「泉田っていうのは変なヤツなんだよ」ていう話が
そこらじゅうに聞こえてくるんですが、これ、結局、原発再稼働のですね、
まっ、最終段階に入っているという気がしますね。

ナレーター:
泉田知事の主張は、再稼働を止めるのか。それとも逆に進める事になってしまうのでしょうか。

─スタジオ

玉川:今これ、パターンではないかと、いうふうな古賀さんの指摘なんですが、いかがですか。

松尾:
まず、あのー、古賀さんがそういう事がパターン化してるんだよって解説なさってる時に
これ、どっかにも良い例があったなと思ったら、古賀さんご自身がそういう立場でしたよね、以前。

玉川:ええ、そうですね。

羽鳥:古賀さんもあれですか、辞める前は古賀さんは変わった人だなって言われたんですか。

玉川:まぁ、そういう部分ありますよね。

松尾:組織の中では、そういう扱いになってったんじゃないかっていう気がしますね。

玉川:あぁ、なんか、本がいっぱい売れて良いねぇとかね。

松尾:
大体、正論を言う人っていうのは、相手は言い返せなくなると、
人格攻撃をするしかなくなるんですよ。
ネット上なんかでも、正しい事言ってる人には、論理で争えなくなると
今度は、その人の誹謗中傷が始まるでしょう。
あのー、そういう文化が、まぁ悪い事だけど、日本に蔓延りつつあんのかなって気がしますね。

玉川:
まっ、組織というものはって言い換えても、もしかしたら良いのかもしれないんですけども、
今日の結びなんですが、視聴者の立場に立てばですよ、これ思惑は当然、交錯してるんですよ。
動かしたいっていう人と、いや動かしちゃ駄目だっ言ってる人、両方居るわけですよね。
こういうふうな時っていうのは、やっぱり複数のメディアから情報を入手して、
判断して頂きたい。是非、私そう思うんですね。

松尾:複数のっていうのは、違った質のメディアっていう意味ですね。

玉川:
そういう事です。
勿論そういう事ですけど、同じ新聞でも、こっちの新聞が書いてる事と、こっちの新聞て、
読み比べたら全然違いますからね。
で、テレビだってそうですから、この番組と、この番組は全然違うんですよ。
だから、そういうふうな事で、両方の情報を得た上で、是非判断して頂きたいないうふうに思います。

羽鳥:
しかし、これはあれですね、ほんとに、破綻処理しないと、上がっていきますね
際限なく、電気料金っていうのは。

玉川:
まっ、とりあえず、破綻処理は、まず色んな理由でするべきだっていうふうに、
ずっと言ってるんですけども、多分ですね、あの、足りない部分っていうのは、
やっぱり賠償費用だとか、除染費用だとか、そっちのほうですよね。
これは、やっぱり国がというか、国民が全体で負担を負わなくちゃいけないものなんじゃないかなと。

羽鳥:
結局、税金でね、国民の負担になるんだっていう、まっ、主張もありますけど、
でも、そこはやっぱり、負担しないと。

玉川:
それを東京電力だけに覆い被さると、やっぱり営利は求めなきゃいけない、
そういう負担もしなきゃいけない、ある種そういうところから切り離してですね、
電力供給をちゃんとやって下さいと。
で、その際には、国が今もう株式持ってるわけですから、発送電分離して、
発送電分離の、まっ、例というかね、プロットタイプっていうか、
そういうふうな形にして貰うと、それは国民にとって一番利益になるんじゃないかなと、
いうふうに思う、今日のそもそも総研でした。


以上です。

なんか気持ち悪いぐらい、みんな揃って泉田知事は冷静とか。
冷静やし、ブレへんし、いつも正論や。
マスゴミが偏向報道してるだけ。
何が複数のメディアから情報入手せえやねん!
まるでお前らが正義の味方みたいやなw
お前らもマスゴミの一部。
北Qの瓦礫取り上げて、その後大阪の事は一切報道もせえへん。
そも研の時だけ、国民の味方みたいな発言しても
日々の偏向発言には反省すらない。
そも研支持したり、玉川さん正論!とか、どこまでお人好しやねん。
古賀が言うてるのも事実やろけど、支持はせえへん。
どんなけ正論でも橋下のブレーン続けてる時点で矛盾!

賠償費用だとか、除染費用だとか国民が全体で負担を負わなくちゃ」て
なんでそんな話に持っていくねん!
復興費用流用を明確にしてからやろ。
国民の税金を復興詐欺した民主党政権、誰も逮捕されへんし
放射能拡散した東電も何の罪もナシ。
食べて応援、瓦礫拡散、今も垂れ流してる汚染水。
おまけに国民が負担て。
無駄なとこに使わんかったら賠償出来るやろ。
除染は無駄!
発送電分離の話は別や。
加害者が誰も罪にならず、その尻拭いを全て国民に負わせる、この仕組み。
泉田知事の事とは全く別の話。

賠償金を値上げや税金で賄えばええて言うから
いつまでたっても東電は何の反省もせえへんやろ。


2013-08-03

2013.07.30(火)報道ステーション 『泉田裕彦新潟県知事 生出演』 


このフリップは7/11(木)、PRIMENEWS「泉田新潟県知事に聞く~原発再稼働と東電の対応」に
出演された時にも見ましたが、「伝わるように願い」の気持ちが込められてたんですね。

7/30(火)、泉田知事が報ステに出演されたので文字にしました。(聞き間違い等ご指摘を!)
動画は 生出演 泉田新潟県知事「原発再稼働」へと進む中 へ

古館:新潟の泉田裕彦知事にお越し頂きました。宜しくお願い致します。

泉田裕彦新潟知事:宜しくお願いします。

古館:あのー、長岡でも被害が出まして、この局地豪雨、大変な事ですねぇ。

泉田知事:
いや、ほんとこれ予測が出来ないんで、夜半急にっていう事だったんですけども、
とりあえず災害救助条例で適用するという事にしました。

古舘:
あー、そうですか。大変そういう色々お忙しい中、今日お越し頂いたわけですが、
あのー、テレビをご覧の方の中にはですね、泉田知事が東電に対しても
或いは規制庁に対しても、かなり怒っているという
そういう印象がこのところある方もいらっしゃると思います。
怒っている、まず根源に迫りたいと思うんですが、
新規制基準に纏わる事として、泉田知事が強く仰られてるのは、
えー、構内で火災事故が起きましたね、柏崎刈羽原発。

泉田知事:はい、2007年。

古館:2007年のあのー、中越沖地震ですね。

泉田知事:ええ。

古館:
その教訓を安全審査をするにおいても、大いに活かすべきところを活かされてないという点ですね。
ここを詳しく教えて頂けますか。

泉田知事:
はい。まずですね、怒ってる印象があるっていうのは、
そういうシーンだけ出てるっていうところもあると思うんですけども、
やはり住民の安心、それから安全を蔑ろにしてるっていうところが、やっぱり伝わってくるんですよね。
どういう事かっていうと、今度規制庁で作られた基準は「規制基準」なんです。
「安全基準」ていう名前をやめたんです。
何故かっていうと、一定の確率で事故が起きるという基準だからです。
1万年に一回といってもですね、100基原発があれば、計算上100年に一回。
今、地球上には400基以上の原発ありますから、
25年に一回は事故起きるっていう事になるわけですよ。
で、それをまた第二の安全神話を作って、これは起きませんていう仮定の下でやったら、
起きた時どうするんですかというところが、やっぱり問題なんですよねぇ。
で、実際フィルターベントっていうのが、今申請している電力会社の原発以外の
東電は別の形なんです。福島と同じ形のBWRという…

古舘:沸騰水型ですね。

泉田知事:そうなんです。

古舘:6号機7号機は。

泉田知事:
いう形なんで、これフィルターベントを付けるのが義務なんですよね。
でもそれを、住民の被曝をいかに避けるかっていう観点がなくて、
ただ減れば良いという形で設置されてもですね、
避難計画と整合性が取れなければ、逃げてる途中に被曝しちゃいますよねぇ。
例えば、馬場町長がよく言われてるのは、
線量の低いとこから線量の高い所にですね、移動する途中に被曝してしまったと、
町民を被曝させてしまったと。

古舘:
浪江の方も勿論そうですけども、高い所、線量の高い所、高い所、北西へ、
この風向きと同じ方向へ逃げて行ったという、とんでもないあの悲劇は、
二度と繰り返しちゃいけないですよね。

泉田知事:
で、結局、これもですね、ベントをする時に、東電10回ぐらいベントをしてるんですが、
3回しか告知してないんです。
風向きが違った時にどうするのか、それをどう運用して、そして被曝を避けるのかと、
いう事をやらないと、また同じ悲劇が生まれてしまうという事だと思うんで、
過去に学んで、いかに住民の安全を守るかっていう観点をやはりやらないといかんと。
今の規制委員会の基準ていうのは、どちらかっていうと、
原発の性能基準ばっかりに重きを置いてるんですよね。
だから、それを全体として安全を高めるところをどうしても後回しにされると、
ちゃんと言う事は言わないといかんという事かなと思ってます。

古舘:
安全基準というより、設置基準になってるというご指摘。
もう一度戻りますけども、あのー、避難経路の問題、避難計画の問題、
大変住民の安全にとって重要なんで、後ほどお伺いしたいんですが、
その前に、そのー、起きたですね、中越沖地震の時に、あれはあのー、こう、火災が起きましたね。

泉田知事:はい。

古舘:あれ簡単に説明して頂けますか。今回、何故活かさないかっていう点ですが。

泉田知事:まず火災が起きた原因はですね、これちょっとフリップあるんですけど。

古舘:ご覧下さい。

泉田知事:
ここ地面なんですが、ここにあったんです。
これがですね、ここ1mぐらいなんですが、最大で1.5m沈下しました。

古舘:地盤が沈下した、はい。

泉田知事:
で、トランスがですね、ここから離れてたんですよね、建屋から。
その結果ですね、トランスと建屋を繋ぐパイプが外れて、
そこから出火して、火事になったという経緯があるんです。
今回、フィルターベントのですね、設置も離すんですよね。
そうすると、また外れるんじゃないか、そしたら、生の放射能が出て来ちゃうっていう事になるんで。

古舘:
つまりあれですか、フィルター付ベントをここに設置した。
で、こっちに原子炉建屋があると。
こうなって地震が起きた時、同じ地盤じゃないちょっと離れた所に、このー、ベントのですね、
物を諸々があったとしたら、ワッと地盤がこのように沈下してずれたら、
繋いでいる配管が切れたり、破断して、そっから生の放射能が出て来るって、
そこを何故考えないっていうふうに。

泉田知事:
で、困るわけですね。
2007年の時は、同じような事が起きないように基礎を一体化させますという事で、
トランスを設置して、再稼働っていう事になったんですよね。
今回は、どうしてそれを反映させないのかと、
過去の説明は違ってたんですかっていうようなところも含めて、
ちゃんと見ないといかんという事だと思うんですよね。

古舘:
その部分に対して厳しく指摘されているシーンをきちっとお見せした事によって、
怒ってるなこの人はっていうふうな印象を与えたところがあるというところあると思いますね。

泉田知事:はい、はい、はい。

古舘:
これ、大変今のご指摘は重要なところですね、これはやらないで、このまま行くという事は、
さっきのお話に繋がってきちゃいますねぇー。

泉田知事:
ええ、そういう事ですね。
それからもう一つ大事なところがあるんですけど、どのタイミングでやるのかっていう事なんですが、
この手直しをするかどうかなんですよね。
先に作っちゃったら、あとでこれぐらい放射能を抑えないと、
結局同じぐらい被曝しちゃいますねっていう事になると、二つフィルターベント要るかもしれない。
そうすると、まず地元と避難計画を了解してからですね、申請しないと、
作り直しになっちゃうわけですよねぇ。
ここんところを一体どう考えてるのかっていうところもですね、もう疑問でしょうがないわけです。

古舘:
なるほど。で、そのー避難計画に繋がるんですが、泉田知事はですね、
この規制委員会の委員長宛に、こういう文書もですね、出されてますけど、
このほんの一部をちょっとね、ピックアップしますと、
この「広域避難などの調整」のところですね、
ここでやっぱり、市町村または都道府県の圏域を超える広域避難に備えるために、
避難先、避難ルート、避難手段などの調整や多数の避難者の食糧、物資の調達などについて、
国、自治体がどのように行うのか明確に定めて下さい、って要請されてんですが、
ここに病院、介護施設、色々入れてもですね、どういう方向で、どういう交通手段によって、
どういう方々から、どの方向へ、どのくらい避難させるのか、
これを決めない限りどうしようもないという事ですね。

泉田知事:
ん、あの、そういう事になると思います。
実際、避難訓練をやってみました。400人しか参加しないんです。
新潟県の場合はですね、即時避難区域、5km圏内に2万人以上の方が住んでます。
400人しか参加しなかったんですが、この400人が避難するだけで、渋滞が起きちゃって、
これ、今ベントされちゃったら被曝しちゃうよねっていうような状況が現出したんです。
だから、2万人を一緒に避難なんていう事になると、
これとんでもない状況が出て来るっていう事が、もう火を見るよりも明らかという事ですんで、
じゃあ、そこどうするのかというところを考えて、
次にフィルターベントの性能を考えないといけない。
特に体の弱い人、動かすのか動かさないのか判断を間違ったら、
動かした事によって、亡くなる可能性があるっていうのは、
こないだの福島の事故で、はっきりしてるわけですから、
そこのところをちゃんと対策を立てていくっていう事が必要なんで、
事業者と自治体っていうのが一体となってですね、安全文化、
即ち一定の確率で事故は起きるっていう基準なわけですから、
それに対処する為の仕組みを作らないで、性能基準だけOKですって言われたら、
これはもう住民をちゃんと安全確保するっていう責任、自治体として果たせないもんですから、
そこは、やっぱりちゃんと言わざるを得ないという事だと思います。

古舘:なるほど。恵村さん、ここまでお聞きになっていかがですか。

恵村順一郎:
そうですねぇ、福島の汚染水の問題なんか考えてもですね、
今、東京電力にですね、再稼働をその任せる信頼感ないと思うんですよね。
で、規制委員会もですね、その再稼働の安全基準審査よりもですね、
そのー福島事故を何とかするっていうほうに力を注ぐべきだという意見もあると思うんですけども、
あの、今、知事は、あのー、規制委員に、まぁ何が足りないというふうにお考えでしょうか。

泉田知事:
この規制委員会はですね、事業者行政で、
事業者に全て責任を負わす為に、我々はチェックをしますと、
いうような体系でしかやってないんですが、
例えば、いざっていう時に、福島の4号機の例を出すと、これ原子炉は止まってたんですが、
中にですね、使用済燃料プールがあって、線量が上がってたから作業員入れなかったんですよ。
あれ、たまたま水素爆発したから、あのキリンていうやつで水が入ったんですが、
そうじゃなかったら、入る人、決めとかないと、これ労働基準、労働安全法の違反になりますんで、
ジジイの決死隊で行くぞって、その時になって慌てて誰が行くか検討してるっていう事になると、
対応出来ないじゃないですか。
そうすると、そういうバックヤードの法律もどうするんですかと。
労働安全衛生法で民民で駄目であれば、宣誓をして貰った誰か、
行って貰う部隊を作るのか作らないのかっていう事がないと、
事故が起きた時に対応は出来ない、そういったところの勧告権があるにも拘わらず、
事業者行政しかしていないっていうところが、
住民を守る気があるのかどうかっていうところに、
疑問を感じさせる最大のポイントだと思うんですよね。

恵村:はい。

古舘:
根本の問題が見えて来るんですね。
あのー、今のお話でいうと、ロボットも今の段階では、そう容易い事じゃないのは明白になりましたし、
決死隊何をか言わんや。
線量の高い所にどうやって行くか。
もし、それで今の法律では行けないわけで、駄目だった時には、ただ座してメルトダウンかっていう、
ここも仰ってますね。

泉田知事:
そういう事なんです。結局、誰かが、
あの、因みにアメリカの場合どうなってるかっていうと、軍が行くんです。
で、いざっていう時は命を懸けて。
実際、福島の事故の時もアメリカから言われたのは、
英雄的犠牲が必要というような話ありましたよねぇ。
で、誰かが行って止めて来るという事をやるという体系がやっぱりないと、
対応出来ないんだと思うんですよね。
で、因みにロシア、石棺作業に携わった方、死刑囚が入ってるという事なんですが、
釈放を条件に司法取引をして、石棺作業携わったという事ですけど、
日本でそんな事、出来るんですかという事も含めて、
法律の体系、どう作るかっていう事を考えないと、
また事故が起きた時に、起きる前提の基準ですから、
どうするのかというと同じ事になりはしませんかと、
また放射能大量にばら撒いたら、これ大変な事ですから、
そうならないような事を規制委員会に、しっかり考えて頂きたいと思ってます。

古舘:
あの、再三そういう要請をされてるのを目の当たりにするんですが、
今日、因みにですね、あのー、国のエネルギー政策にも大変力をお持ちの甘利大臣と会って、
話をされたけれども、まっ、結果はすれ違いだっていうような感じになってる。
なかなか噛み合わなかったんですか。

泉田知事:あっ、問題意識はですね、聞いて頂きました。

古舘:はい。

泉田知事:
で、ずっと説明をしていて、最後順番の話になったところで、秘書官来られてですね、
「大臣閣議、閣議」っていう事で、話し合いがこう、マッチする前に、
時間切れで終わったという感じでしたね。

古舘:あー、そういう事ですかー。

泉田知事:
ええ。それからもう一つ、甘利大臣から話があったのは、
甘利大臣自身は、2007年の対応もしているんです、柏崎刈羽の。
で、私の言う事はご理解頂いたかなというふうに、私は受け止めてるんですが、
これをですね、一定の影響力を行使出来るにしてもですね、
担当大臣じゃないという事ですんで、
やはり、責任、権限のある方、田中委員長だと思うんですけども、
こういったところと、しっかりやらないとしょうがないのかなあと。
で、権限のあるところには、説明責任が付いてくるんですが、
残念ながら田中委員長はですね、
知事が聞いたからといって、いちいち説明する義務はない
っていう事を記者会見で言われてるんで、
そうすると、住民は一体何を信じて良いのかという事になるんだと思うんですよねぇ。

古舘:
大変深刻な問題、大事な問題を孕んでると思います。
えー、泉田知事は、こういう流れで来てますと、再稼働というもの、原発の再稼働はもう反対ですか。

泉田知事:
あっ、これはですね、まず福島の検証が先だと思ってます。
そもそも人が扱えるもんかどうなのかと。
放射能っていうのは、事故が起きたらばら撒いてしまうものなのかどうか。
こういったところをまず検証する事が先と、議論はそれからではないでしょうか。

古舘:
再稼働、とにかく反対というよりも、福島が何も収束してないどころか、
今、こんな汚染水にしても何にしても、こんな状況下にある中で、
拙速に過ぎないかという、お考え方で。

泉田知事:
福島の方はですね、新潟にもまだ5,000人避難されて来てるんですけど、
生活再建も出来ないような状況になってます。
公共事業だったら、再取得価格で補償して貰えるのに、そういった事もなしにですね、
もう二束三文で、賠償で、自分の人生パーにするっていうような感じを見せられてるわけですよね。
だから、こんな悲劇を次から次へ繰り返すような事は、やっぱりあってはならない。
福島の事故って、本当に放射能をこんなにばら撒く必要あったのかどうかと、
これは、福島の事故は、実は津波事故でもなければ、電源喪失事故でもないんですよ。
この本質は、冷却材喪失事故なんです。
それに対処出来るのかどうか、世界はどうしてるのかっていう事を含めて、
それから議論という事なんじゃないでしょうか。

古舘:
なるほど。今度また時間を作りますので、知事、是非ですね、流れを見た上で、
柏崎刈羽の方々の雇用の問題とセットになってると思いますんで、このー、原発の問題はね。
そこら辺りの腹案といいますか、さまざまな事を模索されてると思いますんで、
是非また、伺わさせて下さい。

泉田知事:はい、はい。

古舘:今日はどうも有難うございました。

泉田知事:どうも有難うございました。


以上です。

甘利大臣と平行線とか報道されてたけど、
泉田知事が何を懸念してるかについては伝わったみたいで、
事前了解の順番については、時間切れやったて事ですね。

田中委員長は、知事と会う事を拒否してるけど、説明責任があるのは当然の事で、
もし会談する時があれば公開でして欲しいですね。

大阪にも泉田知事のような知事が欲しい!


※参照
2013.07.05(金)『泉田裕彦新潟県知事と廣瀬直己東電社長の面談』


2013.07.29(月)
新潟県の要望に対する原子力規制委員会からの回答

2013.07.30(火)
甘利大臣との面談に関する知事コメント


2013.07.25(木) 泉田知事定例記者会見
「廣瀬社長との会談を前にした水面下での事務レベルの折衝の進捗具合について」
動画 11:15~   要旨

2013.07.31(水) 泉田知事定例記者会見
「原子力規制委員会の田中委員長について」
動画 12:55~   要旨


◆泉田知事へのご意見等は「知事へのたより」へ




2013-08-01

2013.07.24(水) 橋下定例会見 「瓦礫について」


7/24(水)定例会見で、瓦礫についての発言のみ文字にしました。

橋下:
僕からはあの、まず4点、皆さんにお話をさせて貰います。
(以下略):
・阿倍野歩道橋ネーミングライツの候補者を選定
・ゲリラ豪雨の季節という事で市民の皆さんに注意をお願い
・夏休みのイベントについて

瓦礫については、0:13:35~
橋下:
えー、次にですね、色々と問題もありましたが、
その東日本大震災の、そのいわゆる被災地のおけるあの瓦礫のですね、
広域処理についてなんですが、えー、今年のですね、2月1日から、えー、
大阪市の舞洲工場で行っています、まぁいわゆる瓦礫の広域処理なんですけども、
岩手県知事より、えー、大阪市が受入対象としている宮古地区の可燃物について、
その現地の選別処理が7月末で終了見込みとなり、
災害廃棄物全体の処理に概ね目途が立ったとのご連絡を、おー、先日頂きました。
ま、これによりですね、8月末を目途に大阪向けの搬出も終了するとの事です。
現在の予定では、昨年度の受入当初からの通算処理量は当初の36,000tからは減少し、
約15,500tとなる見込みで、9月中旬を以て本市焼却工場での焼却
北港処分地での埋立処理は終了する予定であります。

岩手県からは今回の支援について、大阪市民の皆さまに対して、
改めての謝意を、おー、示して頂いております。
この点につきましては、大阪市長としても、市民の皆さまに今回の広域処理に対し、
ご理解頂きまして、えー、この間ご協力を頂けた事に改めて感謝を申し上げます。
色々住民の皆さんから反対の声もありましたけれども、
多くの住民の皆さんにはご理解頂きまして、
東日本大震災における被災地への、おー、ま、サポートと言いますか、
そういう事が出来たのかと思います。
特に西日本では、えー、瓦礫、いーのですね、えー、受入拒絶をした自治体が
あー、非常に多かったんですけども、この東日本大震災における被災地の瓦礫はですね、
放射能、おー、関係の問題、何もありません。
えー、安全性については何も問題がありませんでした
まぁ、そういう中で非常に反対の声が多かったんですけども、
大阪市ではきちんと受入をしまして、えー、9月中旬を以て、えー、その焼却、
北港処分地での埋立処理は、終了するという事になります。
ま、あのー、こういう形で協力は出来ましたけれども、まだまだ被災地の復旧・復興、
おー、まだまだな状況でもありますので、えー、これは日本全体、
国を挙げて、えー、しっかりと進めていかなければいけない、いー、課題だと思っております。
ま、今回あのー、これはまぁあの、市民の皆さんに、いー、特に市長としてというか、
ま、組織のトップとして、えー、まぁ認識をして頂きたいのは、今回のこの方針はですね、
ま、僕がトップとして、えー、受入るという方針を出しまして、
ま、それはまぁ受入ると方針出すのは簡単なんですけども、実際にそれを実現しようと思うと、
職員が相当これ、プロセスを踏んでいかなきゃいけないと。
ま、特に、まぁこの問題については、もう反対の声が凄まじかったもんですから、
あー、反対の声が、あー、これだけ上がってる問題について、
しっかり物事を進めていこうと思うと、おー、もの凄い、いー、そのー、おーー、
労力を掛けたプロセスを踏まなければいけません。
まぁ安全性の確認は勿論の事、住民の皆さんに対する説明と、おー、
まぁこれは言うのは簡単ですけども、おー、やるのは大変と。
しかも、これまでの前例と言いますか、実例はありませんから、あー、
全て手探りでやっていかなきゃいけない
ま、ただ、あー、東日本大震災における被災地を、おー、なんとかサポートすると、おー、
いう思いでですね、まっ、僕の号令の下にですね、職員が、これ、大阪市の職員だけじゃなく、
大阪府の職員も、環境省の職員も、一丸となってですね、一つ一つ課題を乗り越えて、えー、
この被災地での瓦礫受入の処理、受入が出来たという事です。
こういう事が行政の本来の仕事なのかなあという事をまぁ、ほんとにつくづく思いまして、
えー、職員にはまた、あー、組織内では、えー、よくやってくれたという、
まぁ、そういうメッセージは出しますけれども、えー、まぁ、こういう問題が生じた時にですね、
えー、行政として、まぁしっかりとその対応する、さまざまな課題が次から次へと出てくるけれども、
一つ一つきちっと、おー、それを乗り越えてですね、実行していくという、
まぁこの行政組織の今回の頑張りについても、
大阪市民の皆さんにご理解をして頂きたいと思っております。


瓦礫については以上です。
7/31(水)、18回目の瓦礫が岩手県を出港した。
けど、19回目以降の検査がされてないみたい。
いつもは検査済で、出港日未定になってるんやけど、瓦礫の夏休みか?w
予定やと、8月末まで運んでくるみたいやけど、情報公開が全然迅速ちゃうから
どんだけ焼却してるか分からん。
6月に、広域処理分搬入・焼却実績について で書いたように、
問い合わせ結果では、1号炉は4/28~6/13、2号炉は5/25~7/16ストップの予定やけど、
実際は、6/17(月)から両炉とも焼却してるからな。

6/26(水) 民生保健委員会の多賀谷議員の質疑
24年度には約5,500tを処理し、25年5月末で計約8,700t処理済て事で、
会見で「約15,500tとなる見込み」て言うてるから、
6月以降から終了月まで、約6,800t焼却予定になる。
6月に搬入されたのが約712tやから、7月以降で6,088t焼却予定になるから、
毎月2,000t以上の焼却になるかな。
搬出した日や測定値を公表するついでに、何t運ぶか書いとけっちゅうねん。
7月がどれぐらい焼却したかは、まだ分からんけど、
約4,000tぐらいは、8月、9月で処理するんかも。


この瓦礫についてのあとに、質疑応答があるんやけど、
原発・放射能関連とは全く関係ないんで、
2013.07.24(水) 橋下定例会見 「政務と公務について」ほかで簡単に文字にした。
呆れる発言の連発!
大阪市は橋下が総理大臣で、副市長が官房長官と言わんばかりw



※追記:8/2(金)公表、19回目と20回目に搬出される予定の瓦礫が測定された。