2013-07-02

2013.06.26(水) 大阪市会 民生保健委員会 多賀谷 俊史 議員の質疑


6/26(水) 大阪市会 民生保健委員会が行われ、瓦礫に関する部分のみ文字にしました。
(聞き間違い等ご指摘を!)
録画放映は、山本環境局長が3:15~、多賀谷 俊史 議員の質疑が10:40~


委員長:
次に陳情書の審査に入ります。
陳情第311号、放射性廃棄物の受入を停止・拒否し、復興予算を東日本大震災被災者の集団移転費、
生活保護費への転換を願う陳情書ほか、17件を一括して議題と致します。
尚、陳情第337号につきましては、資料配付後427名の追加署名が提出され、
現在の署名数は資料に記載の通りとなっております。
理事者の見解を表明願います。

(※陳情第337号:震災がれきの受け入れを即時中止することを求める陳情書)

環境局長 山本 仁:
引き続きまして、環境局関連の陳情書に対する見解を申し上げます。
まず、東日本大震災により生じた廃棄物の広域処理に係る陳情書についてでございますが、
環境省が6月21日に発表しました災害廃棄物処理の進捗状況によりますと、
岩手、宮城、福島の被災3県の沿岸市町村で発生しました1,598万tという大量の廃棄物の内、
処理済となっておりますのは1,089万tで、全体の68%となっております。
今後の広域処理必要量は、岩手県で約30万t、宮城県で約32万tの合計約62万tとなっております。
広域処理の受入は、1都1府15県の79件において実施されており、現在約37万tが処理済となっております。
6月3日には、岩手県におきまして、第二次災害廃棄物処理詳細計画の公表がございました。
岩手県における災害廃棄物の種類別の推計量でございますが、
全体量の525万tは変わらないものの種類別には、廃棄物の量に増減がございました。
本市が受入対象としております可燃物につきましては、
木屑の経年劣化や分別の結果、前回の推計値の64.7万tから57.1万tと7.6万減少しております。
この内、既に33.1万tの処理が終了しており、残る24万tの処理が必要となっております。
本市が受入対象と致しております宮古地区可燃物の残量でございますが、
19,600tとなっております。
この事から、本市におきましては、今年度3万tを上限に受入予定と致しておりますが、
本市に対する依頼量は、減少するものと思われます
具体的な量につきましては、現在、国、大阪府、及び岩手県において、
県内処理量、及び広域処理量の調整を行っているところでございます。

現在、これまでの本市の受入状況についてでございますが、
平成24年度には約5,500tを処理し、
平成25年5月末において、計約8,700t処理したところでございます。
今回、受入対象としている廃棄物は、放射性セシウム濃度が不検出、または微量で
安全性が確認された物となっており、通常の維持、管理を行う事で安全に処理出来るものでございます。
尚、受入る廃棄物の測定結果は、不検出、または8Bq/kgとなっており、
大阪府指針による基準値100Bq/kgを大幅に下回っております。
2月1日以降の本格処理における放射性セシウム濃度の測定結果でございますが、
舞洲工場における排ガス中の放射性セシウム濃度は、1号炉、2号炉共不検出となっており、
また主灰、排水、排水汚泥共に不検出でした。
飛灰につきましては、不検出から26Bq/kgとなっており、基準値を大幅に下回ると共に、
いずれの測定結果においても、受入の前後で変化はなく、
安全に処理している事を確認致しております。
これらの測定結果は、速やかに本市ホームページにおいて公開しており、
市民の皆さま方の安全・安心の確保に努めております。

バグフィルターについてでございますが、災害廃棄物の放射能濃度は、不検出または低く、
また、バグフィルターは、表面に吸着した微粒子の灰を定期的に落として、
処理している為、バグフィルターそのものに放射性セシウムが高濃度に蓄積する事はありません。
払い落とされた微粒子の灰、即ち飛灰につきましては、先ほど申し上げました通り、
基準値を大幅に下回っており、北港処分地において、安全に埋立処分致しております。
尚、取替えたバグフィルターは焼却処分致しております

また、本市では放射線量の測定は、ヨウ化ナトリウムシンチレーション式サーベイメータを
使用しておりますが、放射線の管理を行う際に用いられている信頼性の高い測定器であるとされています。
一方、陳情書に記載のあるGM管式サーベイメータは、比較的安価であり、
その性能から簡易型と言われる物で、シグナルを電気的に増幅する為誤差が大きく、
測定値にばらつきがあるとされております。
正確な放射線量の測定をするという事には不向きで、場所による放射線量の違いなどを
大まかに把握するという目的で使用するものでございます。
これらの事から本市においては、
今後とも精度の高いヨウ化ナトリウムシンチレーション式サーベイメータで測定を行って参ります。
いずれに致しましても、市民の皆さま方の安全・安心の確保は最重要課題と考えておりますので、
今後とも、受入、焼却、埋立全ての過程において、大阪府、大阪市で確認をし、
安全性には万全を期すと共に、全ての情報は速やかに公開して参ります。

多賀谷 俊史 議員(自民党 住吉区):
自民党の多賀谷でございます。
私のほうからはですね、東日本大震災による廃棄物の広域処理についてお伺いしたいんですけれども、
実は、私ですね、民生保健委員会、初めてなんです、長い事議員やってるんですけども、
ですから初めての質問なので、委員の皆さん宜しくお願いします。
理事者の皆さんもですね、しっかりと答えて頂きたいというふうに思いますので、宜しくお願いします。
今回の件につきましてね、事前に色々、理事者の皆さんに色々お聞きしたんですけれどもね、
広域処理に係わって、この岩手県と大阪府と大阪市の関係とかですね、
どこが一体どういう役割をしているのかっていう事もちょっと不明確ですし、
その処理量に関してもですね、まぁ当然最初の時はですね、推定値であったろうし、
色々変わってきたという事も分かるんですけれども、
はっきりしないていう事も実感として感じております。
ちょっと説明不足な感じがするのでですね、基本的な事はまたお聞きしてですね、
また後ほど明確な答えを頂きたいというふうに思っております。
先ほど、局長が見解説明をされたのですけれども、
それとかなり今被ってるという事になるんですけれども、
数字の事ですので、しっかりと数字を捉えていきたいという意味からもですね、
もう一度ご説明を頂きたいというふうに思っております。
まず、6月3日にですね、岩手県の災害廃棄物処理説明計画が改訂されたという事ですけれども、
その内容について、もう一度ご説明をお願いしたいと思います。

環境局施設部施設管理課長 松田 雅幸:
6月3日に岩手県におきまして、第二次災害廃棄物処理詳細計画の公表がございました。
岩手県における災害廃棄物の推計量でございますが、
全体量の525万tは変わらないものの種類別には、廃棄物の量に増減がございました。
本市が受入対象としております可燃物につきましては、
木屑の経年劣化や分別の結果、土砂分が増加した事などから、
前回の推計値の64.7万tから57.1万tと7.6万t減少しております。
この内、既に33.1万tの処理が終了しておりまして、残る24万tの処理が必要となっております。
また、この残存量24万tの内、本市が受入対象としております宮古地区についてでございますが、
残存量は、19,600tとなっており、今後の処理につきましては
県内処理量、及び広域処理量について、調整中でございます。

多賀谷議員:
色々数字が大きい数字が出てるんですけど、
本市に係わる事というと、宮古地区のですね、4月1日現在の残存量は19,600tであるという事ですよね。
これが、大阪市が広域処理に携わってですね、基本になるていうんですか、
その19,600tを対象として、我々がどれだけを引受てやるかという事になると思うんですけれども、
相当その廃棄物の量が減ってきてるんですけれども、本市、大阪市に限ってなんですけど、
受入予定としている岩手県からの宮古地区のですね、
広域処理量、依頼量は幾らであったのかとかですね、
それから、広域処理における大阪府、大阪市の役割分担については、どのようになってるのか。
それから、大阪市でのですね、今まで、現在までの処理状況について、
併せてそれらをお伺いしたいと思います。

松田:
本市におきましては、昨年8月3日に岩手県知事、大阪府知事、及び大阪市長が
東日本大震災により発生致しました被災地の廃棄物の処理につきまして、
基本合意書を締結致しました。
基本合意書におきまして、岩手県の木屑等可燃物について、
平成26年3月31日まで、処理量の上限を36,000tとしております。
基本合意書に基づきまして、平成24年度につきましては約6,000t
平成25年度につきましては、上限30,000tを処理する計画としております。

大阪府、市の役割分担についてでございますが、
岩手県の木屑等可燃物を大阪府が岩手県宮古地区から大阪府域まで海上輸送し、
積替した上で、本市の舞洲工場まで運搬致します。
本市におきましては、舞洲工場における焼却処理
北港処分地における焼却灰の埋立処分を実施しております。

尚、これまでの本市の受入状況についてでございますが、
平成24年度につきまして、2月1日より本格処理を開始し、約5,500tを処理を致しました。
平成25年5月末におきまして、4月、及び5月に処理をした約3,200tと合わせまして、
合計約8,700tを処理したところでございます。

多賀谷議員:
お聞きのようにですね、岩手県のほうの宮古地区の可燃物の量はですね、
総量は大分減ってるわけですよね。
で、2月1日から大阪市が受けた5,500tと、2月、3月、この二カ月いっぱいで5,500tと、
で、5月末まで8,700tという事ですから、数字をお聞きしたらですね、
4月には2,153tと、5月には1,027tをそれぞれ大阪市が焼却してですね、合計8,700t、
現在は、8,700tいう事ですよね。
で、陳情書にあるようにですね、計画処理量が30,000t、5,500、
36,000t大阪市が計画するという事で、5,500t焼いてますから、30,500tなんです。
それと、今現在5月末までに3,000tほど焼いてますんで、
実際27,000tぐらいと思うんですけれども、
いずれにしましても、大阪市の予定量を大幅に減ってるという事になるので、
明らかに30,000tいう事にはならないというのは、
もう自明の理なんですけれども、
その中で、もう一つですね、ちょっと気になるのが、
宮古地区の可燃物の廃棄物処分についてはですね、9月で終了予定としていると、
岩手県のほうがですね、宮古地区で、もう9月で可燃物は終わりますよというような事言ってるんですよね。
その事についても、ちょっとお聞きせないかんと思います。
そして、大阪市についてのですね、焼却量はですね、
かなり減るんだというふうに明らかに思うんですけれども、
大阪市もですね、焼却処理とか埋立といった事で、非常に重要な役割を担ってるんですから
その色々聞いてもですね、そのはっきりしない事が多いと。
で、大阪府に聞いてるんですとかですね、
大阪府と、その岩手県が話してる内容もですね、よく分からない
で、いや、聞いてるんだけど、答えて貰えないというような事をよく、こう聞くんです。
それがですね、やはり不信感とかですね、市民の不信感とか、
不安感に繋がるという事になると思うんでですね、もっと積極的にですね、
当然そのスケジュールについて、国や岩手県、そして大阪府にもですね、しっかりとですね、
交渉して示して貰うように、調整すべきだというふうに思うんですけれども、
その点はいかがでしょうか。

松田:
6月3日に公表されました岩手県の災害廃棄物処理詳細計画において、
初めて宮古地区における可燃物の残存量が19,600tである事が明らかになりました。
岩手県においては、現在県内に残っている約24万tの廃棄物につきまして、
県内処理、及び広域処理について、どのように割り当てるのかを
慎重に検討しているところであると聞いております。
現地の焼却炉についてでございますが、岩手県の災害廃棄物処理詳細計画では、
宮古地区の可燃物について、宮古清掃センターが9月末
宮古市内の仮設焼却炉が、平成26年2月末で処理を終了する見込みとなっております。
しかしながら、実際には不燃物等の選別過程で生じます可燃物もあり
それらは地域内で処理する方向であり、結果的に全ての災害廃棄物の選別が終了するまでは、
可燃物処理は続くと聞いております。
今回の広域処理につきましては、環境省は元より大阪府とも搬入計画や放射能濃度測定などの
安全確認について、緊密に連携を取りながら進めて参りました。
現地での災害廃棄物処理の進捗状況につきましても、
常に大阪府を通じて確認を行っているところでございます。
今後につきましても、引き続き国、大阪府、及び岩手県における調整を鋭意進めると共に、
具体的な事が決まりしだい速やかに公表をさせて頂きます。

多賀谷議員:
9月で一部のですね、岩手県のほうの宮古地区の宮古清掃センターが9月末で、
終了するというふうに、まぁ2月末もあるんでしょうけれども、
ちょっとそこら辺もちょっとはっきりしないですけども、
今、数字でですね、要は先ほどちょっと数字言いましたけど、19,600tが4月1日だとしますとねぇ、
4月で2,153t、大阪市ですよ。で、5月に1,000tほど焼いてるんですから、
まぁ後、19,600t、4月1日で残ってるて言うんですけど、
大阪市だけが既に焼いた物を引いてもですね、16,420tなんですよね、残ってるのが5月末で
当然、その広域処理をされてる秋田、群馬も当然処理をされてるでしょうし、
県内処理もやられてるわけですから、かなりもう減ってますよねぇ。
ですから、その事を9月末で止めるという事にもなればですね、
やはり、それ以上そのやはり9月以降も焼くっていう必要があるのかどうかっていうのは、
非常に疑念に思う、疑問に思うとこなんですよね。
で、やるべき事は、大阪市が決めて、やるべき事はやらなければならないし、
そして、復興が進んでいるという事であればですね、非常に喜ばしい事なんだと思うんですけれども、
今言いましたように、数字もですね、かなり減ってるんですよね。
その具体的な数量や、いつまでその広域処理を行う必要があるのかといった事についてですね、
非常に重要な大阪市は、立場にあってるんですけども、
そして先ほども言いましたけども、市民の皆さんも大変心配してるわけです。
で、県内での処理が終わるんであれば、当然それに合わして広域処理も終わるべきだと
いう事になると思います。
で、早急にですね、このままでですね、いつまでも分からないとかですね、
どれぐらい残ってるか分からないとか、そういう対応ではなくってですね、
早急にですよ、大阪市としてですね、大阪市民の代表として、
環境局長が先頭切ってですね、やはり国と岩手県、大阪府とはっきりと調整してですね、
終了宣言というかですね、いつ、どのような状態で、あとどれぐらいをやって、
いつ頃には、もう終わりますという事をですね、
早急に言って頂けねばならないというふうに思っております。
全てが大阪府を通じてとかですね、分かり難い事がなくってですね、
そこのとこは、しっかりと責任を持って局長がやるべきだというふうに思っておりますけれども、
環境局長、いかがでしょうか。

山本:
委員がご指摘の通りですね、あのー、大阪市が処理すべき量というのは、
確かに減ってきておりますので、あのー、本市と致しましては、
認識と致しまして、岩手県内で処理しきれない廃棄物について、
広域処理依頼してると認識しておりますので、
県内の処理が終了する時にはですね、
当然、広域処理も終了しているという状態であるというように認識致しております。
今後、ご指摘の積極的に、国でありますとか、大阪府でありますとか、岩手県でありますとか、
率先してやれという事です。私自身もですね、早くあの、処理が済む、済んでですね、
やるというのは一番ベストだと思っておりますので、
今後ともですね、積極的に働きかけて参りたいと思っております。
あのー、また広域処理の処理量やスケジュールなどにつきましては、
まぁ具体的な内容が明らかになりしだい、速やかに公表させて頂きますし、
広域処理における安全性の確保につきましては、これまでも万全を期しておりますが、
引き続き安全確保に努めて、あらゆるデーターは速やかに公表して参ります。
えー、あのー、一刻も早い処理が進むように、えー、努めて参りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

多賀谷議員:
はい、是非ですね、やるべき事はやらねばならないというふうには思っておりますけれども、
今言いましたように、かなり進んでますし、そして当然、震災直後でもないですから、
向こうも落ち着いてるでしょうし、その数字の事も含めてですね、
出せる立場にあるというふうに思っておりますし、
当然、大阪市としては、大阪市民の健康その他、色んな事を責任を持ってる局長がですね、
早急にですね、今お話し頂いたように、先頭に立っていって早く、その目処というんですかね、
それをしっかり出して頂きたいという事を要望して、終わらせて頂きます。


以上です。

昨年、大阪市に問い合わせた時に、大阪府と大阪市が委託契約を結んでいて、
大阪府が一括して窓口になってるて言うてた。
そのほうがスムーズに事が運ぶからやと。
その割りには、多賀谷議員も指摘してたように役割分担が曖昧で、
スムーズどころか、誰が責任持って把握してるんか、さっぱり分からんし、
広域処理分搬入・焼却実績について」にも書いたけど、舞洲工場の職員でさえ
問い合わせた人、それを受けた人によって回答が違う。
これは大阪だけでなく、岩手県も同じで、何度か問い合わせた事あるけど、
宮古地区(宮古市、岩泉町、田野畑村)が把握してる事と岩手県が把握してる事が超曖昧やった。
要するに、みんな無責任て事や。
この人らの日報て、どうなってるんか見てみたいもんや。

で、「今後の処理につきましては県内処理量、及び広域処理量について、調整中
て言うてるけど、宮古地区の可燃物の残存量が19,600tて公表されたんやから、
もう県内処理でええやろ。何を調整すんねん!
9月に終了見込みが出てるんやから、把握出来てるんやろ。
15回目の瓦礫が6/26(水)に岩手を出港して、16回目の瓦礫の出港日は未定やけど、
既に測定済やから、遅くても来週ぐらいには出港しそうやな。

4/1(月)の時点で宮古地区の残存量が19,600t、
大阪市が処理した瓦礫は、4月に2,153t、5月に1,027tで、合計5月末で約3,180t
19,600t-3,180t=16,420t
これが多賀谷議員の質疑で明確になった数字。

で、6月は、6/6(木)、6/17(月)、6/26(水)に岩手を出港してて、それぞれ84コンテナ搬入済。
16回目の瓦礫はまだ未定やから、とりあえず搬入済の3回分が
仮に2,500tぐらいとして、残り約14,000tで、大阪だけの計算でこれやから、
もう橋下の瓦礫はありまへん!





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