2011-06-30

東電、電力使用率を情報操作 恣意的に数値を高く見せる

やっぱしなぁ~ちゅう感じやな。

「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。
「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、
そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、
実際より15%も上乗せされている日もあった。

東電「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。
それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」と認めたが、
「今後7~8月と需給がひっ迫してくればおのずと本当の上限値に近づきます」

ここまでウソつくと地獄に堕ちるで(`_´)
今日は、最高で92%やったけど、何%上乗せしたんやろ?
そのうち、わざと100%にして停電させるかもな!
ほれ、原発ないと困るやろ~てな!

関電は、まだどんだけ使てるか公表してへんけど
似たり寄ったりのことするんやろな~

熱中症がどんどん増えそうや
節電よりも、自分の体のほうが大事やで~( ^ω^ )


2011-06-29

2011-05-16武田邦彦氏講演会in二本松「福島県の復興はきれいにすることだ」

2011-05-16
19時より講演 二本松市にて 定員400名に対し1200名
演題「福島県の復興はきれいにすることだ」

今日は命に関わる深刻なお話になるんですが、私は性質が陽気なほうなんで
テレビタックルで、深刻な話をニコニコ笑いながらやってたら、阿川さんに注意されて
「深刻な話ですから、真面目な顔してやってください」と言われたんですが
これは私の性格なもんですから、皆さんが深刻にご心配になってることは
分かっているつもりでありますので、そこらへんご気分を害されないようにお願いします。
それから、私は勿論学者ですので、皆さんが本当に悩んでおられることがいっぱいあると
思うんですね。私がお話することには、皆さんにはカチンとかかって、なんだ!と
思われることもあると思います。
しかし私は、私の信念からも自分が研究したり、調べたり、
することの結論は、皆さんにはそのままお伝えするという信念でずっとやってきました。
そういうことで、非常に辛い思いもしたことがあるんです。
5年くらい前、ある本を出しましたら、猛烈に攻撃を受けまして、その頃家に婆さんと
家内と娘という女性三人に、僕という感じで住んでおりました。
私はある程度の攻撃は平気なんですが、女性はやっぱり怖くて家に居れないということで、
2年くらい、夫婦仲は良いんですけど別居をしまして、そういうこともありましたが、
学問とはそういうもんでありまして、必ずしも多くの人の賛成は得られないかもしれない。
だけども、自分がこう思うということをお話することが、私なんかの社会的な使命であります。
その点、今日もご勘弁いただきたいと思います。

---ということで、以下、割愛してまとめます。その後質疑応答です---

・日本の原発が津波や地震に弱いという話

・地震指針の時に、机の上に登って暴れるとか、委員長を殴るとか、しなきゃいけなかったかと
思うけど、そこまでの覚悟がなかったとのこと。

・地震指針で通った『原子力発電所は、想定外の時には倒れて、多くの人が被曝する』
という事を新聞に書くと大変だから、新聞記者は書かなかった。

・国会で東電の清水社長が『5.7メートルは、実に甘かった。申し訳なかった』と言って謝ったが、
もっと謝るべきは、保安院の委員長だ。
なぜなら、電力会社が設計した原子力発電所を国民の代わりにチェックするために、
保安院に税金、年800億円も使っているから。

・日本は原子力基本法があり、民主・自主・公開の三つの原則がある。
だから、原子力に関することを隠すことは、原子力基本法違反です。

・足柄の茶葉からセシウムが検出されて、下から吸い上げたと言っている先生もいるが、
私は植物の葉っぱにベタッと付いたと思っている。

・土を上下入れ替えると、雨が降ったら地下水に入るので、低レベル廃棄物は囲いの中へ
入れるようにすること。地下水に入ったら、どうしようもない。

・漏れた量はチェルノブイリと似ているが、90%ぐらい太平洋に行ったので、不幸中の幸い。
だから、郡山市の小学校のように、表土を取り除くことが大切。

・自分の家の近くから掃除をする。掃除をすると溝に流れて、やがて汚泥が汚れるが、
我々の身の回りのものが、移動しただけだが、それは喜ぶべき事で、
汚泥は汚れても、処理技術があるので処理できる。

・妊婦より、土と接触する可能性が多い子供のほうが被曝量が高くなるので、
子供を守れば、大人も自然と守れることになる。
溜桝など放射線物質が多い危険なところに子供を近づけさせないようにする。

・小児癌は、4年後ぐらいから出るが、老人は出るのが遅いので、
できれば、危険な場所は、老人が引き受ける。

1989年のパリ宣言があって、一年1ミリシーベルトに世界で決めた
日本もこれに合わせたが、ヨーロッパは0.1ミリシーベルトに決めている。

・福島原発は、広島の放射性物質の500倍くらいある。

・管理区域の基準は、3ヶ月で1.3ミリ、一年にすると5.2ミリ。
病室はこうなっているが、健康を管理しているから。

・海水浴に行って、紫外線で日焼けして帰ってくると、8000個ぐらいの皮膚癌が残る。
しかし、修復することができるので、健康に注意して、栄養のバランスを摂れば
5ミリぐらいまでは第一目標にする。

・総GDPは約500兆円で、それに対して農業出荷を中心とした一次産業出荷価格は7兆円。
そのうち福島で出荷しているのは、おそらく1千億とか2千億。
リサイクルに4000億使っているから、これで福島の農産物を全部買い上げてしまえばいい。
農業の人は作ったものを食べていただきたいと思うけど、やはり放射線で汚れたものは駄目だ。
反論はあると思うが、特に福島の人、しかもさらに子供は絶対に食べさせてはいけない。
どうしても食べてもらいたければ、0.2とか0.3しか被曝していない人に。
福島の人は、地産地消は駄目だ。

・今は芝生や葉っぱにベタッと付くので、そのままにして、近寄らないようにして、
梅雨の後に草を切って燃やす。

---質問タイム---

男性1:お米の作付けをしているが、ゼルライトとか試そうと思っているが有効ですか?
稲藁の処分はどうしたら?
作物は500ベクレルと書いてあるが、私たちは500ベクレルで消費者の方に食べてもらおうとは
思っていませんが、大体どのくらいだったら安心して食べていただけますか?

武田:もう作付けや田んぼを作っている方が殆どですが、今年は駄目だと思います。
汚染されたお米をもし出荷したら、福島のお米の評判は極めて落ちるので、
それを回復するのは困難だと思います。
それから、ゼルライトは若干の効果があるかと思いますが、
やはり基本的には、田んぼをやり変えなきゃいけないと思います。
これに失敗すると、30年という長期に渡って問題を起こす。
ですから今年一年、どういうふうに農家の方がやるか。
今後何十年かの福島の農業が決定されてしまうと思います。
面積が極めて広いことも、取り除くことが非常に困難だと分かっていますが、
しかしそれは我々の願望であって、事実ではないんですね。
我々は事実に対しては、勇気を持って立ち向かわないといけないと思っております。
ただ、食品に対するベクレル規制については、一部は問題なものがありますが、
国際的にも、日本はそれほど変ではありません。
したがって規制ベクレルに入るような、具体的な計画を立てるべきだと思います。
例えば稲のほうにあまり入らないとか、甘い観測をあまり期待しますと間違う。
もし今年植えてしまった稲に、高い放射性物質が入っていたら、
農業関係者自体が、出荷を自主規制するということをはっきりすれば、
福島の農業に対する多くの人の信頼性は、失われないだろうと思います。
それから、稲藁とかは焼却がいいんですが、焼却するときに、
焼却の中に入っているセシウムとか取る技術がある。
したがって、できれば秋ぐらいまでに、農業協同組合とか中心になって、
県内に、放射性物質が付着している農作物を焼却する設備を作るべきだと思う。
これは、20キロ圏内のように、かなり放射線の高いところも、これは住民の人が
やることはできませんから、国の力を使って、そして早めに除染が必要です。
決して諦めないことが大切だと思います。
大変厳しい話で、私ももう少し勉強しまして、お答えしようと思います。

男性2:二本松に住んでいます。自分の家の周りを取り除いたが、どこに持って行けば?
内部被曝のチェックの仕方を教えてほしい。このまま住み続けてもいいのか?

武田:庭の土と格差を取った場合、本当は東電が引き取るのが正しいが、
それができないので、ビニールに包んで、人の近づかない庭のどこかに
仮埋めしておくのが安全です。
それから、内部被曝が一番問題なんですが、私が3月の末ぐらいに計算した感じでは、
二本松とか中通りの人たちは、外部被曝に掛け算したらいい。
したがって、マスクを完全にかけてる人で、水はペットボトルで、食材は北海道だという
生活をした人は、例えば当時2マイクロシーベルトだったら、2マイクロシーベルト掛ける時間。
それから、マスクをせず、水はペットボトルを飲んで、食材には気にしてなかったなら、
掛ける3ですね。ですから、外部被曝と内部被曝。内部被曝は、吸い込んだものと水、食材で
大体3月は、1対1対1という感じだった。ですから、まず3月一ヶ月を計算します。
お子さんで非常に運動する人は、もう一つ足さないといけない。
4月に入ると、空間が減るので、水と空間を合わせて1ぐらい。
5月に入るともっと空間が減りましたので、今は食材と外部だけで、掛ける2。
食材に注意していれば1。放射線の良いところは計算しただけきちっと合います。
注意しないといけないのは、地上1.5メートルぐらいの測定値が良くて、
あんまり高いところで測定したやつを使うと、ズレますね。
計算して、大体今どのくらい被曝しているか、できれば一年間、最悪の場合は五年間で
減らしていって、平均値を下げればいい。
今年は5を超えるというときには、ご家庭のご判断ですけど、若干のリスクを被るか
どっかに待避するか、それは仕事とか、どんなに被曝しても二本松に住みたいという人も
居られるし、それは個別の人の考え方だと思います。
測定も大切ですが、線量率はなかなか本当のところは出てこないので、計算を勧めます。
甲状腺癌だけは、一応は分かるんですけど、それでも誤差が大きいんですね。
ですから、計算されたほうが、おそらく正確だと思います。

男性2:私たちは、ここで仕事をしていかなければならないから簡単には出られないので、
そういうジレンマを抱えている中で、子供だけでもと思うが、ただ子供は行きたくないと、
そこへ行けば虐められるのがいやだと。ですから、一部の地域の人たちは、
学校単位でどこかへ疎開するとかできないかと思っている。

武田:確かに私も随分、呼び掛けているんですが、文科省の今の状態では、成功率が低いです。
ですから、自分たちの子供を守るために計算して、どうしても駄目であれば、
個人的な関係で、対処するしかないと思います。
法治国家としてはあり得ないことですけど、現在はそれを選ぶべきじゃないかと思う。
二本松の状態を見ていると、お子さんを待避させなくてもいいんじゃないかと思いますが、
計算してみないと分かりませんが。
さっき言ったように、危険なところに近づかせないということが重要で、平均値じゃなくて、
やっぱり0.1を切るようなところで生活をさせるということが非常に大切だと思う。

女性1:二本松に住んでいるが、ここから1キロ離れたところに新築を予定していたが
建てるときに表土を取ってもらう話があったが、費用と処分する問題で、
今どうしようか考えてるが、家は諦めたほうがいいのか?
汚れた土地に家を建てたときに、その家の中にもコンクリートを突き抜けて
放射線が入ってきてしまうのか?

武田:僕の感じは、諦める必要はないと思います。ただ、建設の時期は急ぐんですか?

女性1:9月以降、ギリギリ待って・・・

武田:私はもう少し建設の時期をずらして。どっかの土ですか?そこにある土ですか?

女性1:3年ぐらい前に河口を埋め立てた・・・

武田:表土は計りましたか?

女性1:計ってないです。

武田:表土は誰かに計って。3年前に持ってきたって、新しく降ってますから、今計ったら
ほかのところと同じようになりますから、1センチも取ったら、多分かなり減りますよ。
そして、少し遅らせて建てられるほうが正解じゃないですかね。

女性1:どれくらい遅らせたほうが?

武田:二年ぐらい遅らせたほうがいいと思います。

--会場、爆笑--

男性3:自治体の線量が書いてありまして、二カ所表土除去したところですが、
3.8マイクロシーベルト以上の数値が出ていて、
除去した後は、1マイクロシーベルトを下回っています。
ところが、それ以外のところで、2もしくは3のところがたくさんあります。
自治体の判断で、中学校で部活を行っているところがあります。
今日ここに集まってらっしゃる方は、意識が高くて、なるべく浴びさせたくないと、
皆さんも思ってらっしゃると思うんですが、
保護者の中で「国が言うから安全だ」と思っている方も相当います。
あまりにも温度差があって、除去してほしいという依頼をしても、市の教育委員会、
県の教育委員会も全く動いてくれないし、自治体の首長も安全だと言ってしまう。
そういう状況に声を上げていったらいいか?

武田:除かないところは3.15、除いたところは0.69、この差は非常に大きいわけですね。
つまり0.69というのは、管理区域の0.6と殆ど一緒ですから。
三ヶ月ぐらい経ったら、この小学校は自然に遊べると、暫定値がどうなろうとできる。
ところが、3.15のところをこのまま放っておくと、できないわけですね。
放射線被曝に関するお子さんの悲惨な例というのは、実はいくらでもあるんですよ。
それをご父兄の方に訴えるということだと思いますね。
チェルノブイリのときに、お子さんが被曝する。そのお子さんは、なんともなかったが、
その後15年ぐらい経って、その女の子が結婚して妊娠する。
そのときに、子供が産めないということが分かったという例もあるわけですね。
これは、遺伝子というのは、傷ついた場所がすぐ出てくるとは限らないわけですね。
その女の子が一生結婚せず、子供を産まなければ、何も傷害として出てこなかった。
だけど、自分の子供を産む遺伝子のところがやられてた。
私が慎重に構えているのは、我々は放射線と人間の関係に詳しく知っているわけではない
唯一知っていることといえば、できるだけ放射線を浴びないこと
我々は今まで、一年1ミリ、もしくは5ミリでやってきたということしか知識がないんですね。
だから、20ミリでも大丈夫ですと言ってる人が、何の根拠があって言ってるのか分からない。
それほど学問というのは分かるもんじゃないんです。特にお子さんですから。
やっぱり、そういう例をお話になって、放射線による障害というのは、恐がりはしないけど、
我々の未知のことがあるんだと。それを子供たちに被せちゃいけないんだと。
そこのところを訴えていくしかないと思います。
これは、おそらく勿論、政府が言うから、教育委員会が言うからと信じている人も居るが、
だけどやっぱり子供の命は子供の命ですから、親御さんたちがやっぱり粘り強く、
そういう例もお話になって、必ずしもそうなるわけじゃありません。
だけどそうなる可能性のある状態で、人体実験と言いますか、そういうことにならないように、
削れば3.15のところが、0.69になるっていうようなところは、やっぱりやってあげる。
0.60、つまり管理区域に近づけば、ある程度一段落しなきゃいけない。

男性4:リアルタイムの放射線量を私たちは、どう見ていけばいいのか、
どう活用していけばいいのか、どう受け止めて、どう行動すればいいのか?

武田:非常に適切な質問で、実は最初の放射線というのは、飛んでくる量で決まってた。
ですから、増えたり減ったりしてた。今は飛んでくる放射線じゃなくて、
かつて飛んできた放射線が、溜まっている状態なんです。
ですから安定してるんです。放射性物質は手で取らない限り絶対になくなりません
セシウムは30年間、殆ど同じなんですね。
セシウムが飛んできて落ちた区域で、存在するセシウム量は時間が掛かっても変わらない。
ですから、今一定になったんです。今の一定の状態で放っておけば、30年続くんです。
だから、今がチャンスで人間の手で除いて、さっきのように3が0.6になれば、5分の1になった
ということですから、5分の4の放射性物質を除いたということを示しているわけですね。
今安定してるのは、空中じゃなくて、木の葉っぱや土とかにあるんです。
今度は、雨が降ったりして、徐々に変わってくるが、人間の手で積極的にやることが大事。
それから魚は、チェルノブイリのときに、空に飛んできたものが落ちて汚れました。
すぐプランクトンに出るんですね。半月経って、コウナゴとかちりめんじゃことか、
小魚に出るんです。これは骨の中に、ストロンチウムが入るんです。
それを食べると、小魚のストロンチウムが、自分の骨に、カルシウムの代わりに入って
骨から出るβ線で、骨髄がやられて白血病になるというルートですね。
今は小魚とか一番危ないので、ちりめんじゃことか食べないほうが良いです。
だんだん危なくなってるのは、中型の魚。これは二ヶ月かかるんです。
だから5月の末ぐらいから、危なくなってくる。今安全なのはマグロ。
大型は食物連鎖で四ヶ月掛かるんで、僕はマグロ丼なんか食ってるんです。
--会場、爆笑--
チェルノブイリのデータですと、7月になると出るくるはずなんです。
それと産地見なきゃなんないから、面倒くさいから今のうち食べてるんです。
肉は割合と安全ですね。幸いなことに福島の牛肉、豚肉、鶏肉も殆ど汚れてないです。
少しは汚れているけど、いっぱいいっぱいの子供でも食べれる感じ。

女性2:20ミリシーベルトを文科省に撤回をさせるために、4月21日、5月2日、
参議院議員会館で、直接交渉してきました佐藤です。
子供たちを放射能から守る福島ネットワークを5月1日に立ち上げて、
県内外のお母さんたちに、協力いただいて、今やっているところです。
1ミリシーベルトを守るべきだという強い言葉をいただいて、とても感激しています。
福島県が依頼している3名のアドバイザーたちは、100ミリまで大丈夫だと講演会でも仰っていて、
私たちは、それを信じている人たちにお話すると、先ほどの人が仰ってた方と同じように、
温度差を感じて、肩身の狭い思いをしておりました。
なので、是非武田先生に、県のアドバイザーになっていただきたいと思います。
--会場、大拍手--
実は、来週23日に、また文科省に行くことになっております。
先生ももしお時間があれば、ぜひ一緒に・・・・・
--会場、大拍手--
私は、百姓をしていて、土をフランスに送って検査してもらいました。
それで、セシウムが基準値を超えていたので、今年は一切作らないことに決めたんですが、
植物が絶対浄化してくれると思っているんですが、微生物で何か良いものがないかと
思っているんですが、全部剥ぐのは、うちの場合は無理なので。
ガイガーカウンタと保育園の土を文科省に持って行って、その場で計って見せて、
38マイクロシーベルトあったんです。
舗装道路を毎日計っており、これは幾ら洗い流しても半分ぐらいにしかならない。
30マイクロシーベルト以上のところが、大分あるんですね。
子供たちは、ここを歩いて毎日学校に通っていることを誰も言わないんです。
校庭の土は取ればきれいになるのは、実際に保育園とかでやっているので確かめています。
枯れ草の上にも大体30~50マイクロシーベルト溜まっていますが、草を取り除くと
1マイクロシーベルト以下になったりするんですけど、舗装道路だけは駄目なんです。
何か良い方法はないでしょうか?

武田:私も全力でやっていきたいと思っています。
自分たちでやってくださいと言ってますが、子供たちは待ってくれませんから。
放射性物質は何によっても除けません
ですから、やはり決意をして、ある程度表土を取るか、せめて草ですね。

女性3:県別の対策を教えてください

武田:福島の中通り、浜通りが一つの地域。それから茨城県の北、栃木県の北、
宮城県の南側、第二地域といいますか、そういうところですね。
それから、さらに会津も入れた周辺が第三。それから東京、その他の所は第四。
土地の汚れ方によって違います。殆ど違わないんですが、被曝線量として、
福島県以外のところは、大気は殆ど汚れていない、空間線量だけはある。
それから、食料も比較的初動のものを買えるという環境にありまして、
その点では、福島と違うかなと思います。
ただ東京でも、表土を取ったり、草を抜いたりするのは、非常に大きな効果があるんで、
やはり東京は、福島よりは安全ではありますが、放射線は低いほうがいいんで、
積極的に梅雨の前にやってもらいたい。
それから、放射性物質が来て、雨が降ったり、風が下向きに吹いたりしたところが
非常に強いところがあって、まだらなんですね。
ですから、自分の周辺の放射線量を計って、それなりの対策をとることが大切だと思う。

特に学校とか幼稚園では、児童は強制的に運動させられたり、給食を食べたりします。
それに対して大人は、スーパーに行っても、自分の判断で買えますし、
それから、少し土が汚れているなと思ったら、そこに近づきません。そういう点で、
やはり、一番気をつけてあげなきゃいけないのは、幼稚園、小学校、高校までですね。
そういうところの先生方は、できる範囲で努力してもらいたい。
例えばプールなんかも、毎年児童がプール掃除をする、教育上大切だったかもしれません。
しかし、児童に「今年は放射線があるので、やめよう」ということを説明することも
やっぱり教育ですので、先生方もあまり日常的なものをやらないようにしてもらいたいです。
それから、福島の会場で、「家庭菜園やってる。今年どうしましょうか?」と。
「やめてください」と言ったんです。こういうことは、一生に一度しかありません。
しかも、数年待てば、状況が変わってくるんですよ。
ですから、今年のようなときに、小学校のプールを児童に掃除させたり、
家庭菜園をやったりしないで、今年は残念ですけど、放射線の量を減らすということに
全力を注ぐべきだと私は思います。

男性5:薫小学校すぐ近くの公園で、ちょっと異常なタンポポを見つけたんです。
こういうものっていうのは、もうそういう影響が出てるんでしょうか?

武田:一般的に言えば、放射線による障害で、
遺伝的なものが子供に伝わるという量は、発癌に対して、極めて少ないです。
これは安心側のことですけども、今のところはハッキリしてません
これは、おそらく胎児の補修能力というのが母親に似てるんですね。
我々が内部被曝量を計算するのに、係数というのがあるんですけど、
その係数は、幼児のほうがずっと高いんです。胎児より弱いんです。
このことが多分、奇形の発生を減らしてるんじゃないかと思います。
したがって、一般的に放射線に被曝すると、奇形が出るというふうに心配しておられる
妊婦の方もおられるんですけど、僕は大体が大丈夫だと、ほぼ大丈夫ですね。
これは、胎児は大人とかなり近いんですよ。
今の写真も見ましたけど、世の中で言われるほど、放射線による遺伝的な傷害の例が、
非常に少ない。実は一年に1ミリでいくと、一億人に対して5000人の中には、
過剰癌発生にプラス、遺伝的疾患なんです。遺伝的疾患の量は、すごく少ないですね。
ですから、多分今のは違うと思います。

女性4:校庭の除染で入れ替えるのに、シートを使うという方法があるんですが。
除染をして数値が下がって、数年後サッカーなどスポーツができますか?

武田:上下を入れ替えたら、表面の線量率は下がりますから、それは除去するのと全く同じ。
ですから、それは良いです。将来、小学校の土が下に浸みて、シートぐらいじゃ駄目なので、
浸みて地下水を汚染するということが起こるということなので、推奨はできませんけどね。
ですけど、運動できるかどうかという点では、勿論表土がなくなりますから、
それは良いんじゃないかと思います。もう一回掘り起こさなきゃなんないということを
決意してやると。もしくは地下水が汚れてもいいと思って、ひっくり返すことができる。

女性5:一年間は、福島県の農食物は摂らないほうがいいということなんですけれども、
どのくらい経てば、食べれるようになるか教えてください。

武田:それは今年のうちに、どれくらい表土を取ったり、草を取ったりできるかという
ことですね。特に汚染の強いところは、道路を磨いたり、家の壁をやったり、
表土を取ったりするほかに、できれば秋口くらいから、木を切るか、枝を切って
それをまとめて焼却するということを積極的にやることによって、
実は風が吹くとまた移動するわけですね。
要するに、そこに放射性物質がある限りは、そこからまた飛んでいくんですよ。
僕が木を切るのを遅らせたらと言ってる理由は、
土の吹きだまりのあるときが、台風でもう一回飛びますからね。
ですから、20キロ圏内のような非常に高く汚染されているところを本当は国が
自衛隊を使ってきれいにしてくれと言ってるんですけど、なぜかと言うと
今そこに落ちてるだけなんですね。
それが夏に乾燥して風が吹いたら、また飛んでくるんです。
だから、放射性物質というのは、なくなりませんので、それを考えて処置をしておかないと
来年にも持ち越しちゃうんですね。
ですから、来年に持ち越すとか、再来年に持ち越すとかは、福島に住んでいる方には
耐えられないと思うので、できるだけ今年中に取るものは取って。
粉ですから、風でも移動しますからね。
ですから、それをおやりになれば、来年からは安心して植えられるような土壌に
していくということが重要じゃないかと思います。

女性6:先ほど、校庭の砂を除去すれば、部活動とかやりやすくなるとお聞きしたんですが、
そのことに対して、PTAの総会のときなどに声を上げるんですが、先生方が仰るのは、
県教育委員会のほうから、何の指示もないので、できませんというようなお答えですとか、
県教育委員会のほうで、国のレベルに達しない限りは、というような話の限界である
ようなので、その辺、先生方にどのように理解していただいて、除去を進めればいいのか
お知恵をお借りしたい。

武田:学校で勉強する子供たちの健康問題というのは、教育委員会も学校の先生も校長先生も
何の権利もありません。子供たちだけが権利を持っていますね。
ですから、子供たちの被曝を教育委員会が勝手に決めることはできないですよ。
だから、そこですね、一番問題なのは。
今の教育委員会も校長先生も、自分たちが大人だから、子供の被曝を決められると
思ってるんですよ。そんなこと絶対にありません。
だって、そこで学ぶ子供たちのための学校ですからね。
だから、そこで学ぶ子供たちが被曝するような状態をもって、
教育委員会が何もできませんなんて言うこと自体が、おかしいんですよ。
そんなの無視したらいいんですよ。

女性6:PTAのほうで手がけてやっていきたいと思います。

武田:そうです。PTAが独自でやればいいんで。
校長先生とか教育委員会なんて関係ないですよ。そんなのいらないですよ。
--会場から拍手--

女性6:焼却をすれば、物質がなくなるんですか?

武田:なくなりません。ですから焼却は、ある程度みんながためといて、
それを焼却の時にフィルターを付けて、ちゃんとフィルターに放射線物質が取れるように
してからやんなきゃいけない。

女性6:草を刈った人がいて、その草をどうすればいいですかと市のほうにお聞きしたら、
燃えるゴミに出してくださいというような言い方をされたんですね。

武田:できれば福島市で、焼却炉は大きいですから、
この際福島市がある程度、放射性物質が飛んできたのは分かってるわけですから
フィルターを付けてもらうってことですよ。

女性6:ゴミ処理センターのほうに、要請すればいいですか?

武田:そうです。必ずフィルターで取れますから。
それは東海村なんかで使ってるフィルターがありますからね。
ガス以外のものは、トラックで行きますから。

女性6:そのように、市のほうの方に勉強していただくためには、どのように?
--会場、爆笑--

武田:六ヶ所村へ勉強に行ってくださいと言うんです。そこで現実にやってますから。
そこで企画を聞いて帰って、それを取り付ければいい。

司会:それぞれのネットワークやグループで活動している方の横の連携をこれを機会に
作りませんかという提案がありました。情報交換もできると思います。

武田:例えば雨が降ると、雨には必ず放射性物質が入ってるんですね。
それを個別に守るということですね。よくシャワーに入る。
具体的に被曝を避ける方法というのは、いっぱいあるんで、
それを積極的にやっていかれることをご推薦したいと思います。

男性6:1号機ではメルトダウンしてると、2号機は圧力容器が破壊されたようだと、
3号機はプルサーマル、それで今は大変温度が上がってるというような状況でありますが、
先生の目から見た現在の福島原発の事故の状況について先生のお考えを。

武田:非常に変なことを言うようですけど、現在の故障している福島原発は、
日本の原発の中でも安全なほうです。
もっと危険な原発がいっぱいあります。もんじゅなんか、ものすごい危険です。
今の福島原発は、もう力がないんですよ。
だから福島原発は、1号機がメルトダウンしてるとか、非常に皆さんが心配してますけど、
僕から見ると、一番危ない原子炉は、もんじゅ
二番目は、全国のいろんなところにある耐震性の弱い原発。
これは現在の福島原発より、ずっと危険ですね。
ですから、福島原発は、今まで爆発してきたんで、なんとなく不安ですけど、
あれはもう力のなくなった原発ですから、あんまり心配しなくていいですよ。
福島原発は安全だと言ってもいいんだけど、ちょっと言い過ぎなんで、
ちょっと言いにくいんですけど、頭の中は、そう切り替えたほうがいいですね。
そして、被曝の防止のほうに力を注いだほうがいいと思います。

女性7:4月に年間の積算量を聞いたんですけど、いっこうに答えが返ってこなくて、
5月にまた言ったんですけど、人ごとで答えが返ってきませんでした。
だから市長に電話をして、返事を待ってるんですけど
なぜ、こんなに近いのに年間の積算量がきちんと返事がないのか疑問に思ってます。

武田:実は、福島県の自治体は、これでよくやってるほうなんですよ。
こんなこと言うと、御用学者と思うかも(笑)
法律で、放射線で汚れたものは全部自治体の仕事から除かれてるんです。
これが大きな問題なんですよ。
先ほど中部電力の話をしましたが、電力会社もやらなくていいんです。
要するに、自治体は任務に入ってないんです。
現在、福島県で自治体で一生懸命やってることは、実は全部サービスなんです。

もっとすごいのは、名古屋市で会をやろうってなったときに、名古屋市の職員が僕に
「実は、委員会をやるだけでも忠実職務違反になるんです」と言ったんです。
「なんでですか?」って言ったら、
「この条文を見てください。名古屋市は、放射線で汚れた計算だとか、
放射線で汚れた泥の片づけだとか、全部業務から除外されてるんです」って。
明記して、カッコしてね、これを自治体の仕事から除くって書いてあるんです。
だけど、名古屋市はやっぱりやらなきゃいけないから、それで委員会っていう名前が
勉強会に変わったんですよ。
もう本当にびっくりしちゃうんですけど、それが現実なんです。

ですから今言われた被曝量を計算するのは、勿論自治体の本来の役割なんだけど、
なんでそれをできないかっていうと、日本の法律がすべてを国がやるようになってるんです。
国だけが、放射性のものをやることになってるんです。
しかし、実際には国は全く人間もないし、手もないし、できないんですね。
自治体ができないってことになると、これはもうやっぱり我々がやらざるを得ないと
いうのが、今日私が言ったことであります。
だけど自治体の中には、神奈川市長もそうですけど、
「そんなこと言わないでやれ」と、市長が言ってますから。
これはやっぱり役人というものは、そういうもんで、それも仕方ないことなので、
少し我々自由な立場にあるのが、活動するというのが仕方がないんじゃないかと。

僕もブログに不完全ながら、累積被曝量を計算するやつができてるんで、
お母さん方、お集まりになって、あまり難しい方法じゃなくて、
計算をされたらいいと思います。
本の宣伝になっちゃって、僕全然本売れなくていいですから、関係ないんだけど、
主婦と生活社っていうところで一生懸命今作ってるんですよ。
誰でも計算できる被曝のね。問題なのは、どのくらいの地域の線量率をどのくらい出すか
明日もまた打ち合わせてくるんですけど、それを開ければ、自分の子供の計算ができるって
本を作ろうと思って、今一生懸命やってます。まだ6月の前半になっちゃうと思うんですが、
頑張って作ろうと思ってますので、そういう方法で、ご自分で計算すると、
ご近所と一緒に計算するってことが一番いいんじゃないかと思います。

※講演会が終わった後でのインタビューを割愛
「よく政治っていうのは、国民のレベルによって決まるって言うけど、
この前三宅さんっていう政治評論家からも聞いたんだけど、
本当にそうかなって気がしますね。非常に国民はよく考え、覚悟もできて、
やってるにも拘わらず、政府はそれほどではないと。
だから、こういうふうなアンバランスな国っていうのが、ほかにあったのかな、
歴史的にあったのかなっていう感じがしますね。

今日ね、福島の人に講演したんですけど、勿論非常に辛いところに居られるわけですよ。
このままだったら30年、汚染された食品を作らなきゃいけないかっていう
不安もあるわけですね。だけども、よく覚悟しながら、かつ冷静であると。
これに対して、政府なんていうのは、頭のいいやつが集まってるけど、
ウソばっかりつくし、全然駄目ですね。どうしてこういうふうな社会になるのかって
いうことは、疑問に感じられましたね。」

Q:今日、行政に対してどうしたらいいかって質問が出ていましたが、
もう皆さんでと、そこにキーがあるんでしょうか?


武田:「やっぱり問題と言えば、行政に最終的に頼るという気持ちをどうやったらなくすか。
僕はヨーロッパは嫌いだけども、フランスなんかは、そこがしっかりしていて
行政は、添えもんに過ぎないと、はっきりしてますね。
日本がそこまで成長していくことが大切だと思いますけどね。

これはちょっと極端な例ですけど、二本松市で講演してたら、駐車違反ってありましたね。
日本の場合は、警察が駐車違反と言うと、勿論ちゃんと従うわけですよ。
これは良いことだけど、パリで駐車違反をなんで警察が取り締まれないのかと
僕が聞いたら、駐車違反を取り締まろうとすると、国土は我々のもんだから、
なんで警察が言うんだと、こう答えるので、取り締まれないと言ってたんですよ。

だから、それが良いか悪いかは別にして、やっぱり福島の土地は、
福島の住んでる人のものだと。だから行政が、手伝ってくれるのは良いけど、
行政が主体になってはいけないというようなことも一つはあると思いますね。
だから今度のこともきっかけになって、やっぱりそういう点で一歩進むんじゃないかと。
今日はサッカー協会の方と同席してますけど、サッカー協会はサッカー協会のポリシーでいくと。
こういうことが、だんだん本物になっていくということが大切だと思います。」

Q:今日は、横のネットワークをあの会場で作られていたようですね。
良いなあと思っていました。ノウハウを伝達し合うってことで。

武田:「そうですね。民間でやる場合は、お互いに主張を譲って、
できるだけ多くの人でやるってことなんですけど、民間でやる場合の一番の問題点は、
お互いに主張し過ぎて、そしてまとまりの欠く活動になったり、
お互いに足を引っ張ったりすることですね。
今日、ああいう呼びかけでね、
そういうことができるようになったことは、非常に大きな進歩だと思います。」

以上

もう一ヶ月以上も前の講演会なんで、時期的な話については、ズレはあるけど
うち自身の備忘録としても置いときたかったんで。
この日の講演は、15時から福島市で公演されたようです。
定員200名に対して400名で、演題「食と放射能」でした。

先生が本を出して攻撃されたって話、これは環境問題のことかなあ?
ほんま矛盾しまくってるからなあ。
分別せなあかん地域と、全然せんでええ地域とあるし。
で、分別しても、結局一緒くたに燃やしてたりとか!
エコ言うてるわりに、エコバックなんか作ってるし~
リサイクルに4000億も使てたとは!(`エ´)ピャー
無駄な税金だらけや!

それと、保安院!800億ぼったくりで謝罪もなしかよっ!
こういうことがふつーにやられてることが、山ほどあるんやろな。
SPEEDIもそうやし、地震予知も無駄な税金ばっかりで、
返せ!やん。返すどころか、まだ増税言うてる!ヽ(`Д´)ノ

それにしても、放射能の扱いは国がやる法律にしといて、国は何もしてへん!
するどころか、隠蔽にウソ!

福島県、その周辺の農業・漁業の方たちは気の毒やけど、
やっぱし先生の言うように、評価を下げることをせんほうがええ。
2ちゃんのスレに、だいぶ前に「自分の子供に食べさせられんもんは出荷する気ない」って。

ただ、今朝、NHKでやってたふくしま希望市場
自主検査を行っている福島県須賀川市のグループなんやけど、
今の日本は暫定基準値が500Bq/kgて、アホほど上げてるけど、
ここの農家の人たちは50Bq/kgに設定し直してるねんな。
で、今のところは50どころか不検出。
表土も取り除いてたし、土の測定も独自でしてた。
こんなふうに努力してるところもあるから、今年は駄目て一概には言えんかなとも思う。

公演後のインタビュー、
三宅先生の言うてたのは、金さんも言うてた。
国民が選んだ政治家とか、国民のレベルに反映してるて、聞いたときはめちゃむかついた!
国民て一括りにされるのが、超むかつくし
いっぺん民主にやらせてみたらちゅうてた三宅、お前が言うな!やわ
けど金さんは、民主は絶対アカン言うてた。
一部の国民のレベルのほうが高いんちゃうん!
日本がこんなことになってるちゅうのに、アホなこと言うてる国民も居るけどな!
三宅は増税派やしな。原発も今すぐやめたらあかん派やしな!
色々知識は豊富な人やけど、今の時代についてきてないんかも?(;・∀・)



2011-06-28

『内部被曝について』2011/6/25(土) 日テレ「ウェークアップ!ぷらす」

動画を見たい人は↓


大体のまとめ&画像にない部分は↓


現、松本市長/菅谷昭氏(ベラルーシで5年半、甲状腺癌の治療に携わった外科医)

「チェルノブイリの場合、原発の近くの地域の子供と遠隔地の子供、両方で甲状腺癌になっている。
小児の甲状腺癌というのは、年間100万人に1人か2人なんです。
原発事故後、800人くらいの子供がなった
子供は放射性ヨウ素を大量か、少ない量かは分からないんですけど、
体内に取り込んで、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれて、
そこで基本的には、体内でβ線を出し続けて、甲状腺癌になった。
去年もベルラーシに行ってきて、産婦人科の先生と話した。
ここ10年、早産、未熟児が増えている。胎児の子宮内発育が遅れてる。
これが今、チェルノブイリの実態なんです。終わっているわけじゃないんですね。」

菅谷昭市長は、25年前のチェルノブイリ原発の事故後、ベラルーシで5年半、
甲状腺癌の治療に携わった外科医。
放射性降下物で汚染されたベラルーシでは、5年後から小児性甲状腺ガンの発生率が急増した。
原因は、内部被曝
菅谷市長は、25年前に原発から90キロ離れたモーズリに住んでいた。
モーズリよりも福島市のほうが、放射線量が高い
4月29日当時の福島市のセシウム137の地表面への蓄積量は30万Bq/㎡、
原発事故10年後のモーズリは、3万7千Bq/㎡~18万5千Bq/㎡

「今から政府として、考えておかなければいけないんじゃないか。
核災害は先手先手で手を打たないと駄目です。
国はどんどんデータを出して、マイナスのデータでもいいから出してくださいと。
国民は賢いからですから、みんな判断して自分の身を守るようなことやりますから。
決してパニックにならないと私は思っている。」

肥田舜太郎氏/医師
軍医として原爆直後から6000人もの被爆者を診てきた。
爆心地から6キロ離れた戸坂村で自らも被曝したが、94歳になった今も健康そのもの。

「内部被曝というものを分かったのは30年後。内部被曝は個体差がある。
内部被曝してからも、生き方しだいで、発病しないでそのまま元気でいく方法もある。
国の安全基準は、内部被曝はないことにして、基準を作ってきた。
つまり、何シーベルト以下なら大丈夫というのは、外部被曝だけ。」

肥田医師の元へ、鼻血や下痢などの症状が出ている人々から相談が相次いでいる。

「既に軽い症状が出ている。5月8日に福島の知らない人から電話があって
赤ちゃんの下痢が始まった、お父ちゃんも下痢が始まったと。
みんな2週間ぐらい放っておいたら治る。
次出てくるのがこわいんだ。それは来年の春ぐらいから、出れば出るから
体がだるくなる症状が出たら文句なしにお医者さんに行きなさいと言ってる。」

「人間として、放射能というものと戦わなくてはいけない。
相手がまだ弱いチョロチョロいたずらしている間に
免疫力を高めたり、運動をやって、正しいご飯を食べて、いわゆる新陳代謝
命を毎日作り変える仕事が順調にそのままいくように努めれば、
ちょっとした放射線に負けないでいける。
私は経験上、被爆者に教えた。先生に診てもらってこんなに元気になりましたってのを
いっぱい知ってますから、自信を持ってます。絶望じゃない。」




京都大学大学院/高橋千太郎教授(放射線管理学)

Q:ヨウ素131は生物学的半減期が数日なのに、どうしてチェルノブイリの子供が?

A:チェルノブイリの子供さんは、放出された量が多かったのと
お子さんが甲状腺癌に対して感受性が高いということで、ヨウ素が甲状腺癌の原因。

Q:一度に浴びた場合と少しずつ浴びた場合について学者の意見が違うが
先生の考えは?

A:何年間浴びたかではなくて、どのくらいの量かで決まる。
一度に浴びた場合と、ちょっとずつ浴びた場合、長く掛かって浴びたのとでは
2倍短期間で浴びたほうが影響が大きい。
逆に少しずつ浴びた場合は、その半分くらいの影響がある。

Q:何が安全かハッキリしていないが?

A:世界的にも認められているのは、一年間で1ミリシーベルトです。

・ホールボディーカウンターについて
すべての放射線が測定できるわけではない。
なぜなら、プルトニウムなどは主に原因となるのは、α線ですが
α線というのは、なかなか体の外に出てきませんから測定するのは難しい。
計れるのは、主にγ線とX線ということですが、
実際に悪さをする、癌を作るのはβ線
そういう核種はγ線もいっしよに出すので、出てくるγ線を測定すれば
大体どれぐらい甲状腺癌になるか分かる。





























独立行政法人 放射線医学総合研究所/白石久二雄(元内部被ばく評価室長/農学博士)


根菜類  洗って皮を剥き、くぼみ(放射性物質が溜まってる)の部分も丁寧に取り除く

葉物野菜 水洗いで3割、茹でると6割以上除去

魚    頭、内臓、しっぽ、ひれを取る。血合いの部分をよく洗って
塩水や酢につけると8~9割取れるが、そのまま焼くと、  
中に溜まってる放射性物質を封じ込めるということになるので煮て、汁は捨てる

昆布の中にアルギン酸という物質があって、
これがストロンチウムと結合しやすくて、一緒になって排出される。
りんごはペクチンというものが含まれていて、金属と結合されやすい。
ストレスを感じないようにして、バランスのいい食事を心がけることが重要。
心配するということは免疫力を低下させるから
日頃から、偏りのない食事を摂ることによって免疫力がアップすると。
免疫力がアップすれば、人間が持っている自然の機能が働く。
体の抵抗力をつけることが重要だと思う。」

以上



菅谷氏みたいな人が市長やとええなあ。羨ましいにゃ♪
肥田氏や白石氏が言うように、免疫力アップは、内部被曝に限らず、病気とか、癌とかには
大事なことやて聞いてきたけど、これって難しい現状やと思う。
昆布がええ、りんごがええ、カルシウムがええとか、食事のバランス言うても、
汚染されてない食材をどないして手に入れられるか?
産地誤魔化し作戦、風評被害濡れ衣作戦、基準値アップ作戦してるのに!
心配せんと、ストレスためん生活いうのも簡単にはいかんわ。
福島原発事故前からでも、普段なんやかんやでストレスたまるっちゅうのに
さらにストレスやん!
アホ管とかフランケンがテレビに出るだけでも、ストレス急上昇やん!(`エ´)ピャー
おまけに増税言うてるし、こんな日本で平常心保てるわけないわ!

っと、マイナス思考のうちが申しております( ^ω^ )
とにかく、正確な数値を出してくれっちゅうねん!
福島以外の産地も含めて、すべての食材の測定値を公表せえ
出荷したいなら、好きなように出荷したらええ。
ただし、その数値で、うちらが判断するから!
いちいち、基準値以下とか、何やらより何倍低いから安心とか、よけいなコメントはいらん
数値見て、自分で買うかどうか判断するから、その数値の評価はせんでええ

ちゅうて吠えてたら、免疫力が下がるっちゅうこっちゃな(;・∀・)
うちは多分これからも、吠え続けるけど、
皆さんは免疫力アップのために、のほほ~ん♪としてにゃ∧_∧

2011-06-27

【福島原発】風評被害の回避策のために子供たちが犠牲?


これ、5月2日の放送らしいんやけど、全然知らんかった!
なんでもっとメディアは大々的に言わんの?
大問題やん!・・・って、知らんのんうちだけか?(;・∀・)
削除されてないと思うけど、聞けんかったら↓

TBSラジオ/武田一顯記者に国会にてインタビュー

DJ:福島県の被曝ということが、色んな形でそこに住んでいた方々、
しょいこんでいるわけなんですけれども、
子供たちも含めて、どういう道を探っているんですかね?

記者:先週は、国会の予算委員会の予算審議の最中に、東大の小佐古参与が抗議して、
辞任するということがありまし た。
これは、20ミリシーベルトというのでは高すぎるという話なわけですが、
今色んな話が出てますけども、これについて政府関係者の一人は、
20ミリシーベルトの基準を高くしてくれというふうに要望したのは、
実は地元なんだと。つまり、基準を低くして、仮に5ミリとか10ミリにすれば、
小佐古さんは納得するかもしれませんが、そうすると福島市内の学校では
もうこれ以上のところが出ている学校がありますから、
放射能汚染されてるってことになるわけですね。
そうすると全体にまた風評被害が広がる可能性があるわけです。
ところが基準を高くもっていけば、20ミリシーベルトまで政府が大丈夫だと言ってるから
私たち地元は大丈夫なんですと言えるわけです。
したがって今回の場合は、地元の声をある程度優先して、20ミリ高く設定したらば
小佐古さんが抗議する、あるいは国会では子供たちは大丈夫なのかと言って、
批判されるわけです。
したがって地元の声を聞けば、中央、国会等で批判されますし、
政府の、学者の意見を優先すれば、今度は地元で怒られるというふうに、
政府としては、菅総理自身は、板挟みの状態がずっと続いています。

以上

ちゅうことは、佐藤知事は、SPEEDIの情報も知ってて、住民に知らせへんかったってことか!
5月3日に、NHKの『ニュースウォッチ9』で、SPEEDIについてやってた。
これ、リアルで見ててんけど、佐藤知事のコメントが、やっぱしヾ(@¬_¬@)ノあやしい

ってことで動画見つけた!↓

これ、飯舘村の菅野村長さんは、ハッキリと届かんかったて言うてるし
今までの報道見てても、人柄は良さそうでウソはないと思うけど、

佐藤知事は、「連絡がなかった」言うてる!
ほんで、「科学的な根拠は示されなかった」とも!
これって、FAXなりなんか届いてたけど、科学的根拠ないから、住民には言いませんでした!
ちゅうてるんちゃうん?
連絡て、電話のことか?
今、FAX送ってんけど、届いてまっか~?ちゅう電話連絡のことか?(;・∀・)
それとも、科学的根拠示してくれ~って連絡したけど、スルーされて連絡なかったとか?

まぁ、武田記者の政府関係者っちゅうのも名指しちゃうし、
NHKのコメは妄想やし
事実は分からん!けど、いずれは色んな事実が公になるんやろな!
ハトの「人間、ウソをついてはいけません!」やな。お前が言うなって感じやけど( ^ω^ )

腐葉土から放射線(´・д・`) ヤダ

市販の腐葉土から高い放射線

これ見たら、腐葉土だけやなさそうやな。
こういうのは、どこらへんの地域だけとかあるんかな。
栃木産のを埼玉で販売してるっちゅうのは、関東圏だけなんかな?
ちょっと関西も調べたほうが良さそうやな。

ちゅうか、こういうの何も知らんと買うて、家庭菜園とかするんか・・・
元々、どんぐらいやったんかなぁ~
自然放射線とか含んでるかもやしな~

東北産が三重県産か~

東北の漁業を徹底支援 三重水産協、中古漁船提供など(中日新聞)

三重県の漁業関係団体でつくる三重水産協議会は19日、東北地方の漁業復興支援のため、
使われていない中古漁船を改修して被災地に寄贈すると発表した。
流通関連企業と協力して水揚げした魚介類をすべて買い上げ、
被災地の漁業者の収入も確保する。同協議会によると、漁船提供から魚の買い取りまで
一括支援する取り組みは全国初という。
東北地方沿岸部は漁業が盛んだが、大震災の津波で多くの漁船が流され、
加工施設や漁港も被害を受けた。特に宮城、岩手両県の漁業は壊滅的という。
三重県は、カキ養殖の種ガキを宮城県から仕入れるなど関わりが深いことから、
今回の支援を決めた。
計画では、三重県内の漁船1万4千隻のうち、廃業などで不要になった7千隻の所有者に
無償提供を呼び掛け。1隻数十万円をかけてエンジンを載せ替えたり、
船体を塗り直したりして数百隻を目標に被災地に届ける。捕った魚介類は賛同する企業が
少量でも規格外でもすべて買い上げ、流通ルートにのせるという。
早ければ数日中にも1~2トン級の小型漁船8隻を宮城県石巻市に届ける。
三重水産協議会代表の永富洋一・三重県漁連会長は
「一日も早く漁を再開できるよう最大限の支援をしていく」と話した。


三重県、何考えとんねん!
買い取って、ちゃんと測定するんか?
魚のままちゅうより、カマボコとか練りもんにするつもりか?
これやと、東北どころか、三重県産とも書く必要ないからか!
東北の支援が、消費者に汚染物を食わせるってことなんか考えんのかな?

いわき市小名浜港の水揚げは諦めたらしい。
ほんま、気の毒やけど諦めるしかないやろ。
東電と国に買い取ってもろたらええねん!

福島産のカツオが清水産になる?

青森・六ヶ所村「核施設」に活断層と東京湾に流れ込む放射能汚染水(2)

今年のカツオは豊漁らしい。
で、銚子から福島沖で捕れたカツオを銚子港で水揚げするのではなく、
わざわざ清水港で水揚げする連中が居るらしい。
魚は水揚げした港が産地になるから、清水産になるらしい。

(´ι _`  ) あっそ
どーせ、買わんから好きにすれば~やな。
日本海産は安全らしいし、四国とか九州の魚しか買わんし!
それにしても、魚て、どんだけの範囲を泳ぐんやろか?
さかなクン、おせーて♪
小魚は、遠くは行かんような気ぃするけど、食物連鎖があるしなぁ・・
日本一周とかするんやろか?(;・∀・)
誰か魚に目印つけて実験してくれたりしてないんかな?
日本の魚はアカンちゅうても、中国産なんか食う気にならんしな!
輸入もんで出てるのんって、タイとか、韓国かな?
生協は韓国産の魚が多いな!
まぁ、韓国も(-ω-#)y-~~~~ごにょごにょ

あっ、これはデマかどうか、真相は分らんけど
皇居が奈良へ移設らしい?
実際、そういうことになったら、関東人引っ越し増えそうやな!
Welcome♪やけど、大阪人は嫌われてるしな( ^ω^ )

2011年6月25日放送/たかじんのNOマネー

今日は、何回『風評被害』ちゅう言葉が出てきたことか!
風評被害とは
安全なものについて人々が疑心暗鬼となり、
その連鎖によって生ずる経済的被害

って番組の冒頭で言うてたけど、安全ちゃうのもあるし!
そやから、正しくは、
「安全ちゃうのに、安全やて言うから、安全なもんまで被害を被る」
ちゅうのが正解ちゃうん?

福島県近隣も風評被害拡大で、基準値以下のもんまで敬遠されてる言うてたけど、
その基準が曖昧なんも原因やん。

なんか、たかじんのわりには、こういう類の話題になると
本音を言うてへんのか、本気で思てるんか、なんか気にして言えんのか
どーも変や!

それにしても、遠藤保雄てケンカごしの喋りやな!
なんか岸さんに、「基準値自体が信頼できないという印象を与えたら風評被害になる」とか
一人でブチキレてたけど、
別にそういう印象を与えられたわけちゃうし!
事実、信頼できん基準値やん!
事故後に基準値が作られたて言うてたけど、確かに基準値はなかったけど
例えば飲料水は、WHOの基準、10Bq/Lを守ってたのに、事故後に、200とか300に上げてるやん!

それと、「風評被害に対して、日本国民がどう冷静にこの事態を改善していくかのプロセスを
世界が見てる」とか言うてたけど
消費者は冷静に判断してるし!
チェルノブイリの時に370Bq超えたら輸入禁止にしてたのに、
なんで日本の基準値がそれより高いねん!
そうやって上げるから、国民に信用されれへんし、世界からも拒否されるねん!
国民も世界も冷静に判断してるっちゅうねん!
ニューヨークタイムズも批判してるぐらい日本は、ずさんなことしてるんやん!
この事態を改善したいんなら、世界の基準に合わせるべきやろ!

ボヤキはこれぐらいで許したろ!(;・∀・)

武田先生に、うわさのホントかウソの判定コーナー?

Q:放射性物質に甲状腺が蓄積されるのを防ぐ海藻類が有効か?
A:ホント
ヨウ素には、放射性ヨウ素と海藻類のヨウ素の2種類あって、2~3日に一度は食べて、
海藻のヨウ素で満たしておけば、放射性ヨウ素が蓄積されにくい。

Q:ヒマワリで放射性物質を除去できるか?
A:ウソ
ヒマワリがセシウムを吸収するのは確かやけど、
今は、放射性物質は土の表面にあるから、根っこから吸ってくれない可能性がある。

Q:水を入れたペットボトルで放射線を50%カットできる?
A:ホント
ペットボトルに当たると「光の散乱」をする
実際、橘小学校が窓側の1メートルのところに置いた結果、0.31から0.12μSv/h に減った。

Q:アフリカで放射性物質を処理する細菌がある?
A:ウソ
ウランを好む最近らしい。福島原発から放出されたのは、セシウム、ストロンチウム、ヨウ素で
ウランは殆ど出てないから、そんなの無駄。

Q:日本中の原発を止めてもほかの発電でまかなえる?
A:ホント
原子力は、元々日本の電力の20%ぐらいしか供給してなかったが
今17ぐらいに下がってる。自家発電所が5%ぐらい。あと10%は、石炭発電所でいい。

個人的な意見です・・・って、わざわざテロップ出してたけど
武田先生曰く
『電気消したりね、クーラー消したり、憂鬱だから、じゃんじゃん使って
石炭火力を使って、給料も上げる。楽しい生活をすることが大切。』

このコメントに対して、たかじんは「ほんまでっか」扱いして笑ろてたけど、
最近のたかじん、どーも変!
歳くったか?守りの体勢?(;・∀・)

武田先生の言うとおりやと思う。
電気消してたら、陰気くさい!節電もほどほどにせえっちゅうねん!

それにしても、ペットボトルは(*^ー゜)b グッジョブ!!
うちも並べよかにゃ~( ^ω^ )
それに、水は飲料水としては無理でも、色々用途があるから防災にもなるし♪

ちなみに、橘小学校の体育の先生の発案らしい!理科の先生やないんやなぁ~(;・∀・)

2011-06-26

6月23日 もんじゅは事故が起きれば福島の比ではない 小出裕章(京大原子炉実験所助教)

2011年6月23日(木)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に小出裕章氏が出演

DJ:リスナー(L)の方からたくさん質問が来ているので、よろしくお願いします。

L1:私の実家は、福島県郡山市内の中で、最も放射線量の高い場所にあります。
子供の頃に、よく遊んだ近所の大きな公園は、現在立ち入り禁止となっています。
家族の者がガイガーカウンターを借りて、周辺を測定したところ、
近所の公園からは4.7マイクロシーベルト、家の庭の芝生部分から、5.4マイクロシーベルト、
家の門から庭の横を通って、玄関までのスロープの部分からは、2.7マイクロシーベルトという
結果が得られたようです。場所によってばらつきがあるようですが、芝生の値がかなり高いため、
刈ることもできずに、雑草がどんどん伸びてきているようです。
これはどのように対処したらいいんでしょうか?触れずにそのままにしておくのがいいのか?
芝生に触れないように、刈るのが良いのか教えてください。

小出:難しいですね。
普通の日本という環境でいうと、いわゆる空間のγ線量は一時間当たり0.05ぐらいが普通です。
ですから、ほぼ100倍近いことになっているわけで、福島原発の事故で飛んできた放射能が
降り積もっているわけですね。それは、もしそこで子供さんが居て、
子供さんが遊ぶとかいう場所であるなら、私は勿論、芝生は刈らなければいけないと思うし、
むしろ芝生は全部剥ぎ取ったほうが良いと思います。
そうではないなら、もしお年寄りだけなら、諦めてそのまま過ごすという選択もあると思います。

DJ:除去しようと思うなら、もう芝生を剥ぎ取ってという形で?

小出:はい、子供さんが居るならば、必ず剥ぎ取ってほしいと私は思います。

L2:20日の放送で、福島の土壌汚染を5センチ引っぺがせと仰っていましたが、
とても重要なことだと思います。本当ならば、福島の人を全員避難させたいとも仰っていましたが、
土の除染で、どれだけ大丈夫なんでしょうか?
放射能が降り続けるところで、どうしたらいいんでしょうか?

小出:まず、今のご質問の中に「大丈夫」という言葉がありましたけれど、
被曝に関しては、大丈夫という言葉を使ってはいけません。安全だとか、安心だとか、
大丈夫だとか、そういう言葉は、絶対に使わないように注意をしてほしいと思います。
どんな被曝でも必ず危険はあります。
ですから、どこまで受け入れざるを得ないかという、それだけの判断です。
私は、とにかく子供が遊ぶような場所は、表土を剥ぎ取ってほしいと言ってるわけで、
それを剥ぎ取ると、多分被曝の量は10分の1に減ると思います。
ですから、子供が何時間か、泥んこまみれになって過ごすという場所は、
多分5センチ剥ぎ取れば、10分の1になると思います。
今、汚れているのは3月の中頃に、大量に福島の原子力発電所から飛んできた放射能が
降り積もった結果です。これからまた大量の放射性物質が大気中に放出されるという
事態になるかどうかというのは、私にはよく分かりません。
なってしまえば、また表土が汚染されるわけですから、
また剥ぎ取らなければいけなくなるかもしれません。
でも、今のところは3月の半ば頃に比べると、
空気中からたくさん降り積もるということは、なくなっていますので、
まずは剥ぎ取ってほしいというふうに、私は願っています。

DJ:次の質問は、ドイツからです。

L3:元原子力企業上級副社長のアーノルドガンダーセンという人が
「今も福島原発の露出された原子炉と炉心からは、何ミクロンものセシウム、ストロンチウム、
プルトニウム同位体などのホットパーティクル、放射性物質の微粒子が放出され続けているのだ。
科学者たちは、日本の色々なところで、そして東京でさえもホットパーティクルを検出している。
ホットパーティクルは、車のエンジン、エアーフィルターにくっついている
福島や東京などでは、放射能汚染されたエアーフィルターなんていうのは、ごく当たり前のことで、
遠いところでは、アメリカのシアトルでも、放射能汚染エアーフィルターが見つかっている」と
言っているが、私たちは、このことをどう理解したらよろしいんでしょうか?

小出:福島の原子力発電所は、壊れてしまって大変高温になった状態で、
たくさんの色々な種類の放射性核種が空気中に出てきました。
それは殆どがものすごい細かい微粒子になって、空気中に飛び出してきて、それが風に乗って、
あちこちに汚染を広げているのですね。細かい微粒子のことを私たちは、ホットパーティクルと
呼んでいて、もしそれを呼吸で取り込んでしまうようなことになると、
例えば肺なら肺の吸い込んだ粒子がくっついたところに、局所的な大量の被曝を与えるという、
そういうことになりかねないということで、昔からこのことを危惧されています。
特にプルトニウムというものは、α線という放射線を出すんですけれども、
そのプルトニウムがくっついた組織、近傍だけを大量に被曝をさせますので、
影響が大きいという推定もあります。
だから注意をしなければいけないし、特にα線を出すようなものについては、
どれだけあるかをしっかりと調べておく必要があると思います。
ただ、今現在のところでいえば、プルトニウムの被曝よりは、やはり事故が起きた直後はヨウ素、
現在はセシウム、そしてこれからのことでいうならば、セシウムとストロンチウムという核種の
被曝が中心になるだろうと思っています。
距離の離れた原子力発電所の近傍は、またプルトニウムが
問題になる場所があるかもしれませんけれども、遠く離れた場所というところで言うならば
やはり、セシウムとストロンチウムに注意をするというのが一番良いと思います。

L4:私は奈良に住んでいるんですが、周りには原発に無関心の人が多い気がします。
特に私の母は、70歳を超えているんですが、日本で起こっているこの大変な出来事を
全く人ごとのように暮らしております。先日も私が「関西にも放射性物質が降り注いでいる」と
言ったら、母は「家の中ではいいけど、それを外で言うな」と言われる始末です。
私の頭が変になったと思われています。
そこで小出先生に質問ですが、ここ関西にも微量であるにせよ、放射性物質は飛んできていると
思うんですが、その認識は間違っているんでしょうか?

小出:合っています。勿論、関西だけではありません。
九州だって沖縄だって、もっと言うなら米国だって、ヨーロッパだって、
もう全部の地球に福島原子力発電所からの放射能が広がっていってしまっています。
ただし、降り注いでいる量というのが、福島の原子力発電所周辺は、ものすごい濃密であるし、
関西に飛んできている量は、それに比べれば随分薄まっているということなのですね。
勿論ちゃんと注意をしなければいけませんけれども、注意をするときに、自分の身が心配なのか、
あるいは奈良の子供たちが心配なのか、あるいはもっと言うなら福島の子供たちが心配なのかと、
きちんと何が一番大切なことなのかということを考えてほしいと思います。

L5:もんじゅの落下装置が23日にも引き抜きという報道が出ましたが、
引き抜き作業は、果たしてうまくいくんでしょうか?
また、もし作業が失敗した場合、爆発する危険性はあるんでしょうか?大変心配です。

小出:私も心配です。
もんじゅという原子炉は、大変特殊な原子炉で、福島原子力発電所を含めて、
殆どすべての原子炉は、炉心という部分を水で冷やすことができるのですが、
もんじゅは、高速増殖炉という名前の原子炉ですけれども、
それは原子炉を冷やすために、水を使えないという宿命を持っていまして、
炉心を冷やすためにナトリウムという物質を使っています。
その物質は、大変爆発的な活性が高くて、空気に触れると火事になりますし、
水に触れると爆発するという物質なのです。
それで原子炉を冷やそうとしたわけですけれども、冷やすためのナトリウムがある場所に、
燃料を交換するための中継装置というのを元々使うのですが、
それを落としてしまったのですね。それを引き出そうとするわけですけれども、
空気中に引き出せば、ナトリウムが火事を起こしますので、引き出す場所全体を覆うような
特別な部屋を作らなければいけないし、中継装置全体を引き出そうと思うと、
重量が多分10トン近くなると思いますので、かなり力のあるクレーンじゃないと、
それを引き出すこともできないということで、
本当にそういう作業を全く空気に触れないまま、できるのだろうかということは、とっても難しいし、
勿論配慮をしながらやるのでしょうけれども、万一空気に触れてしまえば、それで火事になる。
火事になったときに、福島の場合には燃料が溶けそうだというので、
水をジャージャーとかけることができたわけですけれども、
もんじゅの場合は、水をかけることすらできないのですね。
だから、殆ど手をこまねいて見るしかないということになりますので、
大規模の火災に発展するという可能性はあると思います。
なんとかそうならないように願っています。

DJ:福島よりさらに難しいような状況になってしまう可能性もあるということですか?

小出:そうです。もし事故が起きれば、福島の比ではありません。

近藤:95年には、ナトリウム漏れ事故がありましたけれども、
そういう意味では潜在的な危険性というのは、本当に他の原子炉とは比較にならないと?

小出:そうです。とてつもなく扱いにくい原子炉です。

以上

もんじゅは、無事に作業が終了したようで安心したけど、とりあえずってことやよな。
武田先生も日本で一番危険や言うてたし。

注意するときに誰を心配するか・・か。
そら家族やろ。自分は後回しやわな。
福島の子供たち・・これは心配してもどうしようもない。
以前、要望書に投じたことはあるけど、せいぜいできることはそれぐらい。
もう政府なんかアテにせんと、さっさと避難して!と思たところで、
その子供たちの親御さんが決めることであって、他人が強制できるわけもなく
アンタらには分らんわ!って言われるのがオチやと思う。

色々事情があるやろう。けど、その事情が一番大切か?と思うねんな。
これ、放射性物質が見えたらどうやろ?
例えば黄砂なんか、肉眼で見えるから、きれいに拭き取るし
窓開けたり、洗濯もん干したりとかはすることないけど
放射性物質も見えたら?しかも、それに数値が表示されてたとしたら?
たら~の話しかできんけど、
もし見えたら、仕事が・・学校が・・お金が・・って、いっぱい事情があっても、
とりあえず逃げると思う。

見えへんことが、一番の原因やと思う。
野菜でも魚でもそう。見えたら、食べへんやろ?
ちょっとでも、カビ生えてたら食べへんやん。見えへんから、かわいそう!で買えるんやと思う。
カビと一緒にするな!と思うかもしれんけど、要は見えへんからって言いたいだけ。
見えたら、政府も隠蔽でけへんし。
見えたら、L4のお母さんみたいな発言もないやろうし
見えたら、頑張って気をつけてるお母さんが白い目で見られることもない。

そやから、イメージするしかない。
見えへんもんを見えてるように。
例え、そこになくても、あるかのようにイメージして対処するしかない。
そこになかったらないで、あ~無駄やったか・・と思うだけのことやし。
できればガイガーで、大事な家族の行動範囲を測定して、各家でどこまで受け入れるか
相談したらええと思う。
色々事情、誰でもある。けど、覚悟決めて、対処しながらそこで踏ん張るか
さっさと避難するか、どうすることもできんと、モヤモヤ迷てるとしたら
見えたら?もしも見えたらどうするか?ていう角度に切替えて、考えてみたらどうかなと思う。

明日は我が身。うちならどうするか?もう答えは決まってる。

2011-06-24

武田邦彦氏  講演会 「すべての原発は地震で壊れる」

書き起こし、めちゃ長文(;・∀・)
何度か聞いたことある内容もあるし、初耳のもあるのと、質問コーナーがある。
〓部分は、聞き取れず。
読むのん(´Α`)ウゼーヨの人は、ニコ動へ
その時間もない人は、色文字の前後ぐらい読んだら、大体のことは分かるかも☆

2011年6月11日(土)19:00開演  新宿・紀伊國屋ホール
【新宿セミナー@Kinokuniya】『原発大崩壊!』刊行記念
武田邦彦氏 講演会 「すべての原発は地震で壊れる」

私は若い頃は、日本にはエネルギーがないから、原子力をやって、
少しでも日本の人が豊かになったらと、若気の至りでそう考えました。
15年か20年くらい、私は物理が専攻で、ほかの仕事もやりましたけど、
原子力の仕事に随分力を注いで参りました。
そのあと、研究自体は40代で終えたんですが、その後色んなそういう関係があって
原子力安全委員会の仕事をしたり、若干、国の仕事をしたりしてきましたけど、
私自身も、まさかという感じもありますし、
また2006年に新しい地震指針、こういう経過については、
今度、この講演会をやるきっかけになりましたベストセラーズ社の
『原発大崩壊!』という本に詳しく、その経過を載せたんですが、
簡単に言えば2006年の地震指針の委員会、そのときちょうど私が委員で
そこに驚くべき地震指針が出てきたわけです。
「もしも電力会社が想定する範囲を超えた場合に、原子力発電所が壊れて、
そして大量の放射線が出て、付近住民が著しく被曝するということを
認めておかなければならない」
ということが明記された地震指針が通ったわけですね。

日本では、原子力基本法が民主・自主・公開という三原則を基にしておりますので
その委員会も全部公開で、実は横にNHKとか朝日新聞とか、殆どいつも来てるんです。
ここでマスコミ批判をするつもりはないんですが、
実は、その指針は13回くらいの審議を経て可決したんですね。
私は自分のことを全然威張るつもりもないですし、
深く反省しておるんですが、反対は私一人で衆寡適せずに、通ってしまったんですね。
私のそのときの感情は、自分がやってきた原子力とはこういうものだったのかと、
事故が起こったら、大量に放射線が漏れて、付近住民が著しく被曝する。
勿論それだけではなく、長い間土地を失いますし、また遠くの人も随分ご心配になると、
そういうものを自分がやろうとしてたのかということで、
それ以来、原子力推進していた立場から、批判派の立場に変わったんです。

その後二年くらい経って、ある本を出しまして、
原子力発電所は地震で倒れるということを書いた。
その編集者から言わせますと、「今度の福島原発と全く同じことが書いてある」と
「先生、予言、すごい当たりましたね」と。
これ、予言でも何でもなくて、技術の世界というのは
地震に弱い原子力発電所を作れば、地震で倒れても、別に不思議じゃない。
逆に倒れてもらわなきゃいけない。つまり技術というのは、そういうもので、
言ったんですね。地震で倒れるというものを作れば、仕方がないわけですね。

その後2007年に、柏崎刈羽原発が3億ベクレルの放射性漏れを起こして 
これは震度6ですね。
それから次が福島原発の震度6で、壊れました。
マグニチュード9とか、津波が5.7メートルとか、色々違うことを言ってますけど、
勿論それは多少問題はあるんですが、
それは今になって、まだ誤魔化そうとしてるのかというふうに言いたいぐらいのもんで、
震度6で、大体震度5くらいで設計されてますので、仕方ないんですけど
原子炉自体は、震度6とか7で設計されていても、電源系だとか、配管だとか
計測系とか、そういうもの全部ひっくるめた原子力施設は
大変に地震とか津波とか、天然災害に弱いというのが現実であります。

仙台の女川原発が、震度6でやはり壊れて、これもたまたま設計者が慎重で
津波の設計は9メートルだったんですけれども、ちょっと低いなと。
いくらなんでも仙台にある原発で、津波9メートルでやれるはずがない
ということで、15メートルに上げて、事なきを得たと。
それから青森の東通原発は、今度余震が4月にありまして、震度4で全電源を失うと。
付近住民の停電と共に、原子力発電所の電源が全部落ちると、
こういうようなことになったわけです。
これはある意味では、必然的ではあったんです。

今日来られた方は、相当よくご存じの方だと思いますので、
差し支えないと思いますけど、厳しく言いますと、
こういう原発は我々の意志、日本国民の意思で動かしていたわけなんですね。
決して誰か独裁者が勝手にやったわけじゃなく、
我々のような、私も下っ端の審議委員になりますが、
首相から辞令をもらって、委員会をやって、横に報道機関が来てて、
そして私たちの委員会が通って、その上に閣議が通って、
そして地震指針が決まったわけですね。
ですから、ある意味では、民主主義における国民の合意でありました。
国民の合意で、震度6の地震で、原子力発電所が倒れて
今度の福島原発みたいになるということを
日本国民が認めたわけでありますから、我々は文句言う筋合いではないと
それはここに来られた方は、冗談じゃないよと、
審議委員がしっかりしないからだと、勿論そうなんですが、ある意味ではそうだったと。
そこのところを私たちは、今後どういうふうに考えるかが
非常に重要じゃないかと思います。
最も重要だった間違いは、原子力発電所は必要だから、原子力発電所は安全である
という、そういうある意味での考えがあったんですね。
勿論、原子力発電所は必要かもしれません。

例えば、東京からニューヨークに行くのに飛行機が必要かもしれません。
しかし、飛行機が必要だということと
飛行機が墜落するかどうかということは、勿論全然別の事象でありまして、
原子力発電所が必要であるということと、原子力発電所は安全であるということを
二つ分けて、我々が考えることができなかったということですね。
大きな問題点として浮かび上がるわけであります。
今でもそうなんですね、実は。

私は2006年の地震指針で批判派に変わりまして、ちょっとだけど迷いがありました。
もしかしたらできるんじゃないかと、つまらない気持ちがあったんですが、
今度のことを経て、私は全部止めたほうがいいというふうに言ってるわけです。
なぜかと言いますと、これだけ不誠実な政府なり、原子力関係者の中で
私は原子力のような巨大な施設を動かすことはできないと思うんですね。
これは世の中で、比較的、どの仕事も重要でありますが、特に人の命とか
そういうものを扱う人、例えばお医者さん。
やはり人よりか高い倫理観とか、誠実さとか、そういうものが要求されるわけですね。
例えば外科のお医者さんですと、手術したと、5時になって定時だから帰ると、
そういうわけにはいかないですね。
夜中に何回も回診しなきゃなんない人も出てくるし、
そういう中で、人の命を守っていくという、やっぱりある精神的な状態が必要。
それはもう全く感じられませんでした。

今度出てきた、今でもそうですが、重要な職に就いておられる東大の教授を初め
僕の5~6年下の後輩で、人柄もよく知ってますが、
今度こういう事故が起こりまして、私はこういうことを普通言わないんですけど、
まさかあんなに嘘をつくとは夢にも思ってなかったですね。
やっぱり原子力を志した者として、今度の事実を目の前にしたら
やっぱり原子力は間違っていたんだと思わざるを得ないですね。
技術者とか科学者というものは、事実に謙虚じゃなくちゃいけないわけで、

日本には55基ぐらいの原子力発電所があるので、
55機ぐらいの飛行機があると思ってもらったらいいわけですね。
これを我々は設計して、お客さんを乗せて、自信を持って飛ばしたと、
しかしそのうち4機が同じ原因で墜落したと、
そしたら残りの51機をそのまま飛ばせるかと言ったら、飛ばせないですね。

やっぱりこれは、我々がどこが間違ってたのかと考えて、再スタートしなきゃなんない。
それを少なくとも我々は言わなきゃいけない。
我々技術者が頭を下げて、申し訳なかったと、こういうところに欠点があったと。
したがって原発を全部止めたいと。
しかし国民が、それじゃあ困ると、クーラー掛けたいと。
だからどうしても半分は残せと言うんであれば、
もう仕方ない、全力でやらざるを得ないですけども。
今はそういう事態じゃないかと私は思っているんですね。
勿論、原子力発電所が非常に、技術的に不十分だったということもあるんですけど、
それ以上に、色んな問題点がありました。

今もう見れば、非常に分かりますけど
普通、化学工場が爆発すると、付近の民家のガラスが割れると、
汚いものが飛んでくると、そしたらどうするかっていうんですよね。
そりゃその会社の人は、工場をすぐ沈下させるのはしょうがないとしても
菓子折かなんか持って、ガラスを入れ替えたり、人の家の庭に来て
申し訳なかったと、ちょっと私にかたづけさせてくださいと言って、
自分たちが散らした汚いものをかたづけるのが、当然ですよね。
なのに福島の所に全然来ないんですよ。
住民は非常に苦しんでいて、避難したり、
あるいは高い線量率の中で被曝をしたりしているのに、かたづけにも来ないんです。
かたづけにも来ないばかりか、
しょうがないから、市長さんが小学校の庭をかたづけて、
そこにものすごく高い放射線濃度の表層を取って、
あれ10倍の9マイクロシーベルトあるんですけど、
それを橘小学校で、山のように校庭の横にしたと。それも取りに来ないんですね。
市長さんが、東京電力さんから来たものだから、東京電力さんのほうに、
引き取ってくれと手紙を書いたが、返事も来ない。
そういう状態なんですね。
これは東京電力を非難するというよりか、そういう原子力発電所というものを
やっていながら、なぜそういうことも準備せずに
我々は原子力発電所を動かしていたんだろうか。

今でもそうですね。敦賀の原発のほうには、10何基の原子力発電所がある。
あれが震度6にみまわれたら、必ずどれかが壊れます。
そして風向きによっては、名古屋か京都か大阪が全滅しちゃうわけですね。
しかし、まだ動いているんですね。しかも何の準備もしていないんですね。
そういう状態であるということは、勿論民主党政権がいけないかもしれませんが、
もう少し深いところに、我々の社会の問題点があるんではないか。
例えば私が、「原子力発電所が危ないから、止めたほうが良いですよ」
と言うと、違う答えが返ってくるんですよ。
「じゃあ武田さん、日本の電気はどうなるんですか?」と。
私は「そんなこと言ってませんよ。原子力発電所が震度6以上の地震で倒れる可能性が高いので、
とりあえず止めたほうがいいんじゃないんですかっていう、安全の話をしてるんです。
あなたが言ってるのは、エネルギーが必要かとか、テレビが見れるかっていう話であって
私の言ったことに反論してください。」と。
私は「ここ10年間で、震度6が13回来ました。ということは、必ず来年も来るでしょう。
来年来方が悪くて、ちょうど能登半島か福井県沖に来たら、あそこの原発は駄目になるでしょう。
だから止めましょうと言ってるんだけど、
あなたが言う、じゃあ電気はどうするんですかという話と全く違うじゃないですか」
と言うわけですけども、あんな大きな事故が起こって、多くの人が心理的にも肉体的にも
苦しんでいるにもかかわらず、
まだそこまでなかなか議論がいかないんですね。

それから、私は最初化学工場に入りまして、コンビナートに入りました。
かつて日本のコンビナートが戦後できて、石油を使っていろんな製品を作る。
非常に危険なんですね。でっかいタンクがあって、どんどんパイプで流れてきて、
次々と工場で製品を作る。
私が会社に入ったときは、時々爆発が起こったり、火災が起こったりしておりました。
それで、だんだんそういうふうな経験を積んでから、コンビナートと住民の間に、
セパレートするベルト地帯の広い植え込みとか、高速道路なんかも作って、
向こうで爆発しても、こっちに来ないようになってる。
ところが私の勤めたところは、古いタイプで、
日本で一番とか二番のコンビナートだったもんですから、
住民とコンビナートが接してるんですね。
そういうこともあって、私が入社したときに、上司に受けた教育は
「君の近くで火災が起きたら、上司に絶対相談するな。まず第一に市営消防に連絡しろ」
と言われたんですね。
その工場は非常に大きな工場で、2600人くらい従業員がいて、
端から端まで歩くのに、30分ぐらい掛かるところでしたから、
当然、自衛消防隊というのがあって、訓練を受けた立派な自衛消防隊が3台あるんです。
その自衛消防隊にも電話しちゃ駄目だと言うんです。
まず第一に市営消防隊に電話しろ。119番に電話しろと。それから場内消防に電話しろ
それから上司に言えって、もう徹底的に言われました。
今から考えると、偉い会社だったなあと思って、非常に感心しちゃうんです。
また偉い上司だったなあと思って、その上司が言ったのは
「我が会社は、私企業であるけれども、我々は社員である前に市民だ」と言うんですね。
それを市民から許していただいて、危ない工場を運転している。
かくなる上は工場の中で火災が起こったら、まず第一に市民。
つまり市営消防に連絡する。
我々の役割は、自分たちの会社の収益を守ったり、恥をかくのを防いだり、
そういうことではなく、市民を守る。
だから、市民消防に最初に電話しろと言われた。
さらに偉いことには、ボヤが起きたと。自分が消せると思っても電話しろと言われた。
電話してから消せと。それで消えたとしてもいい。消防車が来たら、消えてましたでいい。

もしも、福島原発でこういう教育が行われていたら
3月11日、その日の午後の6時ぐらいには、おそらく誰かが電話してたと思うんです。
東電本社じゃなくて、福島県のどこかの消防に「今から爆発します」と連絡して、
「大体推定爆発時間は、翌日の3時です」と。
これは言っても仕方がないが、今後のために言ってる。
消防は直ちに準備をして、住民避難の体制を整え、あるいはできるかどうか分かりませんが
畑にビニールシートを掛けて、そして翌日の午後3時までに、総員退却を終わってるかもしれない。
何の被害も起こらない。誰も被曝しないと。そういう状態もあり得たかもしれませんね
これは我々が、原子力発電という巨大なものを使うための必要なことだったと思う。
それが私が若かった頃に勤めた化学工場に、そういう文化はあったんですよね。
それが引き継がれてなかった。

実は、私も原子力関係をやっていて、だんだん設計が緩くなってくるんですね。
誰も求められないんですよ。
今度のことで明るみに出ましたけど、魚の放射線の基準値がなかったんですね。
急遽、野菜と同じにしたんです。なぜなかったか?
魚の基準値なんか決めるなと。なぜか?
基準値を決めるってことは、事故が起こることを考えることだと
そんなことしたら国民が原子力発電所を反対するよと
だから事故が起こることを想定しちゃいけないというのは本当のことだったんです。
だから、今福島を除染したほうが一番いいんですけど。

ロシアでも5ミリシーベルト以上の所は、大量のバスを出して、 
全部住民を強制退去させ、一年間に1ミリシーベルト以上の所は、希望者は退去させる。
軍隊を出して、除染するということを何重にもやったわけです。 
当時のソ連がやったことを日本ができないのかなあと思って。
我々は今まで、ソ連というのは、人間の命を大切にしないところだとか、
中国の食材はインチキなんだと、農薬が入ってないって言ったって、入ってんだなんて
避難してたんですけど、この頃は全然恥ずかしくて、そういうことが言えなくなったわけです。
やっぱり我々は、原子力発電という巨大な技術をやるのは、ちょっと早かったなあと。
勿論、長い将来やるべきかもしれません。

私は思想家ではないので、科学者は、人間は空を飛ぶべきであるかどうか
という問いに、我々は答えないんですね。答えないのが本筋なんです。
空を飛ぶかどうかを決めるのは、社会が決める。
我々技術者は、墜落しない飛行機を作って、それをショーウィンドウに飾るだけだというのが、
一応科学の世界で、王道だと言われてる考え方なんですね。
科学者は必ずしも、正確に社会の希望を判断することはできない。
したがって、墜落する飛行機をショーウィンドウに飾ってはいけない。
墜落しなくなったら、その飛行機をショーウィンドウ飾る。
ショーウィンドウに墜落しない飛行機と携帯電話と新幹線と原子爆弾と並べるんですよ。
そしたら、社会のほうがそれを見て、これは買おうと。
これはやめようと、判断するのは社会なんだと
そこのところに、科学者があんまり介入すると、科学者というのは大体偏屈なもんですから、
世間は分かりませんから。だからあんまり過度に判断してはいけない。
その意味では、原子力発電所も原子力発電所自体が悪いかどうかについては、
私はまだよく分からない。もしかしたら、未来に分かるかもしれない。
しかし我々は、提供をし損ないましたね。
実はもっと安全の技術なり、考え方なり、通報の連絡の方法なり、そういうハード技術、
ソフト技術が全部整って、そしてこういうものですよと言うべきだった。
だけど、実際はそうではなかった。その点では随分僕も反省することあるんですが。
安全のように数字をいっぱい確かに誤魔化した

それから、危ないことが分かっているので、立地交付金を出した。
立地交付金と固定資産税だけで、地元に20年間で800億が落ちるんですね。
それは、地元の人に、あなたたち800億をもらったんだからって言うのは、少し汚い言い方で、
我々の技術が未熟であるということを十分知ってたので、
800億というお金で誤魔化したっていうことなんですよね。
ですから、全体的に見て、そういう意味ではとても大きな問題のある技術であったし、
それが今でも続いていると。やっぱり人間ですから、いったん800億の金をもらえば
その人たちが、そこから抜けにくいのは確かなんですよ。
ですから、現に福井県の人たちが、原発をやめると言っても生活はどうなるのかなと
思うのは、当然なんですね。
それは私に言わせてみれば大変に、計画側が狡猾な方法であって、
人間というのは、そういうものだから、最初は安全ですよと言って近づいて、
お金を出しますよと言って、やがてそれが10年続くと、
今度は、相手は原子力発電所がいやだと思っても抜けられないんだと
それを狙おうじゃないかというふうに、僕らがディスカッションしたわけじゃないんですけど、
そういうムードがあったことは事実であります。
それに対して、なかなか日本社会もしっかりと議論するということもなく結んでしまった。
こういうことは、浜岡原発とか、敦賀原発とか、伊方原発とか、ほかの原発のことを考えるには、
非常に重要なことでありますが、当面福島原発と、東京の生活という点では、
直接関係がないので、話を切り替えますと・・・

福島原発は、もう全然安全な原発なんです。
衆議院の証人会でも言ったんですが、日本の原発を危ない順番から並べると、
一番上は、もんじゅだと。二番目はその他の原発だと。
一番安全なのは、福島原発だと答えたんですが、もう力がないんですね。
一番最初に爆発したときに、殆どの燃料が吹き飛んでしまいまして、
その他の燃料は、核反応が止まっておりますので、新しい放射性物質は出てこないんですね。
つまり、例えば火鉢を起こしたと、炭が燃えてると、フーフーやれば新たに火が広がると。
今の福島原発の状態は、フーフーするのを全部やめて、
炭をバラバラにしたような状態なんですよ。
それが、3ヶ月前なんですね。ですから、今はもうどの炭も殆ど消えてる状態なんです。
福島原発が3月の末に爆発したのと比べたら、どんなに多く見ても、1000分の1には必ずなってる。
ですから、あれはもう1000分の1に縮小した発電所なんです。
原子力発電所が危ないのは、広島原爆に比べて、500倍とか1000倍とか
量が多いということです。
だから、広島では爆発が終わって、10年も経てば人が住めたんだけど、
チェルノブイリでは25年経っても、誰も住めないというような差が生じてるわけですが
それは爆発したときの量ですね。現在では既に1000分1ぐらいなってる可能性がある。
したがって今でも、3号機とか4号機のプールは多少危険なんですけど、
あれが変なことになっても、3月の1000分1ですから、
あんまりご心配にならないほうがいいんではないかと思います。
7月の中旬には、おそらくあそこに布が掛けられますね。
福島原発から直接放射線が来るわけじゃなくて、放射線というのは光と同じですから
私たちの肉眼で、福島原発が見えないときには、
福島原発からの放射線も我々に届かないわけです。
ですから、核爆発してるときは、別なんですけど、こういう場合は光と同じですね。
ところがフワフワと上がった放射線物質が、風に乗ってくるわけですね。
ものすごく運が良ければ、もしも無風状態が続いたら、そのまま落ちるんです
だから筒でも作っときゃいいんですよ。ドーンといって、しばらくしたらモヤモヤと・・・
ざまあみろと。事故を起こしたヤツが被曝する。
--会場、爆笑--
この人も人間だから、そんなこと言っちゃいけないんですけど。

ところが、上がったときに、雨が降ってきたり、風が吹いて来るもんですから
縞状の中に、点々と強いところが起きる。
これが原子力発電所が爆発したときに、放射線物質の分布になるんですね。
実際には、西北にいったやつが、山形の山にぶつかって、郡山市から下に降りて、
二本松。それから、郡山、白河の東、宇都宮の東を通って、松戸、柏、葛飾、
浅草、文京、新宿ときたんですね。
郡山市のほうが、原発と郡山市の間より、郡山のほうがうんと被曝した。
政府がまた悪いことを言ったんですよ。「原発から遠くに逃げろ」

今度、皆さんの中で、運悪く原発の近くに住んでいるときに、原発がボーンときたら、
遠くに逃げてはいけません。遠くに逃げるのが一番被曝するんです。
遠くに逃げると、運の悪い人だけが、長く被曝するんですよ。
風向きによって、逃げてもずっと後ろから追いかけてくる。
だから逃げても駄目なんです。また、逃げても逃げなくても来ない場合がある
原発が爆発したときの煙は、原発から遠ざかっていくんです。
こんなバカな逃げ方はないですよね。でも現実に起こったんです。
原発の西北のほうに風が流れてきたんで、風を考えないで、政府が「遠くに逃げろ」と
言ったから、遠くに逃げたんです。原発では、遠くに逃げるのが一番最悪なんですよね。
だから、最悪な逃げ方をしてしまったんで、本当に被曝じゃなかったら笑い話なんですけど、
被曝されてるから笑えないんだけど、
要するに逃げて避難所に入ったところのほうが、元居たところより、濃かっんです。
そこで初めて気がついて、横に行ったんですね。

僕は、今更人を非難してもしょうがないんですが、政府でそんなことみんな分かってるんですよ。
そりゃ専門家ですからね。チェルノブイリのことなんてみんな知ってるわけですから。
遠くじゃ駄目なんですよね。風向きなんですよ
だからあの頃、最初のブログで新燃岳が爆発したときの火山の写真を出して、
違うんだと、遠くに逃げたらいけないんだと。
遠くも80キロぐらい逃げればね、アメリカ軍が言って。
風向きが分かんなくても、80キロぐらい逃げれば、それも車で逃げればね
風よりか先に逃げなきゃいけないんですよね。
だから原発から20キロ圏とか、30キロ圏って、なんで言ったんだろうと、
後になって、聞いてみたいとは思うんですが、
「あのとき、どうしたの?絶対に駄目だって方法を国民に教えた」と。
なんでだったんだろうかと、ほとぼりが冷めたときに聞いてみたい思ってますけど。

それからもう一つ、今度の原発の問題点は、
私はブログで非常に慎重なことを言っている理由があって、実は今度原発から漏れた量が
この前訂正して発表されましたけど、72京ベクレル。ケイの上はガイなんですけど。
万があって、億があって、兆があって、京があって、垓がある。72京ベクレルというのは、
これはものすごい量なんです。72京ベクレルを1億2000万で割ると
一人当たりで60億ベクレルになるんですよね。
福島県民じゃなくて、日本国民一人当たりですよ。この値があるから問題なんですよ。
なぜ問題かというと、水道の基準は、今インチキして上げたりして10ベクレルですから、
ちょっと別にして、WHOの基準を使いましょうか。WHOの水道の基準は、1ベクレルです。
これはキログラム 水は大体一日に飲む水で600cc、洗濯全部使って2リットルですから、
大体人間は、1ベクレルくらい、一日当たり水で受けるわけですね。
それが60億倍なんですよ。だから66億日。何それって感じなんですね。
だって人間って、大体2万日ぐらいしか生きないですからね。

そういう点で言えば、日本人一人当たりにかぶさってきた放射線量というのは、
ものすごく大きいんです。これの10分の1ぐらい陸のほうに来たでしょうし、
被曝する人も1億人も居ないわけですが、そういうこともやめて大体概算。
だから、セシウムとかストロンチウムの半減期が30年。
30年掛ける3ぐらいは残るんですよね。そうしますと100年ですよね。
一人当たり60億ベクレルを背負うんですよ。
積極的に、日本の大地を除かない限りは、残るんですよね。
そうすると、第一に子供たちはこれからずっと長い間、日本に住むんだから、
まず子供たちに被曝させないような体制をとらなきゃいけないんです。
もし自分たちの手で除けるなら、もう除いといたほうがいい。
なぜかと言うと、なくならないんですからね。

テレビ朝日の朝の番組で、基準以内の野菜を生協がトラックに入れて運ぶと。
ほうれん草を運んでるように見えるけど、あれは放射性物質を運んでるわけです
ほうれん草を見なければ、放射性物質を運んでる。
今、福島から、せっせせっせと放射性物質を全国、人間の手で配ってるんですよ。

その量は、薄まっても駄目なんですよ。実は薄まってもいい量っていうのがあるんですね。
例えば柏崎刈羽原発が3億ベクレルの放射線物質が漏れたんですね。
すると、3億ベクレルなら、1億人で割るから一人3ベクレルじゃないですか。
3日で終わっちゃうって言うんですよ。
だから勿論、3億ベクレル漏れることも問題ではありますけど、考え方として全然違う。

やっぱりね、早く除いてほしいと思います。
それは、あらゆるところですね。東京でも勿論除いてくださいと言ってるんです。
公園の草木は取ってくださいと。
なぜかと言うと、とにかくこの72を減らしていかないことには、あらゆるところに出てくる
静岡のお茶にも出てきて、驚いてるけど当たり前ですね。
東京都の下水にも出てくる。その下水に出た量が計画的避難区域よりも多いと。
そりゃそうですよ。だって、そういうように降ったんですから、仕方がないですね。
これは勿論、東京電力が悪いかもしれないし、原子力の技術が悪いかもしれないけれど、
我々も合意してやってきたと。だからこの際、すべて忘れて・・・
すべて忘れなくても良いけど、前向きに行こうやというのが、私の考えですね。

そういうことで、我々に関係ある福島原発は全然心配しなくてもいいってことです。
爆発するかもしれませんが、大して飛んできませんから、マスク一日ぐらいして終わりと。
それから、飛び方が変わってきたということですね。3月はモヤモヤと来たと。
4月は道路上に落ちた。5月は道路上に落ちたやつが風とか雨で、片寄ってきた。
要するに、道路だったら端に流れるし、風が吹いたら吹き降りのところに行くというふうに、
点々バラバラになって、要するにミニホットスポット。
だから、4月にはブログで、赤ちゃんを手を引かないで抱っこしてくださいと書いた。 
最初は、抱っこでも手を引いても同じだったんですね。上から降ってくるわけだから。
だけど、4月には降り終わったので、道路ばっかりに放射線物質が。
それをお母さんが知らないで、赤ちゃんの手を引く。赤ちゃんがベターとなったりする。
それから、5月には公園に遊ばせに行ったり、そういうことしないでください。
玄関先をよく拭いてくださいと。どうしてかと言うと、片寄ってきたんですね。
6月になって、積もってるやつが風で飛んで拡散してきましたね。

地面と空気中との比率は、地面が1万で空気中が1なんです。
今は、空気中に対して、地面が1万倍なんです。
ですから、飛んできてないので、空気中は殆ど問題ないんです。
雨は全く関係ないんです。下に1万個あるわけですから、雨は心配いらないんです。
非常に雨を心配されている方が多いですが、床に1万円が落ちてるとすると、
上から1円が降ってくるんです。1円は1円だけど、下に1万円あったら、
そっちのほうを注意してくださいよと。要するに1万倍違うからね。
相当違うわけですよ。雨が降って気をつけなきゃいけないのは、上から降ってくる雨じゃなく
下ではじいてくる雨なんですよ。
だから、足が被曝が強くなるので、家に入る前に、靴を外で脱ぐとかしなきゃいけないんですね。

昔は、そうじゃくて、濡れたものが良くなかったんですね。
だから、そういうふうに変わっていきますから、変わっていくものに沿って守っていかなきゃ。
政府は、どうせアテになんないから、あれはいいと。
自分で守るということになると、今だったら公園とか濃いところをできれば調べて。
そうじゃないとこに行っただけで、3分の1とか5分の1になると思うんですよね。
それから、風が吹いたら勿論マスクですよね。下の埃が上がってくるんですからね。
昔は上から降ってくるやつにマスク、今は下から来るやつにマスク。

厳しくいえば、降った当時の放射線の塵は全部あるんです。
放射性物質というのは、煮ても焼いても同じなんですよね。
だからタチが悪いんですよ。
福島にあったやつが勝手に畑に移っちゃって、その畑で米を作る。
食べるために作るわけですけど、よーく見ると、そこの畑にある放射性物質を稲に吸わせて
その稲をどっかに行って、放射性物質を広げてる作業にも見える。

農水省が「畑にある土の放射性物質は、全部吸われません。10分の1ずつ吸われます。
だから大丈夫なんです」と言っている。
そうですか、それを10年間売り続けると、どうなるかって言うと、福島の土はきれいになる。
その分、そっくり同じ量が、売り先に行くわけです。移動するだけなんです。
だから、これは考えなきゃいけないと僕は思ってるんですね。
それを福島原発に返してあげなきゃ、それ以外にやりようがないっていうことですね。
ですから今の方法は、非常に問題であると思います。

政府の悪口を言ってもしょうがないんだけど、政府が何をやるべきかと言ったら、
本当は政府は、基準を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに上げるんじゃないんですよね。
国民が1ミリシーベルトを浴びないようにするための、防御の方法を積極的に国民に
流さなきゃなんないんですね。濃いところはあそこだから、近づいちゃいけないとか。
野菜は中国産を買いなさいとか。言っていいのか知らないけど・・(笑)
だってかつて、僕らは中国産の野菜を批判したわけですよ。
中国産は、農薬が入ってないとか書いてあるけど、あんなの嘘っぱちだと、きっと農薬が入ってる。
中国は「少しは入ってるかもしれませんが、健康に影響はないですよ」と言ってたじゃないですか。
それと同じことを日本政府が言ってるんですから。スーパーの生協とかね。
そんなのは、もうかつての、去年までの中国の「健康に影響はありません」
「どのくらいのベクレル入ってるんですか?」
「規制値が300ベクレルですから」
そのくらいだったらまだ良いけど、規制値は元々300ベクレルだったんですが、原発事故があって、
急に売れなくなるといけないと思ったから、健康を無視して2000ベクレルに増やしましたと。
元は規制値の3倍だけど、今は規制値の2分の1以下の900ベクレルですと。
こんなくだらないこと言ってるんですよ。
そんなの中国が言おうもんなら、僕らは「汚い中国だ」と言ったに相違ないんですよ。
だから、本当に変なことが行われてるわけですね。

そういうことで、防御方法をやっぱりきちっと示すということが非常に重要であるということが
分かりますね。そうは言っても、我々はちゃんと覚悟を決めて、
子供はとにかくかわいそうなんですよ。
勿論、子供は我々にとって大切であり、宝であることは、当然ですよ。
だけども、それに加えて、何しろ地をはってるわけですから、一番被曝しやすいんですよ。
感度が高い、背が低い、運動はする。運動するってことは、土を取ってしまうってことですからね。
さらに子供って、変な汚いところが好きなんですよ。道の端とか藪とか、だから何重にもいけない。
だから大体、乳幼児、0.5歳から7歳ぐらいまでが一番危ないんですね。
だからそういうお子さんをお持ちの親御さんは、もっと積極的に被曝量を少しでも減らす。

なんか被曝量を減らすように頑張ると、周りのお母さんから白い目で見られるとか
変人だとか言われるとか、そんなの全然構わないですよ。そう思えと
こういう講演会場でしか言えませんが、気にしないお母さんの子供から病気になるんだから。
別にいいんですよ、それは。
--会場、爆笑--
こんなこと言っちゃいけないんだけど、本当にそうなんですよ。
だからもう、勝手にやってりゃいいやと、そういう強い気持ちで子供を守ってあげないと、
子供を守れませんから。ハンディがいっぱいありますよ。
学校で、変なところに修学旅行に行くとか。それから給食で、地産地消をするとか言ってますから。
若い女性も危ないですけど、若い女性は、危ないと思ったら、スーパーである程度
自分で選べるけど、子供は選べませんからね。
やっぱりこれはお母さんに頑張ってもらうしかないと。

一年1ミリシーベルトという基準があって、一年に100ミリシーベルトまで大丈夫ですよと
お医者さんも言って、中には放射線を浴びたほうが元気になりますよと言う。
これは、どれが本当だか分かんないんですよ。学問って色んな学説があって、それでいいんです。
それで発達してきたんです。
僕の物理の世界では、ニュートンというものすごい偉い人がいて、
万有引力とか、運動方程式とか、慣性の法則とか、色んな物理学の基本を発見したんです。
その人が活躍したのは17世紀とか、16世紀とか、18世紀とかね。これ、落ちるんですよ。
ニュートンが生まれてから、まだ説明のしようがあって、なんで落ちるのって言ったら、
万有引力で落ちると一応答える。
ニュートンが生まれる前は、なんて言ってたかというと、
やっぱり人間が説明したいんですよ。しょうがないから、「地下の悪魔が引っ張ってる」って
--会場、爆笑--
教えたんですね。本当なんですよ。人間というのは、説明しなきゃなんない。
学問というのは、本当に地下の悪魔が引っ張ってると思ってたんですよ。

病気になるのは、悪霊が取り憑くんだと。今から150年前、〓なんかがつる首の実験なんかして
こればい菌だってことが分かったんです。ばい菌ってことが分かるには随分最近のことなんです。
学問とはそういうもんですね。

太陽がなんで光ってるのって分かったのは、110年前ですから、
キュリー夫人が出てこないと分かんなかった。
昔は薪を焚いてるって。薪にしちゃおかしいなと(笑)
それが今は、太陽がなぜ光ってるか分かるんだけど、分かったのはわずか110年前なんです。
だから、どんどん研究っていうのがあって、我々から見て荒唐無稽なことを言う先生がいても、
どうってことないんです。
悪いのは、そういう先生に聞きに行く新聞記者が悪い
--会場、爆笑--
新聞記者は、なんとでも書けるんですよ。
放射線が非常に危ないと言うお医者さんも勿論います。
放射線は全然良いって言うお医者さんもいるんです。だから、医学的に、まだはっきりしないので、
線を引っ張って、それで一年1ミリシーベルトぐらいだったら、癌の発生率も低いし、
ここで我慢しようとなってるんです。
だから悪用して、人を驚かして、新聞を販売しようと思って、放射線は危険だってお医者さんを
連れてきて、0.2マイクロシーベルトで甲状腺癌になるって言わせると。
大体、みんなが怖い怖いと思ったときに、今度は全然怖くないと言うお医者さんとこに行って書くと。
なんか放射線って怖いって言ってたけど、大丈夫らしいわよって言って、2回売れる。
こういうことやっちゃいけない。だから、みんなが分かんなくなっちゃう。

何が危険だか分かんない。それは決まってるんです。一年1ミリシーベルト。
自然放射線に足す、足し算は一年1ミリシーベルト

いずれにしても、医学的にはっきり分かってるわけじゃないんで、はっきり説明できませんが、
あえて説明するとしたら、人間の体は必ず自然の状態に、マッチングして進化してきました。
勿論マッチングできなくて、絶滅した動物もいるけど、基本的にはそうだ。
赤道直下に住む人は、黒い肌をしている。紫外線によって、皮膚癌にならないように防御する。
これは、メラニンによって紫外線とか吸収するということと、もう一つ体の中に皮膚癌を治療する
システムを持っているという、二つのことで防御するんですね。
しかし皮膚は黒いんですね。それで、光の少ないところでは皮膚は白いわけです。

それと同じように、放射線も、日本は一年に1.4ミリシーベルトの自然放射線なので、
一応は、日本人は一年に1.4ミリシーベルトまでは、克服できてるというふうに考えるべきなんです。
ですから、それに足される分は、やっぱり我々の体がプラスアルファで防御しなきゃいけない。
人工的な放射線が発生したのは20世紀になってからですからね。100年前に。
それまで人間は、自然放射線というのはゼロだったんです。
だから、そこで作られた体ですから、それほど急にはできないということですね。
だけど、一年1ミリシーベルトというのは、すべての人なんです。一応の基準なんです。

我々が外国に旅行に行って、どっかの外国で水を買っても飲めるんですね。
なぜ飲めるかというと、その国が一年1ミリシーベルトで規制してるからですね。
すべての国が一年1ミリシーベルトになっているので、我々は気楽に海外旅行もでき、
レストランにも行き、海外の水も飲めるんです。これが違ってたら大変なわけですね。
子供を連れて、外国旅行に行って帰ってきたら、子供が白血病になったと。
ビックリして、旅行のパンフレットを見たら、この国は一年1シーベルトと書いてあったと。
失敗したーって駄目なわけですね。ですから世界中で一年1ミリシーベルト。
勿論、世界中にはもっと色んな学者がいますから、一年1ミリシーベルトが甘いとか、辛いとか
言う学者がいるんだけど、それは一応やめとこうと。

それは今から医学の勉強を続ければ、やがて100年後とか、何年後に正確なデータが出てくる。
しかしそれを待ってると、海外旅行もできないし、海外の水も飲めないから、
一応、放射線の医学に関係する人が被曝に関する相談をして、
それで引いた線が一年1ミリシーベルトなんです。ですから、これを議論してもいけないんですよ。
一年1ミリシーベルトって本当に安全ですかって聞かれても、僕は分かんないですよ。
世界中の学者は分かんないです。だから合意に基づいて決めた線なんです。

だけど、これには世の中いっぱい人がいますから、
毎日ラーメンばっかり食って徹夜してるやつもいるんですよ。
そういう人は、栄養のバランスが悪いから、修復能力が少なくて癌になりやすいんです。
それから勿論、幼児の方もいれば、若干甲状腺の弱い人もいるんでしょうね。
それから、よくレントゲンを浴びる人とか、色んな人がいる。
だけど、そういう人を切り捨てるわけにはいかないから、殆どの人が大丈夫ですよという線が
一年1ミリシーベルトなんですね。
ですから、努力して一年1ミリシーベルト以下にするということが大切で、
現在の知識では、放射線の被曝量は一応少なくしてくださいというのが基準なんですよ。
多くしてくださいという基準じゃないんですね。
それを示しているのが、放射線の従事者は一年20ミリシーベルトまで許されてるんです。
一年20ミリシーベルトまで許されてるんだけど、現在での日本人の放射線従事者の実績は、
一年に0.7ミリシーベルトなんですよ。
一年に20ミリまでいいけれど、むやみに放射線を浴びないほうがいいというんで、
みんなが控えてるうちに、0.7ミリシーベルトになっちゃったんです。
だから、そういう気持ちは必要だ。

もう一つは、今残念ながら福島とか、茨城とか、東京でも、ちょっとそうなんですけど、
一年1ミリシーベルトを守るのは、結構大変なんです。
3月に、うっかり外に出てたり、マスクをしてなかった人を僕が計算すると、
1ミリ超えるかなという感じなんです。
それをどうするのか? 二つの手がある。
一つは5.2ミリシーベルトまで実績としてあるのは、
例えば色んな栄養のバランスを採って、ゆっくり休養して、健康の状態に注意すれば、
一応3ヶ月で1.3ミリシーベルトなんですけど、一年に直せば、5.2ミリシーベルトぐらいは、
浴びても、あんまり変なことがいっぱい起こってるということもないんですね。
これは一応のデータなんです。1時間の線量率で言えば、0.11を切れば全然安心
ラーメンばっかり食って、毎日徹夜してる学生でも大丈夫。
だけど、栄養のバランスを摂れば、コンビニくらいまでいけるかなあという感じなんですね。
今回は仕方ないから、5ミリは超えないように頑張るということです。

もう一つは、証明されているわけではありませんが、
なんで1ミリとか、5.2ミリシーベルトというように
自然放射線より高くても大丈夫かというのは、そこは人間が治していく力の範囲。
そうすると、放射線の少ないところにいけば、その分だけ体が休まるという表現は
正しいかどうか分かりませんが、いずれにしても良いわけですね。
したがって夏休みとか、休日に、お子さんを日本海側とか長野の高原なんかに連れて行って、
家族でバーベキューでもして、栄養を摂って、休養を十分にとって、リフレッシュして、
楽しく帰ってくると、自分で治す力というのが多少は回復する。そういうチャンスなんです。
それから勿論、食材がこれから非常に重要なんで、食材をできるだけ選んで、
あまり過度ではいけないんですけども、
できるだけ放射性物質が体に入らないような食品を選ぶ
民間療法的なところがあって、僕も味噌がとか言われて、そうかなと思って調べたけど、
出てこないですね。外国は食べないから。
そういう噂もありますので、いかがわしいものと正しいものが混在してるんですね。

例えばチェルノブイリで、小児の甲状腺癌が増えたのは、
内陸だったから海草を食べなかったんですね。ヨウ素が少ないからだという説もある。
例えばカルシウムですと、一日200ミリグラムぐらい更新するときに、カルシウムがないと
骨が減ってくるから、ストロンチウムでも使おうかというふうに、体が反応する場合もある
やや安全側に傾けておく。
それからスエーデンの報告は、野菜に付いた放射線物質も茹でて
アクを取ると、8割減るというデータもあるんですね。

色んなデータも動員して、休養もとって、できるだけ放射線の強いところに行かずに
生活できるようにする。
例えば、東京に転勤の話があって、マンションの8階なら大丈夫。
今は空から来ませんから。1階、2階はちょっと多いわけですね。
4階以上というのは、測定値を見ますと殆どないんですね。だからそういう住環境もある。

ただ、一番これから問題なのは、夏に向かって、おそらくは皆さんが心配してるのは、
プールとか、長袖を着せなきゃいけないとかですが、
プールはきれいに洗って、線量率を計って、新しい水に入れ替えて、プールの周りの藪を
取ってしまえば、全然問題はないですね。
東京や関東の新しい水の中には10ベクレル以下しかありませんから。
そこで子供を泳がせても、皮膚から吸収される量は非常に少ないから、殆ど問題ないと思う。
長袖シャツを着たほうがいいのは、防御するからと言うんですが、
私はまず第一に、布で防御できるというのはα線ぐらいしかないんです。
α線のものは、今のところは飛んできてないんで、α線を防御する意味がない。
β線は、内部に入った場合はちょっと問題ですけど、外部からだと外出のときに付いたぐらいでは
影響が出ないんじゃないかと。γ線ぐらいは気をつけないと。
そうすると、着物に付こうが皮膚に付こうが、殆ど関係ない。
むしろ皮膚に付いたほうが、シャワーを浴びれば取れるんで、そっちのほうが推奨かなと思う。

そういう点で、一つずつ難しいし、分からないことが山ほどあるんですけども、
何が自分とか、子供を襲ってるのかということは、イメージしたほうが良いです。
放射線の塵と言われるように、黄砂みたいなものが付くんですね。
下に落ちてれば、跳ね返りの水でやるし、風が吹けば舞うし、
水たまりは周りの黄砂が流れてきますから濃いし、それがかつてはここにあったと思うのが、
風が吹けば別の所に行くしというふうに、大体イメージできれば、少しは防御できると思う
少しずつ防御していくしかないんですね。自衛するのが重要なんです。

それからもう一つ、難しいのは魚なんです。海と牛乳なんですよ。
これはいくら調べても分かりません。なぜ分からないかというと、
牛乳は、どの牧草をどの地帯の牛に食べさせてるか掴めないんですよ。
だから、牧草で決まるんですね。
別に牛が茨城とか栃木にいるとかで決まらないんですよ。
かつてはそうでした。要するに空気中に降ってくるやつを牛が呼吸して、お乳に出るというのが
あったけど、それは呼吸だからいい。
牧草は、例えば極端に言うと、事故の直後に福島の近くで取ってきたものを栃木に行ってるとか
あるんで分からないんです。乳牛を北海道に連れて行ったとかいう話があるんで、
そうなると全く分からないんですね。
牛乳は結構大丈夫だと思うんで、よく調べたら飲める物があると思うんですけど、
もう一つ引っかかってるのが、チェルノブイリのときに、子供の甲状腺癌は
牛乳が主原因だったんですよ。牛が直接浴びたやつじゃないんですよ。
ベルラーシのほうに流れた放射性物質が草の上に付いて、その草を食べた牛のやつを
飲んだ子供さんが、甲状腺癌になった。そういう問題があるので、まとまりがついてない。
北海道の牛乳が良いだろうと思っても、福島の乳牛を連れて行っちゃったと言うんで、
どうなのかなと迷ってるんです。

それから魚は、海に大体2京ベクレルぐらい出たんです。
原子炉というのは、上からヨウ素とかセシウムとか、希ガスのガスが出るんです。
下から重たいストロンチウムとか、プルトニウムが出るんです。
ところが今まで下から出たことがなかったんですよ。今度、初めて下から出たんです。
これがどこへ行くか分かんない。海は畑と違いまして、海流で動いてるんですね。
しかも魚も泳いでるんで、ダブルなんです。深さがあるんですよ。
陸は、畑は動かないし、ほうれん草は歩かない。深みがない。3つはっきりしてるから
場所さえ特定してもらったら、これは何ベクレルとすぐ分かるんだけど、
海は全然分かんないんです。それから重たい物が沈むかといったら、沈まない可能性が高い

どうしてかというと、空に雲が浮いてるんですよ。空に雲が浮いてる説明をできる人は
殆ど居ないですよ。だって、あれ水なんですよ。
バケツをひっくり返すような大雨なんて言うでしょ。空にバケツを置いとけんの?
落ちて来ちゃうじゃないかと。
それが雨が降る寸前まで、バケツをひっくり返すような大量の水が空にあるんですよ。
空って、0.003とかの比重だから、300倍とか、そんな重たいものが空に浮いてるんです。
これはなぜかというと、粒子が小さくなると、粘土とか〓半径とかいうのがあって
落ちてこないんですよ。
問題は、福島原発から漏れたプルトニウムとか、ストロンチウムの粒径
どのくらいだったかまだ分からないんです。だから不明なんですね。測定もしてくれない。
とにかく僕が調べて、フランスの原子力センターのデータを見ると、
昆布とワカメは、全然食べれない
福島から千葉もですけど、汚れは湘南から駿河湾ぐらいまで来てますが、
そこら辺はまだ食べれるんだけど、相当濃いですね。
そうすると小魚がどうとか、大魚がどうとか、ものすごく面倒くさいですね。
マグロとか、鰹なんかは7月から考えられますが、これもはっきり分からない。
魚はあんまり怖がってもいけませんが、北海道とか沖縄とか九州は大丈夫

日本海側で汚れているって心配されてる人がいるんですけど、それは安全なんです。
福島原発からいったん空に出たやつが降って汚れたのは日本海なんです。
少し汚れてるけど、全然レベルは低いし、絶対入ってるものはヨウ素とセシウムだけ
ヨウ素とセシウムは測定してるから大丈夫。放射線というのは、測定さえしていれば、
その値を見て、10ベクレル以下だなと思ったら食べる。全然問題ない。
僕が問題ないと言うのと政府が問題ないと言うのとは違って、子供が被曝しても大丈夫。

これは日本の水道局は、こういう基準を設けると書いてたんです。
一年1ミリシーベルト以上の被曝はいけない。
しかし、日本人は水だけを飲んで生活するわけではない。
したがって、水道局の基準は0.1ミリシーベルトでするって
やっていて、非常に誠意ある考え方で、
一年1ミリシーベルトを決めると、水で0.9、野菜で0.9、肉で0.9というと、三つ足しちゃうと
2.7になって駄目なんです。だから、それぞれ自分のものを少し下げておく。
これをやって10ベクレルで大丈夫です。
ですから今の日本海側の魚は二つの意味で大丈夫

要するにヨウ素とセシウムしかいってないのに、それを測定されてるんです。
安全な領域に入ってるということで大丈夫なんですが、太平洋は直接出てます
しかし、これは問題なんですよね。
ストロンチウムとプルトニウムは、計るのにどんなに急いでも二週間ぐらい掛かるんですよ。
超特急でやると一週間というぐらいなんだけど、魚が腐ってからしか計算が出ない。
そうすると、この中に居られたら恐縮なんですけど、寿司屋どうなんのかな、
なくなっちゃうのかなと思って、もうなんか分かんないですね。

これは科学的な面と、日本社会がどのようにそのものを需要していくか、認めていくかっていう
二つの問題があるんで難しいんですけど、ある程度気をつけて考えていかれたらいいと思う。
非常に危ないんですよ。だけど、我々は日本の大地から離れることもできないし、
データもそこそこあるし、生活の中で頑張れば、1ミリシーベルトを切れるんですよね。
だから、それに対して努力をしていかないといけないと思うし、できるんだから、
犬死にはしたくないと。それがどうしても駄目な場合は5ミリシーベルト。
5年間ぐらいで、ある程度直っていくということで、考えていくことになろうかと思います。

もう一つは、冒頭にお話しましたように、何を置いてもやっぱり福島原発のようなことは、
二度と日本で起こってはいけない。そのためには、我々がもう少し物事をしっかり考えて、
覚悟を決めて、しばらくは電気はいらないよと、そこは我慢するというような考えで、
原発の安全性とか、我々の生活の形をもう一回考える良い機会にもなるし、
そうなれば、ある程度の福島原発も日本の進歩には役立つようにはなるかもしれない。

--質問タイム--
女性1:東京に住むことに対して、先生は「一応大丈夫です、問題ありません」と
ブログに書いてあったんですけど、今0.1ミリシーベルトが守れないと仰ってましたが
子供がサッカーをしたり、土が付いちゃったりとか、被曝しちゃうんで、
やっぱり九州とか、そういうところに移り住んだほうが、かなり安全になるんでしょうか?

武田:3月の時に、ある程度注意された人。爆発したと言うんで家の中に閉じこもっていたとか
マスクされてたとか、そういう人で、その後特に危ないところに接近していない人は
僕の計算では、大丈夫なんです。1ミリシーベルトから、せいぜいいっても1.5ミリシーベルト
ぐらいしかいかなくて、お子さんの場合ですよ。
それを心配するとキリがないから、これはOKと。1ミリシーベルト切っても心配したって、
これ殆ど意味ないんですよ。分かんないんです。安全だということで、運営してるわけです。
今までもそうでしたけども、その点では、僕は東京は大丈夫だと思うんですけど、
楽々大丈夫じゃないんですよね。だから注意が必要
特に汚れた食材を食べないことが前提になってるんですけど、そこがどれくらい守れるか。
水は大丈夫で、酷いとこに行かなくて、食材に気をつければ計算上は大丈夫なんですけど、
例えば給食があるとか、そういうことがどうなるかということですね。

女性1:これから食材とか気をつけていれば、東京に住んでても大丈夫ですか?

武田:はい、大丈夫です。お金がたっぷりあれば、やっぱり移動したほうが良いです
--会場、爆笑--
お金なんですよ、やっぱり。ですから、それも考えながらやんなきゃ。

女性1:ほかのところは大丈夫ですか?

武田:大丈夫だと思います。こういう話をすると本を売りたいと思われていやなんですけど、
今度ある出版社から、細かく計算できる本を出します
それも不十分なので、もう一回、ほかの雑誌社にもっと詳しく計算できるやつを出します
--会場、爆笑--
だから、お好みにしたがって。昔は4倍とか2倍とか言ってたのは、もう最初から内部被曝なんて
計算するのが大変だったんですよ。要するにベクレルとは何?って言ってる時代だから。
そのときは、1倍、2倍、3倍はいいんだけど、もう相当皆さんが分かってきたので、
地域ごとに詳しく、何日居たらどのくらい被曝するか計算できるようになりましたので、
それで計算されて、お子さんの被曝量を計算して、1ミリを大きく超えるようであって、
お金に余裕があったら、やっぱり移ったほうがいいかもしれない。

女性1:移ったほうがいいんですか?

武田:だから計算されて、超すようだったらです。

女性1:一応、二週間九州で避難してたんで。

武田:あーそう、二週間、それは絶対大丈夫です。もう問題ありません。

男性1:これから海水浴シーズンを向かえるんですが、最近、茨城、千葉、神奈川でも
海水浴の水質検査を行われていて、ネットなんかで見てると、殆どが検出されてないと
いうデータが出てるんですけど、当然現時点では、基準値を高く上げてるんで、
検出されてないという表記になってるんですが、実際のところはどうなんでしょうか?

武田:ご職業されてる人もいるし、サーフィンが精神的の支えですと言う方も居られるので、
大変言いにくいんですけど、宮城沖から駿河湾沖まで、今年は海に入らないほうがいい
というのが僕の考えです。なぜかというと、まず魚の状態を見てると、
福島、茨城、千葉は基準を超えるような魚がいっぱい泳いでます。
したがって、海はそこそこ汚れていると思います。
そのほかのところは、基準ないですけど、
私が心配してるのは、プルトニウムを測定してないということです。やっぱり測定が一番大切で、
私は実は井戸水が安全ですかと聞かれたときに、
「井戸水は危険です」と言ったんです。なぜかというと、測定されてないからです。
放射線の障害を受ける多くの例は、測定をしてない場合なんですね。
測定してると、放射線というのは安全と言ったら、言い過ぎだけど、
ちゃんと健康管理をしながら、線量を測定しながら、様子を見ながらやっていくというのは、
ある程度ノウハウもあるし、やれるんですけど、
測定値がない状態で危ないところに行くのが、一番危ないわけです。
その意味で僕は、今年一年だから、海の家とか、福島の農家の人も、
みんな同じような目に遭ったわけですけどね。
そういうことをしたのは、電力会社だし、僕らでもあるんですが、
そういう意味では、私はお勧めできないと思います。
できれば、海じゃなくて、今年は高原のほうに行くということで、一生に一度しかないんで
行くほうは、それで我慢できるんです。
お客さんを相手にしてる方についての補償とか、そういうのをね。
やっぱり今みたいに、政府が基準値を上げて、補償金を払わないでおこうという姿勢から
やっぱり海の関係者は団結して、やはり我々は測定値がないとか、危険な海で泳いでもらうのは
いかんということで、政府とかに交渉する必要性があると思うんです。

男性2:ここ数ヶ月は、非常に欺瞞を感じておりまして、一つは情報が今頃になって、
メルトダウンしたとか、遅れて出てきたのは、彼らはきっと、ヨウ素の半減期が8日で、
2ヶ月経てば、ぐっと減るから、それを待ってたんじゃないかというのが一つ。
もう一つは、今福島で行われてるのは、壮大なる人体実験であり、
フィールド実験ではないかと、それは誰かがこういうデータが欲しいんじゃないかと
かつて原爆を同じ白人の国には落とさなかったけれど、東洋の国には落としたと。
それから731部隊のデータをかっさらって行った代わりに、彼らを釈放、無罪放免したと
いうような科学者の好奇心というか、恐ろしいパッションというか、そういったところを
私も技術系の仕事をしてますから、技術者である先生にこういった私の欺瞞というものに
ついて、どういったご意見をいただけるかと思って、お伺いしたいと思います。

武田:私もそういう、うがった話というか、そういうのはあまり普通はやらないで、
正々堂々正面攻撃というのが、僕のモットーではありますが、
今回に関しては、そういうことは、少しは破って、多少は今ご質問があったようなことにも、
正面から答えることにしています。
その前に一つだけお話しておきますが、重要なご質問だったので、関連なことですが
ある原子力の施設の所長だったときに、非常に危険な配管を途中で見つけました。
どれくらい危険かは、省きますが、その配管を取らせてくれというふうに、
私は責任者でしたから、当時の規制課のほうに電話をしたんです。
取らしてくれないんですよ。原子力施設は、国の認可を全部受けてるんです。
国の認可を受けたものは、変えてはいけないと言うんですね。
僕は危険だから、取らしてくれと、変えちゃいけない、押し問答で終わったんです。
そしたら、そのあと規制課担当の人から電話が掛かってきて、
「あれは武田さんが勝手に取ってくれという意味だ」って言うんですね。
じゃあと思って、私が保全課長に取ってくれと言ったら、保全課長はできませんと言った。
違法工事だから、国が認めない工事は原子力ではできませんから。
だけど、僕はサラリーマンだったんですけど、全責任は僕にあると一筆書いて、
命令でやってくれということで、やり始めたんですけども、
工場を全部止める、除染をして、業者を入れてやりますからね。
全員が違法工事っていうことを知ってるんですよ。
だから、誰かが刺せば僕は首になるんですよ。そういうことがありましてね、
国の安全体制というのは、そういうふうにできてるってことを初めてそのとき知ったんですよ。
要するに、国は安全を考えちゃいないんですよ
その配管があったら、なんかのときに、ウランがダーっと海に出ちゃうんですよ。
もう全然許されないんですよ。その配管も取らせてない。
なぜかって言ったら、我々が申請した図面が間違ってたんです。
我々が悪いんだけど、国が認可しちゃったから、認可した以上は取れないということなんですね。
そういうことが、我々も今度のことで分かって。このこともずっと言わなかったんですが、
隠してたわけじゃないけど、そういうことを言うべきかなと思ってて言わなかったんです。

4月24日、外人向け記者クラブがありましたが、日本人の記者クラブは結構盛況ですけど
外人記者クラブは、全部嘘を言うもんですから、誰も聞きに行かない。
ニコニコ生動画を見てたら、なんか人が居ないなあと、ゼロ。
さすが中央管理ですよ。話し始めたんですよ(笑)
誰もいないのに、今から記者会見しますと話し始めた。
そういう形式論だけの人、全然国民の安全とか考えていない人なんだなあと思って見てた。
記録によると24分。外人記者クラブだから、英語で確か言ってて、誰もいないんですよ。
説明終わったら、ご質問ありませんかときたんですよ。
--会場、爆笑--
いや、すごいなーと、こんな頭の狂った人が原子炉という非常に難しいものの安全を
チェックしてるんだと、何これと。
そりゃ、事故が起こるのに決まってる。誰も居ないところにご質問ありませんかなんて
言う人がね、原子炉の安全を守れるはずないじゃないですか。
東大出って、大体こうなってるんですよ。僕は、自分がそうで恥ずかしいんですけど
そうなっちゃうんですよ。これは、ある教育の欠陥なんですけど、
今の話は、非常にそういうものと共通してるんですね。

庶民は、全然そうじゃないんですよ。原子力発電所は安全に運転してください。
ちゃんとエネルギーも必要です。日本はエネルギーがないから原発が必要なんです。
東京電力は、立派な会社だから一生懸命やってくれるでしょう。
保安院だって、みんな東大に行ってたんだと。ちゃんとやってくれるでしょう。
全部チェックです。だからそれからみるとですよ、いや、もしかすると被曝してから
言ったのかもしれないですね。分からないです。
だって3月11日には、首相官邸は爆発するってことは絶対に知ってました。
風向きも分かってたと思う
IAEAに初めてメルトスルーが起こってるということを国民に言わないと。
気象庁も風向きをIAEAに英語で報告して、日本国民には言わない
(会場からの発言あり。内容は聞き取れないけど、先生は答えてる)
人体実験のこともそうで、実は科学者というのは、ある意味での仕方ないこともあるんですね。
データが欲しいとか。だから、科学的な産物はショーウィンドウに飾るにとどめて、
それが社会が使えば使ってください。使えなかったら使わないという一線を隠しておくことが
僕なんかは、正しい科学が進む一つの条件じゃないかと思う。
大変厳しいご意見だったので、ちょっと私がどう考えてんのか。

それもそうだけど、やっぱり日本がきちっとした民主主義になって、みんなが合理的に考えて、
そして選挙制度もありますから、そういうもので未来の日本は、僕がよく言うんですけど、
愛する家族、信頼できる友、誠実な社会、誇りの持てる日本、こういうものをやっぱり
僕らの子供には伝えていきたいと思ってますけどね。
そのためには、そういうことが世の中にあるけど、それを克服してやっていくべきだと思います。

女性2:私は、猿橋勝子先生という、放射能を初めて研究された方と
大体30年ぐらいのお付き合いがあるんですが、
「原発の各所どこに行っても専門家がいないのよ」って仰ってたんですけども、
仕切る専門家を要請するということは、どういうことなのかっていうことと、
今先生の仰っていることは、TO DOに関することだと思うんですけど、
子供たちから、「なんで私は生きてるの? TO BEしてるの?」って聞かれたときに、
なんて答えるべきか、ということを先生にお聞きしたいと思います。

武田:今言われた先生は、日本の科学の女性の研究者の中では非常に有名な方で、
しかし、なぜ今言われたような地道な研究がないのかというと、
やはりこれは役に立つ研究、非常に今の研究は、本当に学問をどうやるかではなくて、
日本中が儲けを中心に、大学の研究も儲からなきゃいけない。
その研究は、一体どういうことをやるためにやるのっていうことを
問い続けた結果に起こった歪みなんですね。
1990年頃に役立つ研究というのが出て、それが官僚の言うなりに研究する研究者を作ってしまい
それを引いては、非常に足腰の弱い日本の科学界というのを作ってしまったと、
いうことが言えると思います。
もう一つは、私が言うのは口幅ったいんですけども、
やっぱり人間は豊かになれば、心が貧しくなる。
物で人生の満足を得ようと思ったら、それは敏感な子供たちは満足はしない
我々が架空の物を追い求めて、非常に貧弱な精神的生活をしている。
私は今、名古屋に住んでいるんですが、名古屋は木曽川のほうへ一時間も行けば、
素晴らしい自然があり、奈良、京都も近く、あらゆるところが良いんですけども、
残念ながら殆どの人は、毎日埃の中で、朝から晩までメールしてるとか、
お母さんがしてると、そういうような歪みがあるわけですね。
その点では、私は今度のことを機会に、今ちょっと難しい英語でしたけど、
何をするべきかというより、いかに生きるべきかということに中心を置いた、
そういった日本社会を作っていくべきだと、私は個人的に思ってます。

男性3:茨城から来ました。畑は、うちの家内が先生が仰るとおり、5センチ全部取りました。
ところが田んぼは、稲を植えちゃったんですけど、今後何十年って食べてはいけないでしょうか?

武田:田んぼの土壌は、植える前にどのくらいのベクレルかって、土を出されましたか?

男性3:それが全くやってないんです。

武田:なるほど。実は、稲は今年は駄目だと思いますが、来年からのものについては、
今、僕は計算してるんですけど、ベクレルを計るって大変に難しいんですよ。
ですから、どの農家もできないんですけど、ガイガーカウンターだったら、
持ち寄りで計れるんで、一応ガイガーカウンターを土の上に置いたときに、どのくらいだったら、
どういうベクレルになるから、稲を作ったら、どのくらい問題がない稲ができるかどうかの
計算の式を作ろうと思って、今やっております。
まだ植えられてない畑とか、そういうところは、申し訳ないけど、
そういうふうにしてもらったほうがいいと思います。
これ汚したのは、東京電力で、仕方ないんですね。

男性3:水をずっと流し続けたら、少しは大丈夫ですか?

武田:取れます。それは非常に良い方法です。したがって、水を流せる田んぼであれば、
水を流して、今年の稲は駄目かもしれないけども、それをやっておけば、
相当程度取れますからね。要するにセシウムというのは、比較的土と馴染みがあって
土と結合すると、それほど流れにくいんですよ。
流れにくいってことは、下にも沈まないってことですね。ですから水が流れてれば、
少しずつそっちにいきます。
これがチェルノブイリが20年間で、20センチしか沈まなかった一つの理由なんで、
それを逆手にとって田んぼをきれいにすることは可能だと思います。

男性3:取った畑の土は、どこに。遠くの畑に置くつもりですが。

武田:しばらく置いとくしか仕方ないんですよ。
置いて土壌の散るやつを表面に塗ることができます。
それはありますので、例えば郡山の薫小学校もそうしました。そしたら殆ど飛び散りません。
できれば、そこにビニールシートを貼って、そしたら2メートルぐらい離れた所に
ありませんので、そして継続的に東京電力か政府に、早く取りに来てくださいと言うしかない。
これは成功しそうなんです。
成功しそうなので、そういう数が増えたら持って行くと思います
実は、このための法律はあるんですよ。
要するに、そういうものを囲うときに、外側は50マイクロシーベルトじゃいけないとか、
そういう法律があるので、あとはそれに取りかかる時期がありますので、
やられたらいいと思います。
以上

全文読んでくれた人、おつかれさま♪
以下は、うちの感想なんで、飛ばしてくれてOK( ^ω^ )
うちも何度か聞いた話もあったんやけど、いつも思うんは、
武田先生の話は、おもろい(;・∀・)
話の内容が命に関わることやから、当然楽しんでられんけど。
これは先生のお人柄なんやろな。
ご自分でも、こういう性分やから、こういう顔しかでけへん言うてたし。
『ほんまでっか』みたいな番組向けやな(∩.∩)
けど、時々そんな番組でも、表情見てたら疲れてるんかなあ・・て思うときある。

武田先生の話してたコンビナートは、多分旭化成やと思うけど、
ほんま、ええ会社やよなあ。
当たり前っちゅうたら、それまでなんやけど、
ほんま、今回の原発も、そういう対処ができてたら
こんな日本にはなってへんかったのに!

当初、友達が「なんで避難させへんやろ?」って言うから、
うちは「国が命令したら、補償金払わなアカンからやろ」言うてんけど、
武田先生も聞きたい言うてた、なんで風向きで言わんかったか?
これ、もしかしたらめっちゃ単純なことかもな?
補償金払うんいややけど、避難させなあかん状況になって避難させるようにしたけど
風向きて変化するから、その度に、今日はここ、明日はこことか
だんだん増えて、いずれ広範囲になったら、必要以上に補償金が掛かる。
で、払いたないし、邪魔くさいから、もう円で範囲区切ろうか!みたいな・・。
あとは深~く考えたら、質問者さんの言うてた人体実験。
これ、日本だけやなく、世界レベルでデータほしいはず。
けど、こういうことは想像もしたないことやよな。

海は、行く側は選択肢はあるけど、受け入れる側は死活問題やからなあ。
何より魚が問題!もう国産やから安心!の日本やなくなってしもた。
早よ、土壌を取りに来たらええのにな!
先生の話やと、そういう方向らしいけど、遅すぎ!

国民が認めた原発・・・
うちは認めるとか認めへんとか以前に、考えたこともなかった。
安全とか危険とか以前に、どういうもんかってこと自体も無知やった。
蛇口ひねったら出る水みたいに、何も考えんと電気使てたからなあ。

外国人記者のやつ、これ見たことある!
コントかよっ!と思た。
武田先生もニコ動見てるんや~♪

牛乳は、何を基準に選べばええんやろ・・
表記してくれたらええのにな。「この牛乳は、どこどこの牧草を食べさせました」って。
いつも買うてるスーパーが、以前は北海道の牛乳を主に売っててんけど
最近は京都丹波の牛乳に変わってるねんな。
なんでか分からんけど、色んな想像してしまうわ。
ちゅうことで、お客様センターに電話した(;・∀・)
どこの牧草を食べさせてるか聞いたら
「緑豊かな山々ときれいな水に囲まれた
京都丹波の地で育てられた牛から絞った牛乳です」やて(`エ´)ピャー
そんなパッケージに書いてる文句をそのまんま読んでどうすんねん
いや、それはパッケージに書いてるから分かってます<(`・ω・´)>
で、回答は「最近は、昔みたいに牧草を食べさせることが少なく、
食べさせても京都のもので、殆どが輸入の穀物か、混ぜて与えてます
」やて。
っちゅうことで、とりあえず安全か?
まぁ、輸入の穀物も?やけどな。
こういうことは、みんながどんどん問い合わせたらええと思う。
そしたら、製造側、販売側は、もっと慎重になるはずやからな。

2011-06-23

2011年6月21日(火)MBS(毎日放送)ラジオ番組「たね蒔きジャーナル」小出裕章氏が出演

6月21日
海の汚染を調べれば漁師の生活を壊す。私は躊躇する。小出裕章(京大原子炉実験所助教)

DJ:昨日は、民主党、自民党、政治家の方々と、夜遅くまで話をしていただき、
ありがとうございました。昨日の昼間は札幌で講演をしてらしたということで、
非常にハードスケジュールの中をお話くださっていたようですが。

小出:一昨日、札幌で話をしていまして、昨日は大阪まで戻ってきたところでした。

DJ:札幌の皆さんは、この原発事故の色々な感心度はいかがでしたか?

小出:元々私の講演会なんて、どなたも来てくれないというのが当たり前だった。
昨日は、当初500人と予定された会場に、800人を超えた方々が来てくださったということで
有り難いと思いました。なんでかなあと。要するに福島の原発事故が起きてしまったからですけど、
一昨日も、本当に無念に思いました。

DJ:多くの方々が小出先生のお話に耳を傾けるような、大きな変化があった。
それが昨日は、やはり政治家の方たちも小出さんの話をやはり、無視できなくなっているんだなと
いうのが、私の印象なんですね。特にどうしても平行線の部分が大きかったのは、
三人のうち、お一人の方は、小出先生のお話に共感を持ってらっしゃる方だと感じたんですが、
あとのお二人の方について言いますと、どうしてもなかなか歩み寄れないのは、
安全な原発というものの存在をどう考えるか、ここがどうしても隔たりがあるように感じました。
やはり先生も、そう思われますか? こういう方は、多分政治家の中に多いと思うんです。

小出:はい、思いました。そうですね。

DJ:安全な原発というものは、小出先生は、昨日は、ないと仰ったわけですよね。

小出:事ここに至って、なおかつそんなことを言う神経が、私には分からないのです。

DJ:そこが大きな論点だと思いました。
それから、今回の福島第一原発の被害は、津波で起こったものなのか、
あるいは津波が来る前の地震で、既に起こっていた部分もあるものなのか、
この認識で、ほかの原発の安全性ということを考えるときにも大きな違いが出てきますよね?

小出:はい、そうですけれども、今回の場合は津波でやられた、あるいは地震でやられたところも
あるということが、もう歴然と分かっているわけで、津波や地震が原因だったわけですけれども、
原子力発電所の事故というのは、別に津波や地震だけじゃなくて、ほかの要因もあるわけで、
そういう要因をすべて潰せるなんて元々ないのです。
だからこそ原発はやめなきゃいけないと私は言ってきてるわけですけれど、
すべての要因が潰せて、安全な原発が成り立つなんていうふうに、
未だに思っている方がいるんですね。

DJ:昨日、政治家の方々とお話しなさった感想はいかがですか?

小出:政治の場はやっぱり難しいなと。私は関わりたくないと思いました。

DJ:だけど政治家の皆さんは、あのあともぜひ小出さんに、色々と話を聞かせてほしいと、
そういう意味ではオープンでらっしゃいましたね。

平野:一人は通産官僚ですからね。いわゆる推進の本当のお役所にいた方ですから、
なかなか舵のきり方が難しいと思ってるんですが、それでも先生のお話を聞きながら、
なんとか脱原発ではないけど、そちらのほうにスタンスを変えようというような表情や言動は、
全部読み取れましたよね。そういう意味では、先生のずっと仰ってきたことが、
ものすごい影響を与えてきてるというように、私たちは実感しましたよね。
そういう意味では、ぜひ今まで以上にご発言していただきたいなと思うんですよ。

小出:ありがとうございます。
勿論、私は発言を控えるなんて思っていませんし、必ず発言を続けますけれども、
私に政治の場で発言をしろと期待をされてる方がいらっしゃるようなんですが。

平野:ただ、今まで以上に色んな所から声が掛かると思うんで、
出かけて行ってほしいなと思います。

小出:はい、ありがとうございます。できる限りのことはしたいと思っています。

DJ:私が被災地に行って疑問に感じたことは、福島市内の学校帰りの子供さんが
マスクをしていないんです。そして、男の子が短パンで、足は靴下を履いてるが、素足で
大部分が露出してるんです。女の子たちも短いスカートで、足の大部分が空気に触れていて、
そういう姿を見まして、福島市内の子供たちは、本当にこれでいいのかなと思った。
子供たちの日常に対して、小出さんはどんなふうにお考えでしょうか?

小出:被曝をしているという意味では、好ましくないです。

DJ:できれば、マスクをしたほうがいいんでしょうか?

小出:はい、特にマスクはしてほしいと思いますが、子供たちは、暑くなると半ズボンで歩くのは、
当たり前なんです。それを禁じなければいけないということは、やはり相当な覚悟がなければ、
できないわけですし、放射能は目に見えませんので、大したことはないと思いたいと、
多分福島の方皆さんが思ってると思います。ですから、今までどおり、子供には特別な重荷を
負わさせないで、普通の生活をさせたいと、誰もが願うと思いますし、
私がもし福島の市民であれば、子供を半ズボンで通学させたいし、泥まみれにして遊ばせたいと
思います。それが本当の好ましくない世界に、実はなっているということをなかなか認めることができないという、人間という生き物の性なのかなと思います

DJ:そうですね。
それからもう一つ、被災地の漁港で漁師さんの話を伺いました。
海には大量の瓦礫が入っていますので、それを必死になって上げていらっしゃるところでした。
そこには車が入り込んでいたり、色々な物があるんですが、
皆さん、なんとか漁を再開するために、ヘドロを上げながら、本当に頑張ってらっしゃったんです。
ただ、再開するためには、船もなくしていらっしゃるので、億単位でお金がいるんだと
仰っておりました。私は、勿論、再開していただきたいと思いながらも、億単位で投資をして、
再開する漁で、これから海洋汚染のことを考えたときに、これまでと同じ商品価値のお魚が、
とれるのかどうか、このことについては、漁師さんは確実な情報を持っていらっしゃらないんです。
前と何も変わらず、できるはずだと信じていらっしゃるようだったんです。
私は、放射能汚染のことを漁師さんに、辛くて言えませんでした
このことを小出先生は、どう思われますか?

小出:私も言えないと思います。
私は、現在の汚染を調べる一番の有効な手段は海藻を調べることだと思っています。
以前から私は、そのことを皆さんにお伝えしました。原子力発電所から、距離ごとに、
100メートル、200メートル、あるいは500メートル、1キロというふうに、海藻を調べていくと
どの距離まで、どれだけの汚染が到達してるかということをほぼ概算ですけれども、
把握できると思います。ただ、それをやってしまうと、要するに、どこまで漁ができるか、
商品価値のある漁業ができるかいうことが歴然と分かってしまう。
私自身は、福島の一次産業を守りたいと思ってますので、どんな汚染があっても、
日本人として、買い支えなければいけないと思ってるし、福島の漁師の人たちに今までどおり
漁をしてほしいと思ってはいるのですけれども、実際汚染が分かってしまうと、
この日本という国の人たちは、買わないという方向に走るだろうということは、
今までの経験からすると、疑い得ないですね。
そうなると、汚染を調べることが良いことなのか、どうなのか
漁師の生活を壊す方向にいってしまうということを考えると、私にしても躊躇があります。

DJ:正しい情報、事実を知るということが、皆さんそれぞれの生活そのものに
どういう影響を与えるかということになってきますと、正しい情報を知ることそのものが、
どうなのかと、小出先生も悩まれますか?

小出:私自身は、科学という場に携わってる人間ですので、正しい情報が命なわけです。
ですから、多分ほかの皆さんに比べても、私はどうしても正しい知識を知りたいし、
それを正確に公表したいと思っている人間だと思います。
それでも、今の段階でそれをしてしまうと、福島県の農業、漁業が崩壊してしまうという
おそれが私は拭えないのです。なんとかみんなで支えよう、日本人の大人が食べようと言って
呼び掛けてはいますけれども、本当にそんなことが実現できるということに関しては、
私にとっても自信がありませんので、やはり立ちすくんでしまうという現実はあります。

DJ:これからどういうふうに、私たちが暮らしを考え、福島の皆さんを支えるのか、
哲学なしには進めないということかもしれません。
以上


科学者でなくても、いや逆に、消費者のほうが正しい情報を得たい。
日本人やから、買わんのやないと思うけどな。どこの国の人も同じはず。
どっちかちゅうたら、日本人のほうが、お人好しで、かわいそうやから買うてあげよう!
って人のほうが多いかもしれん。
日本人は、右向け右みたいなとこがあるからな。
まぁ、メディアのせいもあるんやと思うけど、いつも同じ方向へ誘導されがち。
それと支えるて意味では、農業、漁業の人たちは、福島県だけと違う。
その周辺の人も同じ。広く言えば、ほかの職業の人たちも同じなはず。

かわいそうやから、買うてあげるって人は、小出先生の言う「好ましくない世界になってる」ことを
まだ正しく認識してないからやと思うけどな。
政府の公表する安全、基準値以下って言葉を信じてるからやと思うけどな。
微量でも、食べ続ければ被曝するって事実を知ったら、だれが食べるやろか?
もう子供も産む予定ない中年?寿命に近い年寄り?
どんな人にも大切な人は居るやん。家族が居るやん。
家族居らんとしても、健康で生きててほしいと思てくれる人が、一人でも居るんやないかな。
それを漁業、農業の人たちのために、犠牲にはなれんと思う。
風評被害も消費者のせいで、
頑張って食べるのも消費者なんてあり得ん。
食べさせるんなら、政府や東電やないん?
国や東電が何年掛かってでも、補償してあげるべきやないの?
武田先生が言うてたように、すぐにSPEEDYを公表してれば、田畑にシートを被せるとか
対処できたはずやん。
海に流すやなんてことも、どういうことか分かっててしてきたのは誰よ?

なんか・・・小出先生は、福島を中心に考えてるみたいな気がする。
漁師さんの生活を壊さんように、みんなで食べて支えるっていうのが
ほんまに漁師さんのためなんかな?
そんなこと、漁師さんが望むかな?
望んでるとしたら、自分のことしか考えてないってことちゃうんかな?金儲けだけとか?
自分が大好きな海で、漁ができて、それが売れたとしても、
そんな被曝する魚を食べてもらうことを望んでる漁師さんが居てるかな?
ほんまに海が好きで、プライドもって漁師を誇りにしてる人なら
そんなことでけへんはずやけどな。
農業、漁業、福島の人たちを守ることを引き替えに、
多くの日本人が被曝するってことは事実やよな。
真実は、ようさんあるんやろけど、事実はそういうことやよな。

2011-06-21

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